Text:io
Photo:ミワカナコ(climbgrow)、Masushi Watanabe(SIX LOUNGE)
climbgrowが、1月20日東京・新宿LOFTより東名阪ツアー『climbgrow TWOMAN SHOW 「GIVING」』を開幕した。お相手は、盟友の大分・SIX LOUNGE。
SIX LOUNGE
黄色く光るステージから、ヤマグチユウモリ(g/vo)の刺すように力強いギターの音が鳴り響き、たくさんの拳の中で”カナリア”が始まる。SIX LOUNGEのもつ、研ぎ澄まされた、強く美しい音で、お客さんを惹きつける様子が印象的だ。
その中でも、熱気が高まる曲や洗練されたパフォーマンスに加え、”モモコ”では、紫の照明とマッチするような妖艶な歌声と深みのある重低音の美しい響きに惹き込まれたと同時に、表現力の豊かさにかなり圧倒された。
イワオリク(b/cho)のダイナミックなベースサウンドやヤマグチユウモリ(g/vo)のキラキラと輝くギターソロ、ナガマツシンタロウ(ds/cho)の重厚なドラム音が、会場のボルテージを上げていくような疾走感のある構成のセットリストが進んでいく。
”トラッシュ”では、会場全体での大合唱が起きるなど一体感が強まっていく。
中盤のMCでは、ヤマグチユウモリが「climbgrowとは付き合い長いんですけど、すごくアホなんです。その割に、climbgrowのお客さんはみんなアホじゃないね。でも今からやる曲は、アホにまだならないでほしいんですけど」と笑いを起こしながら始めるのは、次の「死ぬほどあいたいから、だからあいに行くよ」とコードが同じだという、climbgrowの「LAVENDER」。ワンフレーズ歌い、観客を熱狂の渦に巻き込む。
そして、その「死ぬほどあいたいから、だからあいに行くよ」では、エモーショナルな雰囲気を引き出しつつ、ナガマツシンタロウの壮大なドラムに併せて、ヤマグチユウモリが心のこもった等身大で真っ直ぐな歌声が響き、観客を魅了する。
続けて、「大人になってしまうなよ」を投下、ヤマグチユウモリの表情の変化が印象的であった。ガレージ感のあるギターと哀愁漂う曲調で観客を虜にすると共に、儚げな表情から強さのある表情と歌へと移り変わっていく姿には感情を揺さぶられた。
終盤のヤマグチユウモリのMCでは、前半で披露した「SHEENA」について、climbgrowとのエピソードを話す。
climbgrowに会う度に、「今日”SHEENA”やる?」と聞かれていて、「練習していないのでできません」と答えてきたが、「そういう風に言ってくれるので、今日”SHEENA”やりますよ」と伝えたところ、「もうええわ。今ブーム過ぎたねん。”上海DOLL”やってや」と言われてしまったと言う。そんな裏エピソードも含めながらのMCは、climbgrowと旧知の仲であり、深い繋がりがある様子を感じられ、このツーマンの意味をより際立たせるものとなった。
また「そんな滋賀のヤンキーいじめっ子集団ですけど、あの人たちがやっている音楽は本物で、俺は大好きで、俺はずっと一緒にやっていきたいバンドのひとつであって、今日ロフトで久々に一緒にやれてうれしい」とMCを終え、始まるのは「メリールー」。愛が詰まっているヤマグチユウモリの歌声に心打たれた。終盤での「You&I」は、繊細かつ優美なヤマグチユウモリのギターの響きも相まって、希望の光のような演奏で、まるでドラマの最終回のようであった。
1時間のセットを通してみても、ひとつのショーとして完成された物語性のあるセットリストであり、満足度の高い時間に感じられた。どの色の照明にも溶け込み、変化していく様子は、まさにカメレオンだ。
climbgrow
SEが聞こえ始め、幕が開くと共に、歓声の中「ラスガノ」でclimbgrowがスタートした。
SIX LOUNGEから受け取ったバトンを引き継いだclimbgrowは気迫のある様子で、1曲目から拳でフロアを埋め尽くす。
静と動の切り替えが際立ち、揃った演奏に息を呑む。
“ラスガノ”のラスサビ前には、"お前らの未来を変える番だぜ"と、杉野泰誠(vo/g)の言葉が観客に突き刺さる。
ピンボーカルでの曲が続く中、杉野泰誠がフロアに身を乗り出したり、ステージ上を動き回ったりする様子は、まさにロックンローラーそのもの。
そして、杉野泰誠が「ロックンロールの雨降らせに来ました、びしょびしょになろう」と放ち、「RAIN」を投下。
「今までで一番どでかいロックンロールがやりたい」との言葉通り、谷川将太朗(b)のパワフルなベースの轟音に、近藤和嗣(g)のギラギラと輝くギター、谷口宗夢(ds)の重厚で説得力のあるドラムの中で、響きわたる凛とした杉野泰誠の歌声。青い照明の中での演奏は、本当にロックンロールの雨が降っているかのようであった。
杉野泰誠が「新宿ロフトぶちぬいてやるよ」と叫び、アカペラで始まる「BANG BANG BANG」。近藤和嗣のギターソロに併せてメンバー紹介し、「俺が天才です、よろしく」と豪語する、杉野泰誠。谷川将太朗が、上を向きながら気分爽快にベースを弾く様子も一段と輝いていた。
序盤のMCではSIX LOUNGEのMCでも出てきた「SHEENA」に関する話題に。
杉野泰誠と谷川将太朗の掛け合いで、楽屋でのSIX LOUNGEとの「SHEENA」にまつわるエピソードを披露。「”SHEENA”入ってるやん」というと、「お前らのために入れたで」と言ってきたが、「俺、一個前のツアーでめちゃくちゃ”SHEENA”やってたの知ってんねやん」と杉野泰誠が笑いを含めて話す。そして、SIX LOUNGEがワンフレーズカバーしてくれたclimbgrowの「LAVENDER」を「歌詞がわからない」と言っていたことに対し、杉野泰誠が「俺はそんなことないけどな」と、「SHEENA」に挑戦するが、コードを間違え、何度か試し、「4年も言い続けていたのに弾けなくて、ごめんな」と会場をさらに笑いの渦に巻き込む場面も。
「SHEENA」の1フレーズ歌い切ると、そのまま「未来は俺らの手の中」が始まる。ピンボーカルが続いた前半とはガラッと雰囲気が変わり、汗が煌めく中、希望を与えるような優しくかつ力強い歌声に会場全体が引き込まれる。サビでは観客との大合唱、杉野泰誠が「climbgrowが好き、それだけでいいぜ、ロックンロールだけもっていろ」と放ち、会場をボルテージを更にあげて熱狂させた。
中盤では、強めのリバーブがかかるメロディックな杉野泰誠の歌声と、近藤和嗣の鋭いギターサウンドと谷川将太朗と谷口宗夢が作り出すグルーヴで独創的な世界観に会場全体が惹き込んでいく。
またこのライブでは新曲も初披露した。多くは語らず曲で魅せるという姿勢が感じられた。ポップな印象を受けつつ、どこか中毒性がある曲だ。それぞれの楽器が確実な役割を果たしており、さらにそれらが見事に調和し洗練されている様子に感銘を受けた。climbgrowの新しい一面を見れるような曲であるようにも思える(是非これは会場で聴いてほしい)。
杉野泰誠の「全部全部塗りつぶしませんか」の言葉から、「極彩色の夜へ」を投下し、climbgrowのロックンロールでそこにいる観客全員を圧倒していく。
愛犬を亡くした気持ちを歌にし「POODLE」では、「SIX LOUNGEがいいひんと、この曲も書けへんかったんかなと一瞬思いました」と杉野泰誠が残し、そして歌う。自身の生き様や等身大の姿を表すような歌のなかに、気丈さが見える演奏に胸を打たれた。改めて、climbgrowとSIX LOUNGEの間に盟友ならではの強い結びつきを感じた。
終盤MCでは、4人で手作りしたケーキがデザインされた『climbgrow pre.TWOMAN SHOW “GIVING”』のフライヤーについて披露。ここにもメンバーの仲の良さがみえる話に会場がほっこりする場面もありつつ、杉野泰誠は「俺の曲好きなやつは、無条件に全員好きです。俺の曲が流れている間だけは愛します」とメッセージを伝えて、「STEADY」。想いのこもった歌とエモーショナルなサウンドで、さらに観客の心を奪っていく。まさに魂で歌い、熱情的に演奏している4人の姿は非常に眩しかった。杉野泰誠が「俺のロックンロールが世界中に響きますように」と間奏で話した後の、「Everything gonna be alright」で大合唱が巻き起こったことには強い意味があると感じさせられた。歌や演奏で包み込み、大丈夫だと肯定してくれるclimbgrowを信じていいんだ、と改めて確信できる瞬間であった。
アンコールでは、SIX LOUNGEが1フレーズカバーした「LAVENDER」を今日の締めくくりとして披露。
総じて、息のあった決めや入り、抑揚のあるテクニカルな楽器のサウンドを通して、今日までの努力や想いが垣間見えた。「生きていることに感謝し、歌えていることに感謝している。ひとりじゃなく、誰かのお陰でここにたっている」と話すclimbgrowだからこそ作り上げられるステージであったと思う。
climbgrowもSIX LOUNGEも互いに伝えていた「これからも一緒にロックンロールしていきたい」と、その言葉通り、親和性の深い意味のある素晴らしいTWOMAN SHOWだった。
両バンドともダイナミックさやワイルドさの中に、繊細さや儚さを備え持っており、改めてこれがロックンロールかと思わせてくれ、このロックンロールを愛し続けたいと思わせてくれた。さらに、このツアーが良いものになると確信できる最高のスタートダッシュを決めていたと言えるだろう。
大事なことや当たり前になっていることに今一度気づかせてくれる日になり、この日を経験する人生でよかったと感じられるような間違いなく有意義な夜だった。
説得力が増し続けるclimbgrowをみるべきだ。きっと豊かになれる。
このあとclimbgrow TWOMAN SHOW 「GIVING」ツアーは、1月31日(土)大阪・心斎橋BRONZE、2月1日(日)愛知・名古屋CLUB UPSETと続く。climbgrowと盟友がぶち込むロックンロールを大阪・愛知で堪能してほしい。
<公演情報>
『climbgrow TWOMAN SHOW 「GIVING」』
1月31日(土) 大阪・心斎橋BRONZE
開場17:15 / 開演18:00
ゲスト:THE FOREVER YOUNG
2月1日(日) 愛知・名古屋CLUB UPSET
開場17:15 / 開演18:00
ゲスト:Ivy to Fraudulent Game
【チケット情報】
オールスタンディング:3,900円(税込・ドリンク代別・整理番号付)
https://w.pia.jp/t/climbgrow-2026tmh/(https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2564287&afid=P66)
climbgrow オフィシャルサイト
https://www.climbgrow.com/

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