
劇場長編アニメーション『ひゃくえむ。』より、新規場面写真7点が公開された。
原作は、『チ。―地球の運動について―』で手塚治虫文化賞マンガ大賞を史上最年少受賞した新鋭・魚豊の連載デビュー作。陸上競技の世界で、「100m」という一瞬の輝きに魅せられた者たちの情熱と狂気を描く。生まれつき足の速い“才能型”のトガシ役を松坂桃李、“努力型”の小宮役を染谷将太が演じる。
この度公開された場面写真は、トガシと小宮という対照的なふたりの主人公の関係性を捉えたもの。小学6年生で100m走全国1位のトガシは、生まれながらの足の速さで、友人も自身の居場所も何不自由なく手に入れてきた天才ランナーだが、次第に勝たなければいけないプレッシャーに苛まれていく。一方、転校生の小宮は内気であまりクラスにも馴染めず、辛い現実から逃れるべくただがむしゃらに走っていた。「100mを誰よりも速く走れば、全部解決する」と言い放つトガシと出会い、速く走る方法を教わりながら放課後ふたりで練習を重ねていく。
場面写真では、小学生時代に親交を深めるふたりの様子と、成長し陸上に向き合うふたりの姿が切り取られている。転校初日に黒板の前で自信なさげに俯く小学6年の小宮だが、トガシに走り方のアドバイスを受けながら練習を重ね、放課後一緒に過ごす時間が増えていく。天性の速さを持つが故に、どこか陸上に対し冷めていたトガシは、自身と対照的に瞬く間に陸上へのめり込み、大きく成長していく“努力型”の小宮に影響され、初めて“熱”を感じる様子がうかがえる。


年月が経ち、トラックを力強く疾走するトガシと、真剣な表情でスタート位置につく小宮。



トガシ役の松坂は「トガシは小さい頃は負けなしですが、その才能が止まっていることに気付き始めてから、色んな感情が溢れ出します。そういった人間臭さがトガシの魅力です」と役柄に共感。小宮役の染谷は「小宮は自分のことが分かっているようで分かっていないんです。自分の殻に閉じこもりそうになるところを、トガシに解放してもらうという関係性は素敵だと思います」とふたりの関係性についてコメントしている。
<作品情報>
『ひゃくえむ。』
9月19日(金)公開
公式サイト:
https://hyakuemu-anime.com
(C)魚豊・講談社/『ひゃくえむ。』製作委員会