映画『木の上の軍隊』公開記念 こまつ座<戦後“命”の三部作>をCS放送「衛星劇場」で一挙放送
こまつ座『木の上の軍隊』(2016年版) 撮影:谷古宇正彦

2025年は、第二次世界大戦の終結から80年。CS放送「衛星劇場」では、「映画『木の上の軍隊』公開記念 終戦80年 演劇と映画で観るこまつ座<戦後“命”の三部作>」特集が2025年8月16日(土)・17日(日) に放送される。



この特集では、映画『木の上の軍隊』の公開に合わせ、こまつ座の<戦後“命”の三部作>を一挙放送する。山西惇、松下洸平らが出演した『木の上の軍隊』(2016年版)、富田靖子、松下洸平出演の『母と暮せば』(2018年版/2021年版/2024年版)、山崎一、伊勢佳世出演の『父と暮せば』(2021年版)の舞台作品に加え、吉永小百合、二宮和也らが出演した映画『母と暮せば』、宮沢りえ、原田芳雄、浅野忠信ら出演の映画『父と暮せば』も放送される。作品詳細および放送日は以下の通り。



こまつ座『木の上の軍隊』(2016年版)



2016年11月10日~11月27日 東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA



演出:栗山民也
原案:井上ひさし
作:蓬莱竜太(※「蓬」は点一つ「しんにょう」が正式表記)
出演:山西惇、松下洸平、普天間かおり/有働皆美(ヴィオラ)



ある南の島。ガジュマルの木に逃げ込んだ兵士二人は、敗戦に気づかず、二年間も孤独な戦争を続けた──。実話から生まれたいのちの寓話が今、語りかける。
井上ひさしが残した大量の資料本とメモ1枚を基に、劇作家・蓬莱竜太が書き下ろし、栗山民也が演出を手がける。山西惇が、再び本土出身の“上官”を演じる。今や人気俳優となった当時注目の新キャスト・松下洸平が、柔らかく、おおらかな存在感で島出身の“新兵”に挑む。



放送日:2025年8月17日(日) 20:00~



こまつ座『母と暮せば』(2018年版)



2018年10月5日~21日 東京・紀伊國屋ホール



映画『木の上の軍隊』公開記念 こまつ座<戦後“命”の三部作>をCS放送「衛星劇場」で一挙放送

こまつ座『母と暮せば』(2018年版)撮影:宮川舞子

原案:井上ひさし
作:畑澤聖悟
演出:栗山民也
協力・監修:山田洋次
出演:富田靖子、松下洸平



放送日:2025年8月16日(土) 17:00~



こまつ座『母と暮せば』(2021年版)



2021年7月3日~14日 東京・紀伊國屋ホール



映画『木の上の軍隊』公開記念 こまつ座<戦後“命”の三部作>をCS放送「衛星劇場」で一挙放送

こまつ座『母と暮せば』(2021年版)撮影:宮川舞子

原案:井上ひさし
作:畑澤聖悟
演出:栗山民也
出演:富田靖子、松下洸平



放送日:2025年8月16日(土) 18:30~



こまつ座『母と暮せば』(2024年版)



2024年8月18日~31日 東京・紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA ほか



映画『木の上の軍隊』公開記念 こまつ座<戦後“命”の三部作>をCS放送「衛星劇場」で一挙放送

こまつ座『母と暮せば』(2024年版)撮影:福岡諒祠

原案:井上ひさし
作:畑澤聖悟
演出:栗山民也
出演:富田靖子、松下洸平



放送日:2025年8月17日(日) 16:00~



井上ひさしの遺志を娘・こまつ座代表井上麻矢が引き継ぎ、企画した『母と暮せば』。山田洋次監督が映画『母と暮せば』を製作、2018年にこまつ座の舞台として初上演。『父と暮せば』、『木の上の軍隊』に続く、「戦後“命”の三部作」第三弾となる。

初演から母・伸子役の富田靖子、息子・浩二役の松下洸平が演じた。



【あらすじ】
1945年8月9日の原爆で壊滅的な被害を受けた長崎で、ひとり暮す伸子。彼女は息子・浩二を原爆で亡くしていた。あれから3年、ようやく息子の死を受け入れられるようになった伸子の前に、浩二が亡霊となって現れた──。



こまつ座『父と暮せば』(2021年版)



2021年5月21日~30日 紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA



映画『木の上の軍隊』公開記念 こまつ座<戦後“命”の三部作>をCS放送「衛星劇場」で一挙放送

こまつ座『父と暮せば』(2021年版)撮影:夛留見彩

作:井上ひさし
演出:鵜山仁
出演:山崎一、伊勢佳世



放送日:2025年8月16日(土) 20:10~



こまつ座「戦後“命”の三部作」第一弾
次世代に、そして全世界に語り継ぎたい明日への再生の物語
「人類史の折り返し地点」──井上ひさし
2020年紫綬褒章を受章した演出家・鵜山仁が捧げる、原爆投下から3年後のヒロシマを舞台に父と娘が織りなす命の会話。



【あらすじ】
舞台は、原爆投下から三年後の広島。図書館で働くひとり暮らしの福吉美津江のもとへ、父・竹造があらわれる。



映画『母と暮せば』



2015年公開



映画『木の上の軍隊』公開記念 こまつ座<戦後“命”の三部作>をCS放送「衛星劇場」で一挙放送

『母と暮せば』 (C)2015「母と暮せば」製作委員会

監督・脚本:山田洋次
脚本:平松恵美子
音楽:坂本龍一
出演:吉永小百合、二宮和也、黒木華、浅野忠信、加藤健一、広岡由里子、本田望結 ほか



放送日:2025年8月17日(日) 17:35~ほか



山田洋次監督が長崎を舞台に描く、母と息子の愛情の物語。
作家・井上ひさしが、広島を舞台にした自身の戯曲『父と暮せば』と対になる作品として実現を願いながらも叶わなかった物語を、名匠・山田洋次監督が映画化。
原爆で亡くなった息子が家に舞い戻る姿を描く人間ドラマ。
『母べえ』『おとうと』でも山田監督とタッグを組んだ吉永小百合が、母親・伸子役を演じ、今回が山田組初参加となった二宮和也が息子・浩二役を演じる。



映画『父と暮せば』



2004年公開



映画『木の上の軍隊』公開記念 こまつ座<戦後“命”の三部作>をCS放送「衛星劇場」で一挙放送

『父と暮せば』 (C)2004「父と暮せば」パートナーズ

監督:黒木和雄
原作:井上ひさし
脚本:黒木和雄、池田眞也
出演:宮沢りえ、原田芳雄、浅野忠信



放送日:2025年8月16日(土) 21:45~ほか



戦後の広島で、原爆から独り生き残った後ろめたさから、自分が幸せになることを拒否し、苦悩に生きる娘・美津江。

幽霊となり現れた父・竹造に励まされ、悲しみを乗り越え、未来に目を向けるまでの4日間の父と娘の交流を描いた感動作。



「映画『木の上の軍隊』公開記念 終戦80年 演劇と映画で観るこまつ座<戦後“命”の三部作>」予告動画



詳細はこちら:
https://www.eigeki.com/news/750

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