誕生50周年「ザ・ケルン・コンサート」全曲演奏会、再追加公演決定

1月25日に霞町音楽堂で開催された、キース・ジャレットの名盤「ザ・ケルン・コンサート」全曲再現コンサートは、大きな話題を呼び、3月14日の追加公演も一瞬で売り切れ。その反響の大きさが話題となっている。



「ザ・ケルン・コンサート」とは、ジャズ・ピアニスト、キース・ジャレットが1975年1月24日にドイツのケルンで行ったソロ・コンサートのライブ録音で、これまでに400万枚以上のセールスを記録したジャズ史上屈指の名盤だ。キースの美しいタッチから生み出される印象的な音楽はまさに破格。これが即興演奏だとは信じられないほどの完成度こそが、ジャンルを超えて愛され続けてきた所以だろう。



今回の再現コンサートは、この伝説の名演を忠実に採譜したキース・ジャレット公認の楽譜を使用。50年前の伝説の一夜をリアルに再現する画期的な試みだ。この難題に挑んだピアニスト山口ちなみの熱意と努力こそが、2度の再現コンサートを成功に導いた秘訣といえそうだ。1月25日、3月14日の再現コンサートにおいては、「感動で涙が止まらなかった」という参加者の熱い感想が続出。伝説の名曲を生で体験することの意味と意義を再認識したことが記憶に新しい。



さて朗報!この「ザ・ケルン・コンサート」全曲再現コンサートの再追加公演が決定した。過去2回の公演を聴き逃した方々に再びチャンス到来。1975年1月24日のケルンの夜の再現をぜひご体験あれ。



50周年『ザ・ケルン・コンサート』全曲演奏会(再追加公演)
6月7日(土) 17:00開演
霞町音楽堂
5,000円(ワンドリンクオーダー制)
*終演後に懇親会あり



●山口ちなみ(ピアノ)



和歌山県新宮市出身。

大阪芸術大学演奏学科を首席で卒業、卒業時に学長賞を受賞。
武蔵野音楽大学大学院博士前期課程器楽専攻ヴィルトゥオーソコース修了。
在学中にソリストオーディションに合格し、武蔵野音楽大学管弦楽団と国内及びドイツにてベートーヴェンの協奏曲第3番を演奏。読売新人演奏会、関西新人演奏会、若い音楽家の飛翔、むさしのフレッシュコンサート、和歌山県新人演奏会等に出演。第9回かがりの里音楽コンクール第1位、第21回日本クラシック音楽コンクール第5位(1~3位なし)、第14回北関東ピアノコンクール第1位受賞。ピアノを丹羽節、中村勝樹、重松聡、伴奏法を三ッ石潤司氏に、室内楽をC.ドル氏に師事。マスタークラスなどでケマル・ゲキチ、ホルヘ・ルイス・ブラッツ、ジョン・ダムガードの各氏に指導を受ける。
2017年12月には紀尾井ホール、2018年1月には東京文化会館小ホールにてリサイタルを行う。また、室内楽ではチェリストの古川展生、ヴァイオリニストの枝並千花、アイシャ・シエド、読売日本交響楽団のメンバーによるカルテット、二胡奏者の許可各氏と共演。

編集部おすすめ