OWVとOCTPATHが、12月13~14日の2DAYSで『OWV・OCTPATH MASHUP LIVE 2025 TWO THRONE』を開催した。
1日目を担当したOCTPATHからはたくさんのプレゼントがファンに対して贈られ、2日目にライブを行なったOWVからは覚悟を感じた同ライブ。
それぞれのファンが多幸感に包まれた2日間の模様を10000文字超でレポートする。
リムレスメガネを付けた四谷のギャップに会場が揺れる
舞台となったのは、横浜BUNTAI。約5000人を収容する会場で、2DAYSライブの1日目を務めたのは2026年に結成5周年を迎えるOCTPATHだ。
今回のライブには、OCTPATHのファンであるTHmeはもちろん、2日間の通しチケットが発売されていることからOWVのファンであるQWV、そして「一度生で見てみたい!」と興味を持ち、ビギナーズシートのチケットを購入した人たちが集っている。
つまり、いつもとは一味違う客層。とはいえ、大多数がOCTPATHについては事前に“履修”してきたようで、開演前から会場に流れる楽曲に身を委ね、お目当てのメンバーのうちわを持ち、楽しげにしている観客の姿が見てとれた。
そんな中、会場が暗転し、いよいよ2DAYSライブが開幕。
今回のライブ『OWV・OCTPATH MASHUP LIVE 2025 TWO THRONE』のキービジュアルにも採用されている黒の衣装に身を包んだOCTPATHのメンバー、1人ひとりを映し出したティザー映像が流れた後でOCTPATHの8人が登場。海帆が会場を煽り、炎が高く上がる。1曲目としてチョイスされた曲は『Carnival』。大サビでは、リムレスメガネを着用し、普段の柔らかな雰囲気からイメージチェンジした四谷真佑がゆっくりとメガネを外し、カメラを見つめるという一幕も。会場が揺れるほどの黄色い歓声が上がっていた。
そして、西島蓮汰の合流以降初のシングルとなった5thシングル『OCTAVE』を披露。
THmeの掛け声で大盛り上がりの『Showtime』では、栗田航兵の「行くよー!」を合図にメインステージいっぱいに広がったり、ラストスパートにはセンターステージに飛び出してきたりとサプライズの連続。
大人っぽい魅力をぎゅっと詰め込んだ『Playboy』では、8人の良さを活かしたフォーメーションダンスに合わせて、ライティングも変化。ステージに花を添えた。
福岡出身・太田の「愛しとうよ?」にキュン
栗田、太田駿静、古瀬直輝がセンターステージに残り披露したのは、かわいらしい魅力が詰め込まれた『Sweet』。ここで太田が「THmeー!会いたかったよー!幸せかい?暴れたいかい?」と呼びかけ。メインステージに立つ高橋わたるは「僕が言った言葉の後に“わたる”と叫んでください!」とリクエスト。古瀬は「狂気照れたこと絶対に後悔させません!」と意気込み。全員の呼びかけが終わると、ポジティブなエネルギーが漂うサビへと繋がっていった。
ここまでの5曲をノンストップで披露した後で、この日初めてのMCでは、ビギナーズシートの人たちへの呼びかけも忘れないOCTPATH。
また、改めて行なわれた8人による自己紹介では、トップバッターを務めた小堀柊が「22歳!にゃんにゃん小堀柊です」とキュートにアピール。続けて「本当に最高のステージを作るので、最後の最後まで楽しんでいってください」と呼びかけた。
栗田は「どんぐりころころ、どん?」と耳を傾け、会場が「栗田ー!」と大きな声で叫ぶというお馴染みとなった自己紹介を披露。
全員の挨拶を終えたところで四谷は「まだまだパフォーマンス、駆け抜けていくんですけど、皆さんいけますか?元気残っていますか?」と会場を煽る。そして「一緒に声出して楽しむ曲、準備しています」という紹介の下、披露したのは『Hands Up』。火花が上がる中、駆け抜けるようなダンスからスタートしたこの楽曲中、スクリーン上に表示されたゲージが100%に到達したタイミングで、福岡出身の太田が渾身の「愛しとうよ?」を披露。会場が“キュン”で溢れかえっていた。
古瀬が「ここからは“TWO THRONE”スペシャルメドレーです!」と紹介し始まったメドレーでは『VIVID』で高橋がハートマークを炸裂。『our Good Time』では西島と栗田が2人で1つの大きなハートを作り、最後は太田のしっとりとした歌声でスタートした『Adolescence』で締めた。
クリスマス目前、OCTPATHからのプレゼントが止まらない
会場が暗転すると、スクリーンには温かな冬景色が広がり、ステージの真ん中にはクリスマスツリーが出現。そこに、メンバーたちはプレゼントボックスを持って登場。『Daydream』で寒い冬の温かなひとときを表現した。
世界観はそのままに披露された『Present』では、メンバーがトナカイやサンタ帽で装飾されたカチューシャやパーティー眼鏡を着用。「今から皆さんに、クリスマスプレゼントを渡していこうと思います!」と言い、メンバーが四方八方にサインボールを投げるというサプライズも。
そこからぐっと雰囲気を変え、8つのスポットライトに照らされた中、登場した8人は12月17日にリリースされる『スターライトランデブー』のカップリング曲『prism』を初解禁。これにはファンも驚きと嬉しさで歓声を上げる。肝心の楽曲は、太田の歌い出しから始まり、高橋のラップで雰囲気を変え、8人の緩急のあるダンスが魅力的。季節を問わず、リピート必須な1曲になりそうだ。
楽曲を披露し終わると、なにやらメンバーが無数の光を纏う映像が映し出される。そして、その映像中にピックアップされたのは古瀬、そして高橋の2名。
その映像が終わると、ステージ上には白いシャツのボタンを大胆に開けた高橋が色っぽく登場。途中、そのシャツをはだけさせるシーンもあり、いつもとはまた違った高橋の“カリスマ”具合に会場は釘付けになっていた。そこに得意のしなやかなダンスで登場したのは、古瀬。高橋とはまた雰囲気を変えたロングの白いシャツを纏っているがゆえ、彼の妖艶な雰囲気はより一層表現されている姿が印象的だった。そして、2人で絡み合うシーンでは赤い髪型とシンメトリーを感じさせる衣装で不思議な世界観へと誘う。
続いて、西島が1人で登場し披露したのはKohjiya, Shurkn Pap & MUDの楽曲『Love Me』。途中、センターステージまで出てくるムーブもありつつ、1番を一人で歌い切ったところで「let's go 海帆!」と呼びかけ。そこからは2人で会場を隅々まで見渡しながら、ラップパフォーマンスを披露した。
太田、栗田、小堀の3名が映像で紹介された後、会場に流れたのは耳馴染みのある人も多い、この時期ならではの名曲『クリスマスソング』(back number)のイントロ。これには思わずTHmeも、3人の搭乗前から黄色い歓声を上げる。そうして、会場が明るくなると3人はスタンドマイクに手を掛け登場。三者三様の歌声で甘いラブソングを届けた。
ここまで登場したのは、7名。ということで、四谷はまさかのソロステージを披露。歌うはもちろん、彼が作詞を手がけたオリジナル楽曲『むちゅー♡あいどる』である。これに合わせ、会場は四谷のメンバーカラーである黄緑一色に。
OWVへのリスペクトを込めた『BREMEN』に会場は大盛り上がり
OCTPATHから、これでもかと言わんばかりの“クリスマスプレゼント”が送られたところで、ライブの後半戦はセンターステージから幕開け。
円形のフォーメーションで、真ん中を向き、顔を見合わせる8人。少し恥ずかしそうな表情を浮かべながらも「向かい合って歌うなんて、すごく新鮮な気持ちですけれど、またここ横浜BUNTAIに帰って来れたって言う感謝の気持ちも込めて、メンバーもそうだし、今日来てくれた皆さんにも心を込めて歌います」と古瀬。バラード曲『Car Stereo』へと繋げた。
その後、流れたVTRでは“Open the next door.”という文言と共に、不穏な警告音が鳴り響く。そして、この日OCTPATHの始まりの曲である『IT'S A BOP』からスタートしたのは、この日2度目のメドレー。5周年を目前に控える今のOCTPATHの個性が、歌声とダンス、そしてラップで存分に表現されたステージは、2022年2月のリリース当初と比べても格段にレベルアップしているように見えた。そこからノンストップで披露されたのは『Wild』『Bump』『Lip Sercvice』の3曲。力強く、そしてスキルフルなダンスで会場のボルテージを上げ続けた。
そんな内容十分なメドレーの後で前振りなしで始まったのはOWVの8th シングル『BREMEN』。
そして、古瀬の「最後、ぶつけようぜ!」という力強い叫びからスタートしたのは『Run』。OCTPATHの中でも、とびっきり激しいパフォーマンスと、1曲の中で何度も表情を変える曲調が印象に残る楽曲だ。
盛り上がりが最高潮に達した中、そのままステージを後にしていく8人。すると、スクリーンには再び“Next door”のオブジェが映し出される。そして、次の扉の先にいたのは、今回のMASH UP相手・OWVの4人。
この映像の後、11月にデジタルリリースされた2グループの合同楽曲でOCTPATHからは海帆と古瀬が振り付けに参加している『TWO THRONE』を12名で披露。目がいくらあっても足りない、目まぐるしいパフォーマンスを披露し終わると、特に呼びかけもなく会場を後にする姿は音楽で戦う12名の志を感じさせた。
古瀬「いつかOWVとOCTPATHで全国ツアーしたいと思います!」
会場を埋め尽くした“アンコール”に応えようと登場した8人は、煌びやかかつポジティブな気持ちになるパーティーチューン『スターライトランデブー』で登場。アンコール2曲目となる『Perfect』では、再びOWVの4人も登場し、会場も大合唱。その勢いのまま12名で行われたMCでは会場全体を背景とした写真撮影も行われた。
そして、再びOCTPATHの8人のみとなったステージでは、嬉しいお知らせとしてファンミーティング、そしてワンマンライブの開催、来年のリリーススケジュール、そして地上波冠番組決定を発表。
会場からは激励の拍手が送られていた。
そんな嬉しいお知らせの後、このマッシュアップライブのフィナーレを前に8人それぞれから挨拶が。
そこで高橋は「皆さん会いに来てくださりありがとうございます。この“TWO THRONE”が僕らの今年の締めであり、こうやってOWVさんと一緒に作り上げることができて幸せです。2025年を振り返ると、僕は本当に皆さんの言葉1つ1つが大切な思い出となっています。その言葉に僕は本当に救われているし、本当に僕は幸せです。2026年もみんなと笑あって、これから吉本をデカくして、ここにいる皆さんを絶対に幸せにします!」と意気込んだ。
続く小堀は「みんなが1つになって、最高のライブになったと思います!ありがとうございます」と感謝。そして“TWO THRONE”を準備するにあたって「1年しか経っていない中で同じ会場でまた大きなライブをさせてもらうというのは、最初は不安とかプレッシャーとかが大きかったんですけど」と胸中を告白。しかし「最高のライブができたなって思う時に“あっという間だったな”と思うんですけど、今日はすごくあっという間だったので、OCTPATHらしい良いライブができたんじゃないかなと思っています」と自信を持って感想と感謝を伝える。
「一番最初に、今日来てくれたこと絶対に後悔させませんって言ったんですけれども……」と話し「今の皆さんの気持ちを聞いてもいいですか?今日来て本当に最高でしたか?」と会場に耳を傾けたのは、リーダーの古瀬。そして「この“TWO THRONE”を経て、新しい夢が1つ増えました。いつかOWVとOCTPATHで全国ツアーしたいと思います!勝手に決めた!その時は、一緒に全国回りましょう」と微笑んだ。
キラキラと輝いた雰囲気の中、1日目は終幕
今年、ケガに悩まされた西島は「3月から踊ることができなくて、皆さんをお待たせさせてしまったんですけど、こうやっていつも温かい言葉をかけてくださる皆さんだったり、メンバーだったり、いろんな方のサポートがあり、こうやって無事にまたステージに戻ってこれました。本当に幸せです」と感謝の意を述べた。しかし、最後には「今日頑張ったのでおいしいもの食べたいなと思っています!いちごとか!」とクールな見た目とは裏腹なかわいらしい発言で会場を和ませた。
「目開けたら、会場中がオレンジにしてくれとるやろうな~」と笑顔でボケて見せ、念願のオレンジ一色の会場を見た栗田は「僕はこうやって会いに来てくださる方だったり、僕たちに少しでも興味のある方の人生を明るく元気に楽しませたくて、このステージに立っています。今日が最後じゃなくて、また同じ顔ぶれで会えるととても嬉しいです!」とポジティブに宣言。最後は地声で会場に「大好き」と「ありがとう」を伝えた。
海帆は“TWO THRONE”の準備期間を「めちゃくちゃ新鮮で楽しくて」と発言。特に、OWVの浦野秀太から強めのツッコミをもらえるようになったことを「嬉しくて!」と笑顔を見せ「たくさんいいお知らせができたので、僕たちにまた会いに来てください!ありがとうございました」と大きな声で挨拶。
太田は「目標がたくさんあって、僕は東京ドームに立ちたいと思っています。もし僕がそこに立った時には、僕は泣くと思います。だから、ここにいる皆さん、一緒に泣いてくれますか?みんながいなくて、俺が一人で泣く、それはまずいでしょ?だから、恥ずかしくないように一緒に泣いてください。僕たちまだ夢の途中、目標の途中なので、僕らと一緒に歩いてくれたら嬉しいです!」とロマンティックな約束をTHmeと交わした。
ラストを任された四谷は昨年、同じ会場で開催した『OCTPATH ARENA LIVE 2024 -SPARKLE-』を「2025年、不安になるような時やしんどい時に観ていた」と告白。その上で「来年はきっと“TWO THRONE”を見ると思います。それくらい幸せでした。やっぱりステージに立ってパフォーマンスしているのが一番幸せだし、楽しいね。絶対皆さんのことをもっと幸せにするので、皆さんもそれと同じくらい僕たちのことを幸せにしてください」と呼びかけ、明るい雰囲気のままラストの曲へ。
ラストの1曲として選ばれたのは、まるでこの日を表すかのような楽曲『FUN』。全員で円陣を組んだ後、高橋が「みんな行くぞ!」と叫んだのを合図に8人でセンターステージへ。キラキラと輝いた表情が印象的な中、会場の隅々まで挨拶をし、『OWV・OCTPATH MASHUP LIVE 2025 TWO THRONE』の1日目は幕を閉じた。
“TWO THRONE”2日目、OWVによるステージが開幕
開演前から会場に鳴り響く『LOVE BANDITZ』に合わせてペンライトを振るQWV。そんな中、会場が暗くなると、物々しい雰囲気で赤のサーチライトが目まぐるしくそこかしこを照らす。
そこに現れたのは、2日目の主役であるOWV。赤と黒をテーマカラーに置いた衣装で、玉座に座り、会場を見下す4人の姿は、まさにグループ名の由来となった“Our only Way to get Victory~勝利を掴む僕たちだけの道~ 誰にも真似することのできない唯一無二のグループとなり、この世界で勝利を掴む”を胸に活動する彼らに相応しい登場だ。
そして披露したのは『BLACK CROWN』。スクリーンに映し出された佐野が赤髪であることや、メンバーそれぞれが気合い十分にイメージチェンジした姿に会場は、その都度沸いていた。2番ではメインステージのセンターに集結して踊る4人、1曲目から火花、そして火柱の連続。このステージに賭ける彼らの思惑が十分伝わってきた。
ラップとベースオンで会場を盛り上げ、ダンスブレイクではスピーディーな足捌きを見せた『SLEEPLESS』、ベース音に合わせてライティングが変化した『Gamer』をノンストップで披露。QWVも大合唱、そして力強く曲に合わせて振るペンライトで1つのライブが完成するさまは圧巻。昨日とはまた違った“TWO THRONE”が早くも確立していた。
佐野「年1の最高の思い出を、みんなで作りましょう!」
ここで、メンバー1人ひとりからの挨拶が。
まずはリーダー・本田康祐が「横浜BUNTAI、楽しんでますか?」と呼びかけ。これに対し、ファンが大声で応えるも本田は満足しない様子。「ちょっとそんな声じゃね、もっと楽しませるために、こっちもやる気出なくなっちゃうじゃん。お前ら声聞かせろよ!」と絶叫。さらにボルテージを上げたファンは、何倍も大きな声を聞かせた。
続く、中川勝就は赤いグローブを着用した両手でマイクを持ち、さらに大きな声を煽る。そして「今日はめちゃくちゃ騒いでいけますよね!」と笑顔を見せた。
メンバーカラー黄色の浦野は、浦野の出番に合わせて黄色のペンライトで埋め尽くされた会場を見て「すっごい黄色!ありがとう!キレイだね。メンバーカラーで(黄色が)1番キレイなんじゃない?」と喜びを表現。「今日は最後まで大盛り上がりで楽しみましょう!」とポジティブなパワーを発揮。
最後に挨拶を任された佐野文哉は「今日お天気どうでした?雨ですか?俺の日ですね」と雨男であることを自虐。「俺も晴れて欲しいよ」と悔しがりつつも「年1の最高の思い出を、みんなで作りましょう!最後までよろしくお願いします」と気合い十分に叫んだ。
ライブの中盤はバラードから声出し曲まで
個性あふれる挨拶を終えたところで、4曲目『CHASER』へ。真っ暗な中、イントロが流れただけでファンからの歓声が会場を包み込んだのが印象的だったこの曲では、2番のAメロで高身長ゆえの長い脚をふんだんに活かし、前に出てくる中川の姿が印象的。本田の力強いラップからスタートし、佐野の繊細な歌声にバトンパスする『Supernova』を続けて披露した。
『Caution』では真っ赤に染まる会場。大サビ前には4人がセンターステージに移動する。そのままセンターステージで、披露されたのは『Last scene』。4人がフォーメーションを目まぐるしくクロスさせるダンスが印象的だった。さらに、時折ハイビームの照明に照らされ、シルエットだけになる中、寸分の狂いなくポージングを決める姿は流石としか言いようがない。
そんなセンターステージでそのまま行われたMCでは、今回のグッズタオルを見て佐野が「駅伝みたいだね!」という“らしさ”全開な一幕も。さらにメンバーからの呼びかけに「はーい!」と返事をしたQWVに対し、本田が「語尾を伸ばさない!」と言うと、「はい!」と元気よく返事し直すQWV。その掛け合いは、良い意味で体育会系の部活動のようで、見ていてエネルギーが伝わってきた。
これには本田「これだけ盛り上げて、次はちょっとバラードなんですけど」とイタズラっぽい表情。そしてセンターステージで、多くのQWVへ届けるように歌ったのは『Better Day』。今日という日が、QWVにとっても、OWVにとってもいい日であるようにという願いが伝わってきた。
「まだ声出せてない人がいると思うので、声出せる曲、いきます!」と浦野が言い披露されたのは『TALK TALK TALK』。まず行われた掛け声の練習では、4人ともセンターステージのできる限り先端部分まで足を延ばす。その姿は、この日、超満員だった横浜BUNTAI全員を巻き込もうとしているようだった。
OCTPATHのデビュー曲『IT'S A BOP』を、OWVが畳み掛ける
ポジティブな世界観を秘めた『EASY』ではバンドサウンドが鳴り響く。続けて披露された爽やかな一曲『PARTY』はライブでファンと一緒に盛り上がれる曲をテーマに作られたライブの定番曲。曲中では、突然サウンドがぴたりと止み、浦野考案のレースがスクリーン上で行われるというファンも大盛り上がりな企画も。
そして4人はエネルギッシュなパワーを残し、一度、ステージを後にする。
大胆に衣装チェンジして登場した勢いのまま『Sound the Alarm』へ。サビではファイアーボールが勢いよく上がる、エネルギッシュなステージを見せるも、佐野の囁きでパフォーマンスは締めくくられた。
続いて披露されたのはOCTPATHのデビュー曲『IT'S A BOP』。普段は見られない“TWO THRONE”だからこそのステージにQWV、そして2日間参戦しているTHmeも大盛り上がり。OCTPATHより人数は半分だが、それを感じさせない4人の気迫、そしてリレーのごとく畳み掛けたラップパートからの大サビは弟・OCTPATHへの敬意を感じさせる圧巻の内容だった。
ボルテージが上がったところで披露されたのはOWVのデビュー曲である『UBA UBA』。まさかのデビュー曲続きに、ファンの熱気も冷めるわけもなく、歓声が上がりっぱなし。
この勢いを緩めることを許さないのがOWV。佐野と本田が振り付けを担当した『Tararam』、中川の高音が響き渡った『Fanfare』を一気に披露した。
休む間もなく、浦野によるレクチャーをへて披露されたのは『SORENA』。キャッチーな歌詞と本田と佐野、中川と浦野という2人ずつで見せるセンターステージでのスキルフルなダンスで会場をもう1段階盛り上げた。
ライブの定番曲『What you waitin’ for』では、スパークルの中でエネルギッシュに踊る4人の姿が。佐野の動きがきっかけとなり連覇していく、パントマイムのようなスローモーションな動きも非常に魅力的であった。曲の後半にはオープニングぶりにメインステージの2階部分に移動。メンバーによる「ジャンプ!ジャンプ!」という煽りに応えるかのように、体を揺らすQWVの姿も見受けられた。
そして迎えたのは、このライブのテーマ曲『TWO THRONE』。OWVからは本田と佐野が振り付けに参加している曲が流れると、OCTPATHの8人も登場。なかなか見ることのできない12人揃ったステージにQWV、そしてTHmeがこの日の中でも特別な盛り上がりを見せた。
本田「俺たちが君たちの心を奪ってあげるから」
確実にライブがフィナーレに近づく中、4つのスポットライトの中に登場した4人。本田が「横浜、かかってこいや!」と力強く叫び始まったのは和の雰囲気を醸し出した『一期一会』。ノンストップで『TRVCKSTVR』へと繋いだ。
次の曲がラストという前振りの後で、本編最後に披露したのは『BREMEN』。4人の正真正銘、本気で“唯一無二のグループとしての勝利を掴もう”とする気迫を感じるステージでは、4人の真剣な表情が印象的。パフォーマンスの終焉とともにステージを去っていく姿からは音楽でメッセージを伝え切ろうとする4人の意志を感じた。
しかし、QWVはまだ満足できていないようで、特大のアンコールが巻き起こる。大きな声が続く中、真っ赤に点滅するスクリーン演出を経て登場した4人はツアーTシャツ、そしてグッズの1つであるリバーシブルスカジャンで『Time Jack』を歌唱。そして、2日間の締めくくりとして4人それぞれから、会場に集まったQWV、THme、両グループのビギナーズに向けて挨拶が行われた。
トップバッターを務めた中川は「2025年、今日が最後のワンマンライブということで、めちゃくちゃ気合いが入って、皆さんと今日という日を1年を通して1番楽しかったなと言えるような、そんな日にしようと思って作りました」とライブへの思いを告白。それに応えるファンの楽しげな歓声を聞き「僕たちもめちゃくちゃ楽しかったし、2026年ももっと前へと進んで、皆さんと素敵な景色を見ていけるように頑張っていきます!」と宣言した。
続く浦野は「今日が、今年最後のライブだよね?」と聞くも、会場からはイマイチ小さめの声。これには「浮気しちゃダメだぜ!」と本音。そして“TWO THRONE”に対する思いとして「2組で盛り上げるのはもちろん、1日でも盛り上げる気満々で攻めののセトリ、ライブを作り上げました!」と一言。ビギナーズシートのファンにも「ビギナーズまた来たくなりましたか?本当にめっちゃ見えているからね!」と呼びかけた。
「去年からずっと一人で走ったりとかして、何が本業かわからない時間とか、意味あったりするのかなみたいに思った時もあったんですけど」と心の内を話したのは佐野。「ボーイズグループ戦国時代って言いますけど、本当に戦国時代だとしたら、たくさん倒したやつとか、武器いっぱい集めたやつじゃなくて、結局最後に立ってるやつが勝ちだと思うので、派手な一発よりも、ずっと走り切る熱い気持ちが最後強いと思うので、俺はこれからもその先頭を走り続けたいと思います。これからももっとみんなで、息切れするような場所にいきましょう」と熱い思いを打ち明ける。これには会場から大きな拍手が送られた。
最後に締めくくったのはリーダー・本田。今日のライブへの感謝を述べた後で「この5年間、たくさん悔しい思いをしてきたし、なかなか実らないもの、目の前にあるのに取れないものとか、俺たちはたくさんありました。でも、こうやって走ってこれたのは、みんながこうやって来てくれてるから。こうやってパワーをくれているから。そして何より俺らね、このメンバーといたからなんだよ」と感謝。「これから応援してくれるみんなにね、絶対最高の景色を見せてあげるから、まだ応援してくれるかい?いや、俺らが離さないから、俺たちが君たちの心を奪ってあげるから、もっと好きにさせてあげるから。最高の景色を見ようぜ!」と愛を伝えた。
そして「最後、世界を奪える曲を持ってきました」と本田が言い、大きな音玉を鳴らした後で披露したのは開演直前に流れていた『LOVE BANDITZ』。これにはQWVも大きな声で、身を振り乱し盛り上げ。
曲の終わりに4人は手を繋ぎ、地声で挨拶。2日間にもわたる『OWV・OCTPATH MASHUP LIVE 2025 TWO THRONE』は幕を閉じた。
撮影/山口比佐夫、武田真和、取材・文/於ありさ

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