西島秀俊＆市川染五郎の“父子”が見どころをアピール！　ドラマ『人間標本』制作発表会見で意気込みを語る

12月19日(金)よりPrime Videoで配信されるドラマ『人間標本』の制作発表会見が8月13日(水)に実施され、主演の西島秀俊を筆頭に、本作が現代劇ドラマ初出演となる歌舞伎俳優の市川染五郎、原作者の湊かなえ、さらに、湊とは『母性』以来の2度目のタッグを組むこととなった監督・廣木隆一が登壇した。

湊がデビュー15周年を記念して書き下ろした同名小説を実写ドラマ化した本作。

会見冒頭、西島は「榊史郎役を務める主演の西島秀俊です。この度、湊先生の傑作小説がドラマになりました。見ごたえのある素晴らしいドラマが完成したと思っています」と笑顔で挨拶。続いて染五郎、湊、廣木監督も制作発表の日を無事迎えられたことへの喜びを語った。

湊は、映像化を打診された際の心境を「本作は作家デビューから15周年を記念して書き下ろした作品で、人は同じものを見ているのか？という問いを、これまでの作品とは違う父と息子の物語として、さらに蝶の特性や、芸術表現も取り入れて挑戦した作品でした。メガホンを取るのが廣木監督だと聞いて、飛び上がって喜びました」と明かした。さらに完成した映像を見た感想として「どこのシーンを切り取っても1枚の絵画のようになっていて本当に素敵でした」と笑顔で語った。

一方、廣木監督は「湊先生の作品は撮り出して初めて作品としての到達点が見えてくる。それを手掛けられるうれしさがありました」と本作のオファーを受けた胸中を告白。「美しさを表現するための技術的な部分にも試行錯誤しましたし勉強になりました」と“湊作品”を映像化することの醍醐味を語った。

本作で“親子”を演じる西島と染五郎は、それぞれオファーを受けた際の思いを「企画段階から、すぐに参加したいという意思を伝えました」（西島）、「私の叔母である松たか子も湊先生の『告白』に出演していたこともあり、お声をかけていただけたことにすごく縁を感じましたし、自分にとっても大きな挑戦になると感じました」（染五郎）と明かした。

初共演となり、撮影中は本物の父子さながらの関係性で向き合ったふたり。染五郎は「撮影現場でも本当の父親のように自然な距離感で接してくれました」と西島へのリスペクトを語れば、西島も「彼にしかない1本の芯が通った美しい印象です。しっかりした大人な一面と、すごく純粋な一面を見せてくれた」と染五郎を絶賛。そんなふたりの姿に湊も「本当の親子に見えて胸に迫るものがあった」と称賛の言葉を贈った。

会見では報道陣からの質疑応答も実施。「本作で、演じていて特に難しかった点は？」との問いに西島は「人として越えてはいけない一線を越える役柄に葛藤しました」と前置きしつつ、「一方で、本作がどこまでも深い愛の物語だからこそ、その葛藤にも向き合いました」と当時を振り返った。

また、「現代ドラマ初出演が決まった際、父である歌舞伎俳優・松本幸四郎からアドバイスなどありましたか？」との質問に、染五郎は「父からは、演じることにおいて、とにかく色んなパターンを試して、一瞬に全てを込めるように、と助言をもらった」と回答した。

さらに、湊に対しては「染五郎さん演じる至（いたる）の標本姿に期待が高まります。ご覧になっていかがでしたか？」という質問も。湊は「人間を標本にするという、一見するとリアリティが薄まる部分でも、この標本を作るためなら、人としての一線を越えるだろうと感じさせられる出来栄えに迫力と納得感を抱きました」と興奮気味に語り、「異世界に迷い込んだような美しい世界観を表現していただき、感動しました」と期待を込めた。

最後に、西島と染五郎が本作の見どころをアピール。「本当に二転三転して、誰にも真実を予想できない物語になっていると思います。

＜作品情報＞
『人間標本』

12月19日(金)よりPrime Videoで配信開始

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