芥川賞作家・村田沙耶香の小説を原作とした映画『消滅世界』で、日曜劇場『御上先生』などに出演した蒔田彩珠が主演を務めることが発表された。
本作では「性」が消えゆく世界で激動する「恋愛」「結婚」「家族」のあり方に翻弄される若者たちが描かれる。
蒔田は本作について、「この物語を、初めはSFと感じる人が殆どなのではないでしょうか。私自身も、ありえない世界、経験するはずもない気持ちをどう表現するか、壮大なファンタジーをリアルに演じるには、と難しさを感じていましたが、そんな心配は必要ありませんでした。どんどん物語に引き込まれ世界観が変わっていき、これは未来の現実?とまで考えてしまいそうになる自分が怖くなりました」とコメント。そして、「今、当たり前と思っている現実は作られたものであり、貫いているつもりの自己も危ういのではないか。脳内が刺激され、人生について深く考えさせられます。観てくださったみなさんの感想が楽しみな作品です」と期待を寄せた。
また蒔田の起用理由を川村は、「兼ねてより俳優としての蒔田さんの存在感と演技力に底知れないポテンシャルを感じていた」と明かした。共演者や公開日など、詳細は後日発表される。
■蒔田彩珠 コメント全文
この物語を、初めはSFと感じる人が殆どなのではないでしょうか。
私自身も、ありえない世界、経験するはずもない気持ちをどう表現するか、壮大なファンタジーをリアルに演じるには、と難しさを感じていましたが、そんな心配は必要ありませんでした。どんどん物語に引き込まれ世界観が変わっていき、これは未来の現実?とまで考えてしまいそうになる自分が怖くなりました。
今、当たり前と思っている現実は作られたものであり、貫いているつもりの自己も危ういのではないか。
脳内が刺激され、人生について深く考えさせられます。
観てくださったみなさんの感想が楽しみな作品です。
■川村誠 コメント全文
観る者が彼女から目を離せなくなる、
シーンを支配してしまうような引力──
兼ねてより俳優としての蒔田さんの存在感と演技力に
底知れないポテンシャルを感じていました。
等身大の二十代女性の自然体の中に、
全ての村田作品の主人公から受け取れる
「自らに刃を向けるような内省」を体現できる俳優。
探し求めていたのはこの方だと、初対面で直感しました。
現場に入り、物語を深いところで理解しながら
感じたままに演じるその姿からは、
一種の“憑依力”のようなものを感じました。
確かに雨音はそこに存在しました。
主人公のこの表情、この感情を描くために映画を撮ったのだ、
と思える瞬間が幾度となく訪れました。
非常に難しいこの役柄に挑んでくださった事に
心から感謝しています。
撮影現場で自分が目の前で感じた「演技で心揺さぶられる感覚」
──その衝撃と感動を、スクリーンで味わって頂ける日が
今から待ち遠しいです
<作品情報>
『消滅世界』
2025年秋公開
(C)2024 air vision networks

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