今年デビュー5周年を迎え、11月5日にはグループ初の日本武道館公演を成功させたばかりのGENICが、12月24日に初のベストアルバム「CIRCLE -BEST of GENIC-」をリリースする。
今回は、ベストアルバムの聴きどころを中心に、メンバーそれぞれが思う各メンバーの意外な一面にフォーカス。
2026年には過去最大規模となる9都市13公演のホールツアー「GENIC LIVE TOUR 2026」を控えている7人の「デビュー5周年で見えてきた素顔」を聞いた。
これからGENICを好きになる人にチェックして欲しい楽曲は?
――今回のアルバムは、26曲以上収録されている上に、映像コンテンツも豊富でベストアルバムに相応しい1枚だなと感じました。これからGENICを好きになる方の導入の1枚にもなるかと思うのですが、そんな方におすすめしたい、聴いてほしい、観てほしい曲を教えてください。
金谷鞠杏(以下、金谷) 『ぎゅっと』!大人っぽさとかセクシーさが全面の曲だと、それでイメージがついちゃうと思うんですけど、『ぎゅっと』はすごく楽しそうな姿も見られるし、曲自体もいいし、男女混合グループの入り口として入りやすいと思います。「ランチパック」のCMソングにも起用された曲ですしね!
西本茉生(以下、西本) 僕も『ぎゅっと』を推そうと思っていた!分かりやすいし、MVにワンちゃんが出てくるので。GENICを好きじゃなくても、ワンちゃんを好きな方にはぜひワンちゃんから入っていただいて……。
――独特な視点ですね(笑)。他の皆さんはいかがでしょう?
西澤呈(以下、西澤) 僕はYouTubeにもアップされている「N_G」メドレー(GENIC/「N_G」(I'll Be There~恋愛~Hallelujah~きみといた~GradatioN~Chill out!!~Checkmate~ラストシーン)Music Video【4K】)を推したいです!メンバーそれぞれがセルフプロデュースした楽曲が、メドレー形式になっているので、GENICの色が約13分でわかるかと思います。敦貴くんの『恋愛』と鞠杏ちゃんの『Checkmate』優良梨ちゃんの『きみといた』以外のMVには、僕も出演しているのですが、どれも違うテイストの僕だし、メンバーのいろんな一面を楽しめるMVになっているので、ぜひ楽しんでほしいです。
小池竜暉(以下、小池) 今、このタイミングで『SUN COMES UP』を観てほしいです。ちゃんとしたMVと言う意味では、僕らにとって初めての楽曲だったので「GENICって、こんな顔だったんだ!」とビジュアル的な進化も、かわいがって、注目してほしいなと思います。
雨宮翔(以下、雨宮) 僕は『TALK』です。曲としても聴きやすいですし、カラフルでポップでみんながみんないい顔をしているので、何も考えずに楽しんでほしいです。
増子敦貴(以下、増子) 僕は『TALK』を観てからの『サヨナラの理由』ですかね。それこそ、呈が言ったメドレーもそうなのですが、GENICの武器の1つが振り幅の広さだと思っているので、2種セットで観ていただけた方が魅力に気づいてもらえるんじゃないかなと。ぜひセットで楽しんでほしいです。
宇井優良梨(以下、宇井) 私もセットで楽しんで欲しくて『サヨナラの理由』と『IT'S SHOWTIME』!どちらにも共通して言えるのは、男女混合ってこういう良さがあるよねって言うことが伝わると思うし、どんな人でも結構聴きやすいソングかなって……。
GENIC ソング(笑)。
宇井 (笑)。速いと何を言っているか聞き取れなかったり、初見じゃわからないみたいなこともあると思うのですが、『サヨナラの理由』のMVは一人ひとりの顔のアップも多いから、それぞれの顔と名前を一致させやすい。それから『IT'S SHOWTIME』はおしゃれな感じとレトロ感が融合されている楽曲です。楽しんでいただけるんじゃないかなと。
ソロセルフカバーで再確認した楽曲の魅力
左から西澤呈、小池竜暉
――DISC2はメンバーそれぞれが楽曲をセレクトし、再レコーディングしたソロセルフカバー曲のスペシャルメドレーが収録されています。改めてレコーディングしなおしたことで、気づいた楽曲の魅力やレコーディング中の思い出、他のメンバーの楽曲を聞いての感想があれば教えてください。
西澤 リーダー(西本)が、『SUN COMES UP』を選んだところがさすがリーダーだなと思いました。みんな、自分がやりたい曲を選んだ中で、きっと「このベストアルバムの締めになるような楽曲を選ぼう」って選んでくれたんだろうな、と。
西本 たしかに、誰かがこういうのをやったらいいかなっていう気持ちは少しだけありました。
――実際にどんなことを意識して歌いましたか?
西本 『抱きしめたら』は、思い出に浸りながら歌ったので、できるだけ優しく、やわらかく温かくみたいなイメージで歌いました。『SUN COMES UP』は、ここで初心を思い起こす力強さみたいなところを意識しましたけど、難しかったですね(笑)。意外と単調なリズムなので、簡単そうに聴こえるけど、歌ってみたら難しかった。
小池 僕的には、女子メン2人がばちばちの曲を選んだのが意外でした。それぞれキーを上げたり、ちょっとアレンジして歌ってくれたりしていて、聴いていて楽しかったので、この企画をやったことの旨みが出ているなと思いました。
宇井 キーを1つ上げて歌ったんですけど、ワンコーラスの中で他のメンバーのパートを歌うというところから始まったので、メンバーへのリスペクトを持ちつつ、自分の特長や色を上手いようにやろうと。このバージョンの『Aventure』もいいよね、って思ってもらえるように、自分が歌う意味みたいなものを表現として入れ込めるよう意識しました。
金谷 たしかに、難しかったけど、私も自分が歌う意味を表現として入れ込めたらなということは意識してレコーディングをしました。なにか質問ありますか?
増子 アレンジとかは自分で考えたの?
金谷 一応考えて、変えていいか確認をして、エンジニアさんと話して、1回やってみようという感じでやってみました。
雨宮 それで言うと『IT'S SHOWTIME』は、女子パートも含めて全パート1人でやって。そこがすごく大変でした。
小池 すみません、この子口下手で……。
金谷 (笑)。翔の聞いた時に「全部自分でやったんだ!」って思いました。ハモりは原曲のままなのかと思ったら、全部翔の声だったから、翔がいっぱいいて、ちょっと笑っちゃった!
増子 僕は、好きな曲選んでやっていいよっていうことだったので『あいたくて』をやってみようと思いました。自分の声だけに向き合うのは、いつもと違って楽しかったですね。ただ、普段は自分のパートの前後を他のメンバーが歌っていて、そこのつながりを意識しようと思う中で、今回は前後も僕なんで「あーやっぱりさっきのパート、こっちの歌い方にすればよかった」って思うところもあって。その制作過程がすごく楽しかったです。
デビュー5周年で見えてきた意外な顔
左から宇井優良梨、雨宮翔
――デビュー5周年を迎えた今「この人、こういう一面もあるんだ」と思ったところ、当初は気づかなかったお互いの魅力を教えてください。まずは小池さんと西澤さんペア、いかがでしょうか?
西澤 いろんなものに挑戦する上に、それらをちゃんと極めようとするんです。その探求心が音楽以外の部分、生活にもすごく出ているところが魅力だと思います!
小池 ありがとう! そうだな……完璧なんですよ、彼。でも、その完璧さの裏に、人一倍努力する姿があるところがいいなと思います。それから、成長して大人になってきている部分もありつつ、まだずっとかわいらしさがあるところも魅力です。
――では、続いて、雨宮さんと宇井さんペアはいかがでしょうか?
宇井 a-genic PROJECTで初めましてした時は、クールなイメージがあって、ちょっと怖い人なのかなと思ったんですけど、関わっていくうちに、意外とかまちょでかわいいなって。
雨宮 かまちょじゃないって。
宇井 3つ年が上なんですけど、最近はお兄ちゃん風を吹かせてくれます。
雨宮 余計なお世話みたいに!
宇井 (笑)。
雨宮 もともとしゃべる子じゃなかったんですけど、しゃべっていくうちに、おもしろい面が出てきたなと思います。最近は自分で発信してくるようになって、グループの中でも、すごくこう成長を感じるというか……。
宇井 お兄ちゃん風だ(笑)。
雨宮 (笑)。でも、呈と優良梨は年下なので、やっぱり気になるんですよね。元気にしてるかなとかって。
西澤 ありがてぇ!
雨宮 そういうのが、お兄ちゃん風と言われるのかもしれません。
――では、増子さん、金谷さん、西本さんはお互いの魅力や意外な一面をどう感じているでしょう?
西本 敦貴は、一生懸命走ってるみたいなイメージがあると思うんですけど、僕、正直「そんなわけないだろう」って思っていたんです。でも、ガチでした!
増子 (笑)。
西本 迷う時とか全力で走るみたいなことができないときって、人間あると思うんです。でも、敦貴はその時ですら全力なんですよ。一生懸命もがくし、方向性が見つかったときは誰よりも速く走ってる。そういうひたむきさがキャラではなく、ガチ!
増子 でも、俺が鞠杏に対して思っていることに似ているかも。鞠杏のストイックな部分を尊敬しているんだけど、やっぱり緩む瞬間ってあるんじゃないかなってところに目をつけてみると、全然そうじゃなくて。ずっと張り詰めたストイックさ「どこで休息を取っているの?」って思うくらいのストイックさが魅力だと思います。
金谷 えー難しいな。茉生くんは意外な一面ないです。想像したままの人間というか。
西本 おもしろくないな、俺。
金谷 いや、おもしろくある必要がないんだよ。親に対する顔、メンバーに対する顔、初めましての人に対する顔っていうのがありそうで、茉生くんにはそういうところがない。人をジャッジしてないところが良さかなと思います。
西本「2026年、待ってろよ!」
左から増子敦貴、金谷鞠杏、西本茉生
――2025年といえば、やはり武道館が印象深かったのではないかと思いますが、どうでしたか?
西澤 それでいうと敦貴くんは、前日に髪色変えてたじゃん。
増子 たしかに。寝て起きたらハウル現象!緊張で赤く染まっていた……というのはユーモアとして1つ。もう1つは、メンバーカラー赤だし、『IT'S SHOWTIME』から始まるから裏切ってみたくて。「皆さん、こんなの来るとは思わないでしょう?」っていう感じをやってみたかったんだよね。
金谷 あと、差し入れをいっぱいいただいて。辰己涼介選手がポテトスティックのお菓子を差し入れしてくれたのは、すごくテンションが上がりましたね。
小池 結構しっかりしたので言うと、当日初めて武道館の舞台セットに立ったのですが、リフターが思ったより不安定で。揺れるとはきいていたけど「こんなに揺れるんだ?」ってちょっと怖かったです。
――ありがとうございます。最後に、2026年はどんな1年にしたいでしょうか?
西本 2026年はどんどんどんどんいろんなところに露出していって、顔を知っていただきたいなと思っています。「2026年、待ってろよ!」
GENIC おー!(拍手)
BEST ALBUM「CIRCLE -BEST of GENIC-」
詳細はこちら
https://avex.jp/genic/discography/detail.php?id=1021193
撮影/米玉利朋子、取材・文/於ありさ

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