「僕たちは誰も置いていかない」――timeleszが見せた夢と覚悟 “この8人で良かったと思われるように”「We're timelesz LIVE TOUR 2025 episode 1 ~FAM~」ライブレポート

5人の新メンバーを迎え、リリースしたアルバム「FAM」を引っ提げ全国ツアー中のtimeleszが8月6日(水)、7日(木)の2日間に渡り、横浜アリーナにて「We're timelesz LIVE TOUR 2025 episode 1 ~FAM~」公演を行った。episode 1 のタイトルに相応しく、新生timeleszとなった8人の輝きと今後への期待を感じさせた本公演の1日目の様子をレポートする。

 



パーティーがはじまる!

ギターやマイク、PARTYの英文字など、カラフルなアイコンが光るステージ。期待に満ちた目をしたsecondz(timeleszのファンネーム)たちが開演2分前あたりから手を叩き鳴らし始める。その音がだんだん大きくなったころ、オープニング映像が流れた。



正装した菊池風磨がドアからひょっこりと顔を出し、8人が「timelesx PARTY」の準備を始める。メンバーそれぞれの個性を生かしたお茶目な演出が楽しく、期待値が高まったところで、メインステージ2階に「Rock this Party」のMV衣装を着用したtimeleszが登場。1曲目はもちろん「Rock this Party」だ。



菊池が「横浜アリーナ!」と叫び、しょっぱなから息の合ったパフォーマンスで「FAM」の世界へ観客を引きこんでいく。「忘れたふりした夢」のパートを歌う寺西拓人がモニターに映し出されると大きな歓声が上がった。



続く「Do Me Do Me」では激しいダンサブルナンバーに乗せて、橋本将生のセクシーさが会場を魅了。猪俣周杜も普段の可愛い様子からは想像ができない色気をふりまき、篠塚大輝がソロパートで聞かせにくる。「Freak Your Body」では松島聡が大胆に鍛えられた腹筋を見せつけ、開始から3曲ですでにsecondzのときめきは最高潮に。



花道を歩いてセンターステージ、後方ステージへと移動しながら、secondzたちとの距離を縮めていく8人。4曲目途中での挨拶では佐藤勝利が「愛し合う準備できてるかー!」と煽ったかと思えば、猪俣が「今日は幸せにするよ♡」とキュートさを爆発、橋本が「会いたかった人―?殻破れよ!」とタイプロでの菊池のセリフを真似て笑わせる。

原からの「茶ぼすを聞かせて?」、寺西は「楽しみすぎて8時間しか寝れなかったぞ」とそれぞれの個性が光った。



その後、流されたインタビュー映像では、篠塚、猪俣、橋本の静かな決意とひよこ組と呼ばれる彼らを支え、共に成長していこうとする佐藤、松島、菊池の覚悟が語られた。



ピンク色の衣装に着替えた8人が再び登場し、「Anthem -episode1-」では火柱が大きく上がり、「New Phase」「人生遊戯」と続くタイプロでの思い出の課題曲たちを新生timeleszが歌い踊る姿に感慨を覚えたsecondsも多いだろう。センターステージで披露された「Cream」では菊池のソロパートから寺西へと続き、ゆっくりと外周を歩き、それぞれのメンバーカラーが光るリフターで3階の高さまで上がった8人がsecondzと目をしっかり合わせている姿が印象的で、「WOWOWOW」でコーラスするsecondzの歌声が溶け合い、優しい空間が生まれていく。



「スキすぎて」ではそれぞれがsecondzに愛を伝えるセリフが。寺西が「めちゃくちゃにしてやるよ」とささやくと悲鳴に近い歓声が上がった。モニターには8人全員の姿が並んで映し出され、絵が強い。



たくさんの発表と「タイトル忘れてるようじゃ無理か」

「僕たちは誰も置いていかない」――timeleszが見せた夢と覚悟 “この8人で良かったと思われるように”「We're timelesz LIVE TOUR 2025 episode 1 ~FAM~」ライブレポート

MCタイムでは猪俣が「感無量です」と感想を述べるとすかさず菊池から「難しい言葉知ってるな」と突っ込みが入る。75インチのテレビを購入したことから、ニュース番組をよく観るようになり、言葉を覚えたのだそう。篠塚は「うちわを作ったり、おしゃれをしてきてくれて嬉しい。ありがとう」とウィンク。菊池から「そんなことも覚えたのか」佐藤から「お前が(振りを)間違えても俺が合わせて変えるから!」とオリメン3人から甘やかされている様子が微笑ましい。菊池と同期入所の寺西は「俺たちが入った最初のツアーが横浜アリーナだった。

Hey! Say! JUMPさんのステージで、下の床とかで踊ってた」と話せば、原も「衣装も袖がなかった」と続き、菊池から「そのトラウマでタイプロでもタンクトップなの?」といじられた。



橋本はここで大好きな仮面ライダーになりきったパフォーマンスを全集中して披露。会場が笑顔に満ちたところで、菊池から新体制になってから初のシングル「Steal The Show」が11月12日にリリースされること、そしてドキュメンタリー番組『timelesz project -REAL-』(通称・タイプロREAL/タイプロ2)が2026年にNetflixで世界独占配信されること、それに先駆け、『timelesz project -AUDITION-』のBlu-ray/DVD『timelesz project -AUDITION- Special Edition 「軌跡」』が12月17日に発売されることが立て続けに発表された。初回盤にはなんと大人気で売り切れた「タイプロパーカー」がついてくるという嬉しい情報も。寺西からの「ちょうちょ結びにして俺とおそろいにしてね」とときめく一言も飛び出した。



猪俣の可愛いコール&レスポンスのあと、新メンバー5人が先にはけ、佐藤、松島、菊池が残り、前回の3人での横浜アリーナから今日までのことを語り、しみじみとした雰囲気に。しかし、新メンバー5人が作詞し、橋本が思いを込めてまとめた「君へ」を始めるはずが、菊池が曲名をクールかつセクシーに「手紙」とささやき、会場を?でいっぱいにさせるアクシデントが発生。舞台袖で準備していた原が驚きすぎて、ステージへはみ出てきてしまい、メンバー全員が大笑い。しかし菊池はさすがだ。「タイトル忘れてるようじゃ無理か、タイトルは入れとかないと」とタイプロトークをぶちかました。しっとりしたメッセージ性の強い楽曲であるにも関わらず、secondzたちも笑いをこらえられず、切り替えに苦労する、まさにライブな1シーンが展開された。



しかしいざ曲が始まると新メンバー5人のタイプロ中の映像とともに歌う姿に聞き惚れ、見とれてしまうからさすがだ。

思いを込めた5人のあと、登場した佐藤、松島、菊池が歌い始めたのは「because」。ゆっくりとセンターステージまで歩き、情感たっぷりに歌い上げ、secondzたちを泣かせた。



まさかの…東京ドームサプライズ発表 

「僕たちは誰も置いていかない」――timeleszが見せた夢と覚悟 “この8人で良かったと思われるように”「We're timelesz LIVE TOUR 2025 episode 1 ~FAM~」ライブレポート

原と寺西が欠席時のパフォーマンスをどうするかの会議がわちゃわちゃと流れたあとは、Interコーナーへ。佐藤がアコースティックギターを弾き、寺西がダンスする大人で艶やかなステージから、猪俣が塗装業のキャリアを活かした(塗装業時は経理を担当していたが)スプレーアートを行い、その合間に橋本が同じく前職を活かして焼肉を焼くシュールなパフォーマンスに松島が参戦。菊池&原がオリジナルのラップで会場を盛り上、“飲み干す drinking up”というフローで締めたのを受け取り、篠塚が特技の水早飲みを体感2秒で披露し、8人ぞれぞれの個性を存分に発揮した。



センターステージが3段にアップし、放たれたのは「革命のDancin’Night」。蝶のようにあでやかに、ひらひらと歌い踊る8人の姿にこの日一番の歓声が上がった。



寺西が「いつも頑張っててみんなえらい!」とキラキラスマイルで叫び、始まったのは「ぎゅっと」。リフターの上にいたメンバーが下りてきておのおのの方向へ散らばり、篠塚が「みなさん盛り上がってますか?心をひとつにして一緒に踊りましょう!」とピース。菊池が「みなさん僕たちをぎゅっとしていただけますか?せーの!」の声でsecondzが「ぎゅっと!」と叫び、菊池は「よくできました!とにこにこ笑顔に。



ここで、オリメン3人から新メンバー5人へのサプライズプレゼントが行われる…(と3人は思っていた)はずが、流れてきた映像にメンバー全員が驚かされることに。スタッフからのサプライズで、ドーム公演の決定を知らされたのだ。2025年12月26日、27日に京セラドーム大阪、翌年2026年1月7日、8日に東京ドーム公演が決まったという。

全員が驚く中、滝のような涙を流す原。橋本と猪俣の瞳からも涙がこぼれる。サプライズを知り、ひとりひとりが思い思いの感想を述べた。



寺西は「こんなにすぐにドームが決まるなんてびっくりした。応援してくださるみなさんのおかげです」と驚きと歓喜の表情を見せ、篠塚は「整理がつかないけれど、楽しみな気持ちが強い。その日までにスキルアップしたい。またレッスン付けだ!」とやる気をみなぎらせた。猪俣は「びっくりして真っ白になっちゃった」とまだぽかんとした様子。涙が止まらない原を菊池が抱きしめ、ぽんぽんとする。



原は「去年、タイプロがあるまで、こうやってアリーナに立つことも、ペンライトの海を見ることもどこかで諦めていました。家に帰って夢だったのかもしれないと思うくらい」と語った。「絶対に成功させます!」と力を込めて叫んだ原とメンバーの目には、ステージ後方にきらめく「ドーム公演おめでとう」の文字が映っている。



「誰一人置いていかない」

松島は「グループを続けることが難しいのは我々3人が一番わかっていて。デビュー当時から今日まで何があって、どう歩んできたかの過程が大事だから、急だとは思うけど、あたたかい声援をください」と落ち着いたトーンで語り、佐藤が「8人で過ごしているだけで泣きたくなるくらい幸せ。これからも前を向いて進んでいきたい」とつなげる。



最後に菊池が「timelesz projectをやってよかった、成功だったと思ってもらうためには、最後まで駆け抜けるしかない。Sexy Zoneから14年、いろんなことがあった。グループは限りあるもので、いつかはきっと別れのときがくる。その限られた時間の中でみなさんと夢を追いかけたい。まずはドームを後悔がないように大成功させたい」と強いまなざしで覚悟を表明した。



感動のドーム発表後、もともと用意していた、3人から5人へのエメラルドグリーン色(8人になってすぐに行ったハワイの海をイメージ)のマイクが贈呈され、この8人おそろいのマイクに持ち替え、本編ラストは「RUN」で締めくくられた。



アンコール後はトロッコに乗って上の階のsecondzを沸かせ、最後は松島の「一緒に歌ってくれますか?みんなが主役ですよー!」の掛け声から、もう一度、会場全員で「Rock this Party」を大合唱。「We’re timelesz!」の声とともに銀テープが舞い、大団円の中、新生timeleszの長いようで短い、この日しか観られないライブが幕を閉じた。



最後の挨拶で原が涙ながらに語った言葉がとても印象的だった。「タイプロを経て、複雑な思いを抱える人がいることもわかっています。

僕たちがそのことを一番よくわかっています。でも誰一人置いていかないので、ゆっくりでいいので、自分のペースで僕たちについてきてください。この8人でよかったと思われるように、精一杯見せていくのでどうかこれからも応援してください」



光の下で輝こうとすれば、傷を負うこともある。それでも「なりたい自分」をあきらめず、前に進もうとする姿に勇気をもらう人もいるだろう。自分にもやれるかもしれないと。まだこれは episode 1。始まったばかりのtimeleszの旅は、はじけるほど大きな夢と愛と、少しの恐れと不安、それを乗り越えようとする心の強さで、より多くの人を魅了しながら続いていくのだろう。



開演前の取材会もレポート!

「僕たちは誰も置いていかない」――timeleszが見せた夢と覚悟 “この8人で良かったと思われるように”「We're timelesz LIVE TOUR 2025 episode 1 ~FAM~」ライブレポート

――本日横浜アリーナ公演となりますが、今までの公演はいかがでしたか?



菊池 毎回新鮮な気持ちでやれています。皆さんの声援が本当に大きくて、ボルテージが高くて僕らも楽しんでやらせていただいております。



寺西 僕は個人的なことで言うと参加できなかった公演もあったのですが、ここからは全部参加できます。ライブというのは特別な空間だなと改めて感じさせてもらえる場所ですね。



橋本 何よりもすごく楽しいというのがいちばん最初にくるので、ライブをしていて逆に元気をもらっていて、メンバーと一緒にライブができることをすごく幸せに思います。何よりもどんどん仲が深まっている感じが僕はすごく好きです。



松島 8人での初めてのツアーなので、もちろんライブもそうですけど、ツアー先での食事などたくさんの思い出ができています。そして、新メンバーもどんどんいろんなことができるようになってきて、僕たちオリジナルメンバーも負けじと刺激し合えているのかなと思うので、すごくいいなと思います。ライブはもちろんすごく楽しいですし、何よりもファンの方たちがすごい迎えてくれる顔とか、声を出してくれたりとか、それがすごく嬉しくて、改めてtimeleszになれたんだなと。



佐藤 去年、3人で同じ会場(横浜アリーナ)でライブをして、状況は変わったはずなんですけど、いざステージに立つと見える景色は変わっていなくて。なんかその温かさにすごく励まされていました。みんなの成長をステージ上でも感じられる瞬間がたくさん見られるので、ライブをやっていて楽しいと思える人(メンバー)が増えました。



菊池 8人のこの形になってから、8人でバラエティーをやる、歌番組に出るというのは乗り越えてきましたけど、アイドルとしてのライブ、ステージをこうやって一つ一つ乗り越えていくと、8人の絆がまた一つ固まってきたなと、それを実感できるツアーになっています。



篠塚 毎回ステージに上がった時の景色は本当にすごいもので、一生忘れることはないと思います。まだ始まったばかりのこの新体制でのライブで、ファンの方との楽しい時間を作っていきたいなと改めて思いました。



――ライブの時って、ファンの方がうちわを上げてくれますけど、新メンバーはご自分の顔のうちわをどんな風に見ていますか?



寺西 それこそ僕なんかは会社に入ったのは割と長いんですけど、自分のうちわが出たのは初めてなので、本当に嬉しいですね。目に見えて、自分のことを応援してくれているんだなっていうのがわかるので感動しますよね。



原 そうですね、うちわは変な感じですよね。



菊池 じゃあ次からはやめとくか(笑)



原 悪い意味じゃない(笑)やっぱりずっと憧れていたし、ずっとテレビとかで見てたから、現実になっていることがすごい嬉しくて。自分のだけじゃなくて、全員のうちわが嬉しいので、いろんなうちわを見ながらライブができたら。うちわもそうですけど、それを持っている方の顔を見ると、意外と男性ファンの方もタイプロを通じてなのか、多くて、それがまた新鮮です。



菊池 誰が多いんですか?男性ファン。



原 それは俺。



菊池 そこは譲らないんだよな(笑)



篠崎 うちわはすごく嬉しいですし、ライブでも自分のうちわを持っている人を探しちゃいますね。それぐらい嬉しいです。この夏、暑いですから、プライベートの方でも使っていただけたら。



「僕たちは誰も置いていかない」――timeleszが見せた夢と覚悟 “この8人で良かったと思われるように”「We're timelesz LIVE TOUR 2025 episode 1 ~FAM~」ライブレポート

――ツアーが始まった当初は全員揃わなかったですが、8人が揃った時のお気持ちはいかがでしたか?



菊池 いや、それはもう、将生がね。



橋本 そうですね、泣いちゃって。8人揃ったのが嬉しくて。泣かないように我慢してたんですけど、8人揃ってステージに立ってパフォーマンスするっていうことにすごく意味があると思うので、すごくグループだなっていう風に思いましたし、これからなんだろうな、8人でずっとやっていきたいなっていう風に思います。



菊池 で、それを見て、原さんも。



原 そうなんすよね。その姿を見て、隣にいた風磨くんが僕のイヤモニを外して、「原、この景色忘れんじゃねえぞ」って。それでまた号泣。



菊池 もうちょっと泣く姿が見たくて。



――松島さんがさっき、メンバーの成長した姿も見られたとおっしゃってましたが、どんなふうに?



松島 しのに関しては、キメ顔とか、そういうこだわりを持つ余裕が最初のころはなくて。でも最近はすごいかっこいい顔、可愛い顔をして。いろんな一面を見せてくれるのが親のような気もするな。わが子のように感じる瞬間が多くて、映像とか見返しても、成長を感じられるので、直接見たファンの方は、特にタイプロを見て応援してくれてる方とかは、しのの成長はすごく感じられると思います。



菊池 確かに総ちゃん、泣かなくなりましたね。なんかあるごとに涙してた印象でしたけど。



松島 やっぱり原さんが(泣くの)早いから。ほんとに早い。



菊池 湧き水がいますか。



佐藤 年下3人組のことではあるんですけど、ツアーの最初のころはみんな同じ位置に固まっちゃって、可愛い感じになったんですけど、そういうのもなくなって、みんなでひとつの会場を8人全員で盛り上げられるようになってきて。来年からはもう言うことないんじゃないかな。



――新メンバーの方は本当に人生がガラッと変わったと思うんですけど、そういう意味ではいかがですか?



橋本 サウナで整ってるときに横を見たら風磨君がいるっていう。そのとき人生変わったなって思います。



菊池 でもこいつ、シャワー長いんすよ。



――街で声をかけられるとか、環境は変わりました?



原 僕、変装しないんで。自分から握手しに行く。



篠塚 僕の場合、金髪なので目立つというか。金髪で目立ちたいのにマスクしてるんですよね。でも楽しくやれてますし、新鮮な経験を毎日できていて、この気持ちを忘れないでこの先もずっとやっていきたいなって改めて思いました。



――この半年の中で一番こんな経験すごいなって思ったのは何ですか?



篠塚 そうですね、やっぱり音楽番組の出演ですかね。名だたるアーティストさんと一緒に出たりして。俺今、サザン(の演奏)聴いてるやんって。家に帰ったとき我に返ります。なんで目の前でサザンオールスターズが演奏してるんだ?みたいな。



菊池 いつもね、前日誰が出るか楽しみに。



――猪俣さんはいかがですか?



猪俣 変わったことですか? オープンめなごはん屋さんに行ったときにめちゃめちゃ後ろを意識しちゃって。周りを気にしちゃって、ちょっと行儀悪くしたら見られてるのかなとか、それを気にしちゃって、すごい食べるスピード遅くなりました。こうやって後ろ向いて。



菊池 それが一番目立つけど(笑)



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――ツアーの中で気づいたメンバーの意外な一面はありましたか?



橋本 原さん。こういうキャラなんで、ずっと元気に見えるじゃないですか。ワイルドな感じ。それがメンバー8人とスタッフさん含めてごはんに行ったとき、全然しゃべんない。



寺西 ほんと、(小さなささやき声で)おいしい、これおいしいねって。



菊池 想像つかないですよね。もっと大きな声でがはは!って笑って誰かにしゃべりかけたりとかを想像すると思うんですけど、全然だめ。それは確かに意外な一面ですよね。



――今回、本当にチケットが取れなくて、大変な思いをした方がいらっしゃいましたけれども、それでみなさんで考えられたことがあるとお聞きしたんですが。



菊池 はい、静岡の公演が最終公演になるんですけど、その公演をファンクラブ内で生配信させていただくことになりました。これは本当にたくさんの方にご要望いただいたということと、一人でも多くの方に、今まで応援してきてくださった方もそうですし、これからtimeleszを応援してみようかなと思ってくれているみなさんに一人でも見てほしいなという思いを込めて、僕らが直談判しまして、最終公演で生配信をさせていただくことになりました。



――それだけ人気があると、今回はアリーナですけど、もう次が見えてきそうじゃないですか?



菊池 とにかく夢は大きく、日々見ていきたいなっていうのもありますし、叶えることはもちろん目標なんですけど、この8人で夢を見るっていうのがすごく楽しい毎日なので。今はね、目の前にあるステージ、横浜と宮城、それから静岡県、そのステージに全力で挑みたいなと思います。



――今回は家をテーマにしているということですか?



菊池 そうですね、FAMというのがファミリーという意味なので。



――みなさんの家がどこかに入っていたり?



菊池 原さんの実家、こんぐらい大きい。



原 はい、地元太めなんで・・・



菊池 地元? 言いなれてないから変なこと言いだす。



――今回、菊池さんは演出を担当されて。8人になって変わったところ、ここを見てほしいというところは?



菊池 メンバーを増やそうっていうところで話し合いが始まった時に、1人1人の可能性を広げていきたいっていうところだったので。っていうのは、例えば総ちゃんと他のメンバーの誰々。勝利と他のメンバーの誰々っていうのは、人数が増えれば増えるだけその可能性って広がっていくと思っていたので、その可能性をより活かせる演出にしたいなとは思っていて。
なので、今回は人数が増えた分大変なところもありましたけど、でもこんな見せ方もできるなっていう、その何通りものパターンが自分の中で生まれてきたので、それも僕だけじゃなく、振り付け師と相談したりとか、もちろんメンバーとも相談したりしながらですけど、いろんなメンバーのいいところが、新しくメンバーが入ってきてくれたことによって見せられるようになったかなっていう思います。
それぞれのいいところがめちゃくちゃ見れますよ。みんなが主役になる瞬間があって、それはもう大注目していただきたい。



――前の職業が影響しているコーナーもあると。



菊池 前職を消化したパフォーマンスになっています。あと、しののパフォーマンスは山田(涼介)くんが「よにのちゃんねる」でもかっこよかったと言ってくれて、そこは胸張ってほしいですね。



――改めて、そのオリジナルメンバーの3人の方は、こうやって人数、仲間が増えました。色々最初は悩んだりっていうこともあったと思うんですけど、8人のメンバーでやってみて、どんなことを感じていますか?



松島 まず本当にタイプロをやって良かったなっていうのを毎日感じますし、今この瞬間もちょっとこう、初めて仕事したころを思い出したというか。本当に関係性っていうのも徐々に変わっていって、なんか3人の中だったら僕がいじられキャラだったんですけど、今は勝利がいじられることもあったりとか。今はフラットにメンバーとして、候補生と審査員ではなく、ちゃんとメンバー、仲間としてコミュニケーションが取れてるので、男子校のなんか日常みたいな。男子校行ったことないですけど。



佐藤 いやでもほんとに総ちゃんも言いました。なんか嬉しいし、毎日楽しいし、やってよかったなってのも改めて思いますし。
タイプロを始めた時はこうなる未来も全然見えていなかったし、ただただいいものにしたい、いいグループにはするんだっていう自信はありましたけど。できる自信はありましたけど、何人なるかも決まっていなかったので。
こんな素敵なメンバーが揃って、家族のような空気感で毎日楽しく過ごすってるのは、本当にこんなことは当たり前じゃないので、本当に奇跡みたいなものだと思うので、たまになんか変なとこで泣きそうになったりして、隠しています。



菊池 そうですね、先ほど新メンバーの成長っていう話もあったと思うんですけど、新メンバーだけじゃなくて、僕ら3人もほんとにこのタイプロを経て、それから今の期間までいろんなことを学ばせてもらって、いろんなことを思い出したりとかして、まさに初心に帰る思いをさせてもらっているので、彼らが入ってきてくれていなかったら気づけなかったってことが山ほどあって。
何より本当に日々楽しくて、笑いの絶えない楽屋で、本番もみんながいるから、ほんとの力を発揮、本当以上の力を発揮できるような空間で、2人からもありましたけど、timelesz projectというものをやって良かったなと思ってます。



――喧嘩とかはないですか?



菊池 喧嘩ないよね。でもみんな結構言いたいことは言い合うんで、すごいいい関係性かなっていうのは思います。でも、原さんが喋らないっていう話を将生がしてた時は、いや、お前は間も楽しめねえのかって言って、ちょっと喧嘩に。



原 いや、大人の楽しみ方! プライベートで夜ね、夜中ホテルで集まってやることないじゃんって話。



菊池 あとひやひやしてるのは、NOSUKE先生とテラがまた喧嘩しないかなって。



寺西 けんかじゃないから!大丈夫、仲良くやっております。



――新体制になってちょうど半年なんですよね。いかがでしたか?



菊池 でもなんかあっという間の感じもするし、濃かったので。もちろん8人でお仕事させていただくこともあれば、個人でも、もうそれこそバラエティーには1人ずつとか2人ずつとか、たくさん呼んでいただいたりもするので。
たまにネットで音楽番組出ろって言われる、そのぐらい僕ら、バラエティ番組に出させてもらったりとかっていうのもあるので。いろんな経験させてもらってるよね。



篠塚 はい、そうですね。でも半年間、やっぱりその、やらなきゃいけないこととか、身につけなきゃいけないことが多かったので、ほんとに結構いっぱいいっぱいじゃないですけど、結構色々必死にやってきたんですけど、ふと休みの日とかになると改めて感慨深かったり、今までの人生を振り返ってみて、今ここに立っています。それでもとにかく楽しい半年間でしたし、これからもっと色々精進していきたいなって思います。



――原さんと寺西さんはバックとしてこの横浜アリーナに立ったことがありますけど、今回はtimeleszとして立ちます。



寺西 いや、なんかさっきもステージでリハーサルしてる時に、改めて横浜アリーナの大きさみたいなのにびっくりして。ほんとに外周のところとか、上の方の、もう角度によっては見えないんじゃないかぐらいのところで踊ってたのが、今は1番前にいるんだと思うと感慨深いですし、ここまでこうやって支えてくださった皆さんに感謝だなっていうのは改めて思います。



原 今回のツアーの会場で、横浜アリーナは圧倒的に僕のキャリアの中で1番立った回数が多いので、思い入れも強いですし、いろんな先輩方のバッグに着かせていただくことも多かったんです。でも、今までは先輩の色でこの会場が色付けられてましたけど、今日、明日はtimeleszの色で1色に盛り上げたいと。



菊池 一番お前の涙が。物価安だよ(笑)



――最後にライブに来られている方々へひとことお願いします。



佐藤 5人のメンバーが増えて8人になって。今まで応援してきていただいた方も、そしてタイプロをきっかけにtimeleszを見つけてくださった方も、ほんとに皆さんに楽しんでいただきたいですし、僕たちとしては8人全員を好きになってもらえるように一生懸命笑顔を届けていきますので、僕らと一緒に楽しんでほしいなと思います。




取材・文/藤坂美樹



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