
3月22日(土) よりユーロスペースにて公開される映画『光る川』が、第45回ポルト国際映画祭にてオリエントエクスプレス部門で最優秀作品賞を受賞した。
本作は、『アルビノの木』『リング・ワンダリング』などで知られる金子雅和監督の⻑編3作目。

『光る川』 (C)⻑良川スタンドバイミーの会
ポルト国際映画祭は、ポルトガル第2の都市であり世界遺産の街・ポルトで毎年開催される国際映画祭で、1981年創設。シッチェス・カタロニア国際映画祭、ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭と共に、世界三大ファンタスティック映画祭と称されている。『光る川』が選出されたファンタジー映画コンペティション部門は、同映画祭のメインコンペで、過去のグランプリ受賞監督はデヴィッド・クローネンバーグ、ピーター・ジャクソン、ギレルモ・デル・トロ、ダニー・ボイル、デヴィッド・フィンチャー、ウォシャウスキー兄弟、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥなど世界の名だたる巨匠が名を連ねている。
オリエントエクスプレス部門は、同映画祭のファンタジー⻑編映画部門、および監督週間部門に選出されている作品の中からアジア映画の最優秀作品を競うコンペティションで、『あのコはだぁれ?』(清水崇監督)、『ドールハウス』(矢口史靖監督)、『THE KILLER GOLDFISH』(堤幸彦監督)などの邦画や、台湾、マレーシア、中国、シンガポール、フィリピンの計16作品で賞が競われた。

左より)映画祭ディレクター ベアトリス・パシェコ・ペレイラ、金子雅和監督
金子監督は「川を中心とした美しい街・ポルトで、川を舞台にした日本映画『光る川』が上映されたことにまずは大きなご縁を感じましたし、一種の「巡礼の旅」とも言える映画内容が、キリスト教三大聖地のひとつサンティアゴ・デ・コンポステーラへ至る巡礼路にあるポルトの皆さまに、しっかりと受容されている手応えを感じました。結果、本映画祭に選出されたアジア映画の最高賞、ジャンル映画ではないこの作品に最も相応しい賞を授けていただき、大変光栄です」と喜びを語っている。

上映後、観客との交流の様子
<作品情報>
『光る川』
3月22日(土) 東京・ユーロスペース他 全国順次公開

公式サイト:
https://www.culture-pub.jp/hikarukawa/
(C)⻑良川スタンドバイミーの会