20世紀美術を代表するアーティストのひとり、アレクサンダー・カルダーの展覧会『カルダー:そよぐ、感じる、日本』が5月30日(木)~9月6日(金)、麻布台ヒルズ ギャラリーで開催される。
アレクサンダー・カルダーは1898年ペンシルベニア州ローントン生まれ。
Calder with Red Disc and Gong (1940) and Untitled (c. 1940) in his Roxbury studio, 1944. Photograph by Eric Schaal © Life Magazine
この展覧会は、麻布台ヒルズ ギャラリーと、カルダー財団と40年にわたる強い関係を築いてきたニューヨークの「ペースギャラリー」とのパートナーシップのもとに実現。東京では約35年ぶりの個展となる。ニューヨークのカルダー財団理事長であるアレクサンダー・S.C.ロウワーのキュレーションにより、カルダー財団が所蔵する1930~70年代の作品約80点で構成される。日本の美意識や伝統との共鳴をテーマに、代表的なモビール作品をはじめ、彫刻家仲間のジャン・アルプが「スタビル」と名付けた静止した抽象的な彫刻、油彩画やドローイングなども展示される。
Seven Black, Red and Blue, 1947 Oil on canvas 122.2 × 153 cm.
カルダー自身は日本を訪れることはなかったが、孫のアレクサンダー・S.C.ロウワーは「祖父の作品には、日本の伝統と共鳴する繊細さと優美さがあり、崇高で儚いものに対する深い敬意があります。カルダーが終生抱いていた日本の美学と文化への憧れに寄り添い、彼が制作において取り組んだ不均衡性や非対称性、近似性の中にある自由さにもとづいて、直感的にキュレーションしています」と語る。日本の多くの詩人や芸術家に受け入れられ、日本国内18カ所の美術館に作品が収蔵されているなど、長らく日本で親しまれてきたカルダーの世界をあらためて堪能したい。
なお、7月には麻布台ヒルズ ギャラリー内に日本では初出店となるペースギャラリーがオープンする。こちらも楽しみだ。
<開催概要>
『カルダー:そよぐ、感じる、日本』
会期: 2024年5月30日(木)~9月6日(金)
会場: 麻布台ヒルズ ギャラリー
時間:10:00~18:00、金土祝前日は19:00まで(入館は閉館30分前まで)
休館日: 6月4日(火)、7月2日(火)、8月6日(火)
料金: 一般1,500円、大学1,200円、高校1,000円/ウェブ事前予約一般1,300円、大学1,000円、高校800円
公式サイト:
https://www.azabudai-hills.com/azabudaihillsgallery/sp/calder-ex/

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