劇団四季『恋におちたシェイクスピア』7年ぶりの再演、本日開幕
劇団四季『恋におちたシェイクスピア』

1999年のアカデミー賞で作品賞を含む7冠に輝いた同名映画をベースに、2014年に英国ウエストエンドで初演された『恋におちたシェイクスピア』。ディズニーら製作のもと、リー・ホール(『ビリー・エリオット』)が脚本を手掛けた舞台は高い評価を獲得した。

その舞台脚本に基づき、劇団四季がのちに『バケモノの子』でもタッグを組むこととなる青木豪を演出に起用し、ロンドン版とは異なるオリジナル演出で同作を日本初演したのが2018年のこと。本日11月23日(日)、実に7年振りとなる再演の幕が東京・自由劇場で開く。



劇団四季『恋におちたシェイクスピア』7年ぶりの再演、本日開幕

劇団四季『恋におちたシェイクスピア』より(撮影:上原タカシ)

舞台はエリザベス朝時代のロンドン。ローズ座の作家ウィル(ウィリアム・シェイクスピア)はスランプの真っ只中にあり、新作の台本を完成させることができないまま出演者オーディションの日を迎えてしまう。そこに現れたのは、トマス・ケントと名乗る青年。実は資産家レセップス卿の娘ヴァイオラで、演劇を心から愛しているものの、女性が舞台に立つことが許されていなかったため男装してやってきたのだ。ケントの才能に惚れ込み、彼のあとを追うウィル。辿り着いたレセップス卿の館で女性の姿に戻っていたヴァイオラを見かけ、ひと目で恋におちてしまう――。名作「ロミオとジュリエット」の誕生に、若きシェイクスピアの身を焦がすような恋が大きく関わっていたとしたら……? という「もしも……」から生まれた、史実とフィクションが絡み合うラブストーリーだ。



劇団四季『恋におちたシェイクスピア』7年ぶりの再演、本日開幕

劇団四季『恋におちたシェイクスピア』より(撮影:上原タカシ)
劇団四季『恋におちたシェイクスピア』7年ぶりの再演、本日開幕

劇団四季『恋におちたシェイクスピア』より(撮影:阿部章仁)

今やミュージカルのイメージが強い劇団四季だが、その出発点はフランス現代劇。本作は、そんな四季が創立65周年の節目を迎えた2018年に、『鹿鳴館』(2006年初演)以来12年振りに送り出した新作ストレートプレイだった。同劇団が「四季の原点であるストレートプレイで、芝居の素晴らしさを堪能できる至福の舞台」「演劇への愛と祈りにあふれ、生きる歓びに満たされる人間ドラマ」(公式サイトより)と胸を張る舞台の再演は、『アナと雪の女王』『ゴースト&レディ』『バック・トゥ・ザ・フューチャー』といった近年初演のミュージカルで四季を知ったファンにとって、その原点に触れる絶好の機会ともなりそうだ。



文:熊田音子




劇団四季『恋におちたシェイクスピア』東京公演プロモーションVTR




<公演情報>
劇団四季『恋におちたシェイクスピア』



翻訳:松岡和子
演出:青木 豪
作曲・音楽監督:笠松泰洋
振付・ステージング:脇坂真人

【東京公演】
2025年11月23日(日・祝)~2026年2月8日(日)
会場:自由劇場

【京都公演】
2026年4月25日(土)~5月24日(日)
会場:京都劇場



チケット情報:
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2561367(https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2561367&afid=P66)



公式サイト:
https://www.shiki.jp/applause/shakespeare/

編集部おすすめ