劇団スリーピルバーグス、福原充則が永年切望していた『歌唱劇 パラダイスをくちずさむ』上演決定
『歌唱劇 パラダイスをくちずさむ』ビジュアル

劇団スリーピルバーグスが、2025年9月末に兵庫・豊岡市竹野浜にて第3回野外公演in ビーチ!『歌唱劇 パラダイスをくちずさむ』を上演することを発表した。



スリーピルバーグスとは、脚本家・演出家の福原充則を中心に結成された“人が生きていく上で逃れられない悲喜こもごもからの一瞬の離脱”というテーマを掲げた劇団。

これまで、東京・永福町駅 屋上庭園ふくにわ、北海道・さっぽろ東急百貨店 屋上、中富良野の畑のど真ん中、兵庫・豊岡市の野球場・こうのとりスタジアムなどで野外公演を行ってきたスリーピルバーグスが、兵庫県豊岡市の竹野浜に3日間のみの特設ステージを創り、『歌唱劇 パラダイスをくちずさむ』を上演する。



本作は、豊岡演劇祭のディレクターズプログラムとして上演され、福原が永年切望していた歌唱劇だ。芝居の最初から最後までノンストップで歌い続けるというスタイルで上演し、出演者には福原作品初参加となる、香月彩里、大知、辰巳智秋の出演が決定。また、福原作品常連の村上航、佐久間麻由が名を連ねる。



併せて、デザイン・古田絵夢(南極)、写真は是永日和によるささやかな楽しさとそこはかとなく流れる寂しさが同居するメインビジュアルも公開された。



■福原充則 コメント
10年くらい前からでしょうか、わたくし、作品の中での音楽の割合が高くなってきました。“ミュージカル”とか“音楽劇”とついた芝居も増えました。会話劇かと思ったら芝居の後半30分、台詞なしで演奏シーンという芝居もやりました。まぁ元々、ジョン・ランディス監督に憧れて、映画監督を目指しつつ演劇に流れてきた人間なので。ジョン・ランディス監督の作品は、どれも印象的な歌唱シーンがありますからね。
今年50歳になります。いろいろな経験をしてきましたけど、自分の根幹の部分に戻りたい。

“根幹”もしくは“初期衝動”。あの頃の若さはどんどんすり減っていますが、経験で補えると思ってます。もう少し時間が経つと、経験だけではすり減った若さを補えなくなるとも思っています。今、バランスが!、ピントが!、合ってるんです。14歳の時、初めてジョン・ランディス監督の『ブルース・ブラザーズ』を観た時に落ちた稲妻を、お客さんに落としたい。そのためには屋根はいらない。稲妻の邪魔ですから。
スリーピルバーグスの劇団員もそれぞれ経験を積んだいい年齢になって(今回、最年長劇団員は休演ですが)、落ち着くのかと思いきや、稲妻の邪魔になる屋根は不要論者です。そもそも“アンチ屋根の会”という地下組織で出会ってますし、経験上一番過酷な野外条件“海辺”で歌います。ミュージカルでも音楽劇でもないです。“歌唱劇”です。とにかく夜の海で歌うのです!



<公演情報>
スリーピルバーグス第3回野外公演in ビーチ!
『歌唱劇 パラダイスをくちずさむ』


豊岡演劇祭2025 ディレクターズプログラム



作・演出:福原充則
出演:香月彩里、佐久間麻由、大知、辰巳智秋、村上航



【公演日程】
2025年9月19日(金)~ 9月21日(日)
会場:兵庫・竹野浜特設ステージ



公式サイト:
https://www.3pielbergs.com

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