映画『トロン：アレス』ワールドプレミア開催　ナイン・インチ・ネイルズ5年ぶりの新曲流れる特別映像も公開

映画『トロン：アレス』のワールドプレミアが、現地時間10月6日にアメリカ・ロサンゼルスで開催。本作を手がけたクリエイター陣や、ジャレッド・レト、グレタ・リー、ジェフ・ブリッジスといったキャスト陣、そして音楽を担当したナイン・インチ・ネイルズが集結した。

世界で初めて長編映画としてCGを本格導入し、その革新的な技術とビジュアルで世界を席巻した『トロン』シリーズ。最新作となる『トロン：アレス』の舞台は、高度なAIプログラムを現実の世界で“実体化”させることに成功した世界だ。ディリンジャー社は最強の人型軍事AI・アレスを現実世界に実体化させるが、AI兵士が現実世界で“生存”できるのはわずか29分間。やがて“永遠”を求めてAI兵士たちは暴走を開始し、現実世界を侵食していく──。

ワールドプレミアはハリウッドの中心に位置するブルーバードで開催。映画の世界観をイメージした“真っ赤”に染まった会場には、公開を心待ちにした観客が集まり、キャスト陣を大きな歓声で迎えた。

監督を務めたヨアヒム・ローニングは「この映画の完成まで3年かかりました。撮影中は、“プレミアの日が早く来ないかな”とずっと思っていました。バンクーバーで週6日、夜遅くまで撮影して、もうヘトヘトになって……。でも、こうしてプレミアの場に立つと、あの苦労も全部吹き飛んでしまうんです」とコメント。そして「この映画は“体で感じる”作品です。サウンドが体を突き抜け、音楽が全身を包み込み、そして映像が圧倒的に迫ってきます。

主人公アレス役を演じたレトは、『トロン』シリーズの大ファンであり、今回はキャストとしてだけでなくプロデューサーとしても関わり、9年もの歳月をかけてアレスのキャラクター像を構築したという。「このシリーズはもう40年以上続いてる。僕が最初の映画を観たのは11歳のときで、人生が変わったんだ」と感慨深くコメントした。

かつてエンコム社の開発者で突然失踪したケヴィン・フリン役でシリーズ続投となったブリッジスについては、「こうしてジェフと一緒にいられるのは本当に最高だよ」と喜び、「俳優って、なんだか同じ“チーム”の一員みたいなところがあるんだよね。みんな少し緊張していて、いい芝居をしたいと思ってる。だからリラックスしてこそ、本当にいいものが出せるんだ。ジェフとはすぐにその感覚を共有できたんだよ」と撮影を振り返った。

また「ジェフは愛さずにはいられない人なんだ。みんなが想像する通りの人。優しくて、寛大で、辛抱強くて、楽しくて、ユーモアがある。

トレント・レズナーとアッティカス・ロスがメンバーのナイン・インチ・ネイルズは、『ソーシャル・ネットワーク』や『ドラゴン・タトゥーの女』などの音楽を手がけ、アカデミー賞作曲賞なども受賞しているが、彼らがグループ名義で映画音楽を担当するのは今回が初となる。ローニング監督は「音楽は『トロン』というシリーズのDNAの中でも非常に重要な要素です」とコメントし、「最初のウェンディ・カーロス、そして『レガシー』のダフト・パンク。あれは本当に史上最高のスコアのひとつでした。だからこそ、トレント・レズナーとアッティカス・ロス、ナイン・インチ・ネイルズが参加してくれると決まったときは、ものすごくホッとしました。彼らの音楽は、この映画の方向性を示してくれました。少しグリティで、より生々しい方向へと導いてくれたんです」と称賛した。

さらに、ナイン・インチ・ネイルズが本作のために書き下ろした5年ぶりの新曲「As Alive As You Need Me To Be」が流れる特別映像も公開。“29分間”という限りある運命に逆らうべく、現実世界へと勢いよく襲いかかってくるAIたちの脅威や、人間のイブと出会い移ろいゆく様子のアレスの姿も収められており、彼らの生み出すサウンドが観客たちの感情を大きくかき乱すことを予感させる内容となっている。

映画『トロン：アレス』特別映像

＜作品情報＞
『トロン：アレス』

10月10日(金)公開

公式サイト：
https://www.disney.co.jp/movie/tron-ares

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