
公開中の映画『ブラックバッグ』より、主人公を演じたマイケル・ファスベンダーのインタビュー映像が公開された。
本作は、『オーシャンズ』シリーズで知られ、アカデミー賞監督賞受賞の実績を誇るスティーヴン・ソダーバーグ監督の最新作。
主人公ジョージ(マイケル・ファスベンダー)の任務は、世界を揺るがす不正プログラム“セヴェルス”を盗み出した組織内部の裏切者を見つけ出すこと。容疑者は諜報員のフレディ(トム・バーク)、ジミー(レゲ=ジャン・ペイジ)、情報分析官のクラリサ(マリサ・アベラ)、局内カウンセラーのゾーイ(ナオミ・ハリス)、そして、ジョージの愛妻で凄腕諜報員のキャスリン(ケイト・ブランシェット)の計5名だった。
公開されたのは、主演を務めるファスベンダーが本作への思いを語った映像。「ソダーバーグから『ブラックバッグ』の脚本がメールで送られてきて、“一緒にやらないか”と。スティーヴンとは2010年の映画で出会って、また仕事がしたいと思っていた。脚本を読んですぐに“やる”と返答したよ。まず、ジョージはどんな人かを想像したんだ」と、出会いから再タッグまでの経緯を振り返る。

役作りにおいてファスベンダーは、「(ジョージは)伝統を重んじるタイプだし、古風な印象を持つけど、同時に最新の機器にも興味があるはずだ。なぜならジョージはこだわりが強い人だから」と、人物像を掘り下げるも、独特のキャラクター造形はソダーバーグ作品特有の多層的な人物像を体現している。
「ジョージの趣味が料理と釣りという設定は、面白いほどしっくりきたよ。孤独を好む人だからね。
また、ジョージとキャスリンの関係については「夫婦の特徴はまず、子どもがいないこと。それが意図的な決断だったのか、試みた結果かは分からない。ただ、ふたりとも幼少期から辛い経験をして傷ついてきた。キャスリンは作中でも母親との苦い思い出を語っているし、ジョージも父親からの影響を強く受けているはずだ。過去の経験があったから、今の人格になった。ジョージはキャスリンの精神面を心配している。ヴォーン医師とのシーンで、命を断とうとしたと、ほのめかしていたからね。それから、夫婦の関係が描かれる時は何かが見え隠れする。
さらに、さらに、共演のケイト・ブランシェットについては「本当に女優として卓越している。普通なら見過ごすようなことも、台本からすくいあげるんだ。余白を感じさせるような柔らかな演技をするよ。意図的ではなかったのかもしれないが、キャスリンからは保守的な気配を感じた。ジョージにすら薄い壁が張られていて、内面のもろさがにじみ出ていた。ケイトは役の真の姿を見抜けるんだ。キャスリンは常に実権を握る存在でもある。ディナーパーティでもキャスリンに主導権があると、全員が認識していた」と、ブランシェットへ最大級の賛辞を送った。
『ブラックバッグ』マイケル・ファスベンダー インタビュー映像
<作品情報>
『ブラックバッグ』
公開中
公式サイト:
https://www.universalpictures.jp/micro/black_bag
(C)2025 Focus Features, LLC. All Rights Reserved.