
「BS10スターチャンネル」にて、ある殺人事件の陪審員になった男の事件との関わりを描く、クリント・イーストウッド監督最新作の法廷ミステリー『陪審員2番』がTV初放送される。
併せて、監督・俳優としての才能に触れられるクリント・イーストウッド珠玉の14作品を特集する「『陪審員2番』TV初放送記念特集:クリント・イーストウッドの世界」を放送。
<番組情報>
『陪審員2番』TV初放送記念特集:クリント・イーストウッドの世界
9月10日(水)~9月14日(日)平日21:00&(土)(日)18:30~5日連日放送
9月21日(日)~9月26日(金)連日放送(全9作品)
《TV初放送》『陪審員2番』
9月13日(土)21:00、9月23日(火)16:40
クリント・イーストウッド監督による法廷サスペンス。今年公開の『スーパーマン』でも注目を浴びるニコラス・ホルトが、ある殺人事件の陪審員に選ばれ、正義と真実の狭間で葛藤する男を繊細に演じる。さらにJ・K・シモンズ、トニ・コレットといった豪華スターが顔を揃えた。陪審員たちが繰り広げる審理の行方をスリリングに描く一方で、検事や裁判官、法廷システムが抱える問題点にも鋭く切り込み「正義」とは何かを問いかける。

『許されざる者〈1992年〉』
9月14日(日)18:30(字幕)
9月23日(火)14:20(吹替)
多くの西部劇に出演してきたクリント・イーストウッドが、過去に演じてきたキャラクターのその後を彷彿とさせる老境のガンマンに自ら扮し、監督・製作、さらにノンクレジットでテーマ曲も手がけて完成させた渾身作。少数民族や女性への差別と偏見、銃社会の暴力性など、従来の西部劇では描かれてこなかった側面に焦点を当て、善悪の曖昧さを描いた点も高く評価された。本作はアカデミー賞で作品賞など全4部門の受賞を果たした。

『硫黄島からの手紙』
9月14日(日)21:00 ほか
太平洋戦争で日米が激戦を繰り広げた“硫黄島の戦い”を、本土防衛最後の砦として、知将・栗林忠道中将の下、過酷な持久戦を戦い続けた日本兵たちの悲壮な姿を通して描いた、『父親たちの星条旗』と対をなすクリント・イーストウッド監督による戦争ドラマ。出演は渡辺謙、二宮和也のほか、伊原剛志、加瀬亮、中村獅童ら日本の豪華キャストが共演。アカデミー賞は日本語映画としては初めて外国語映画賞ではなく作品賞にノミネート。

『ハートブレイク・リッジ 勝利の戦場』
9月11日(木)21:00 ほか
朝鮮やベトナムで抜群の戦功を重ねたひとりの軍曹が古巣の海兵隊に戻り、本当の戦場を知らない若き隊員たちを鍛えていく戦争ドラマ。

『ミスティック・リバー』
9月13日(土)23:10(字幕)
9月22日(月)14:00(吹替)
クリント・イーストウッドが監督し、アカデミー賞ではショーン・ペンの主演男優賞とティム・ロビンスの助演男優賞、2部門を受賞したミステリードラマ。幼馴染み同士が殺人事件をきっかけに再会し、立場の違いによってそれぞれの運命を狂わせていく過程を、実力派キャストによって重厚な緊迫感で描いている。復讐によって家族・友情を失っていく男たちの姿は、単純に善悪を分けられない多様性を感じさせ、深い余韻を残す。

『ダーティハリー』
9月10日(水)21:00(字幕)
9月24日(水)11:00(吹替『日曜洋画劇場』追録ノーカット版)
ドン・シーゲル監督とクリント・イーストウッドの名コンビによる『ダーティハリー』シリーズ第1弾。冷徹で無口、手段を選ばず犯罪者を追うサンフランシスコ警察の刑事ハリーのキャラクターがとにかく強烈。当時のアメリカ社会に渦巻く犯罪の増加や治安悪化への不安を背景に、法や手続きを無視して超法規的に“正義”を貫く姿は多くの観客の共感を集めた。なお、犯人“さそり”のモデルは実在した未解決連続殺人犯のゾディアック。1978年にテレビ朝日『日曜洋画劇場』で放送された音声を基に、2012年にカットシーンを追録したノーカット吹替版も放送。

『スペース・カウボーイ』
9月14日(日)11:40(字幕)
9月22日(月)11:40(吹替)
クリント・イーストウッドが監督・主演を兼任し、引退した元宇宙飛行士たちが再び宇宙を目指す姿を生き生きと力強く描いた傑作SF。くせ者揃いの元宇宙飛行士役でいぶし銀の演技を披露するのは、トミー・リー・ジョーンズなどベテラン俳優たち。

『パーフェクト・ワールド』
9月13日(土)18:30
アメリカ・テキサスを舞台に、脱獄犯とその人質となった少年が逃避行を続けながら親子の愛情にも似た絆で結ばれていく姿と、そのふたりを追いかける警察署長の苦悩を描いたヒューマンドラマの名作。クリント・イーストウッドとケヴィン・コスナーという2大スターの初共演が話題を呼んだ。イーストウッドは監督も務め、重要な警察署長役で出演もしている。脇役に徹したいぶし銀の演技で、役者としての存在感もいかんなく発揮。

『ファイヤーフォックス』
9月12日(金)21:00(字幕)
9月21日(日)15:30(吹替『水曜ロードショー版』)
クリント・イーストウッドが製作・主演・監督の3役を務めたスパイアクション。冷戦時代特有の緊張感が物語全体を覆い、前半は緊張感たっぷりの潜入スリラー、後半はハイテク戦闘機を巡るスパイ活劇に。トラウマを抱えた主人公には、今の時代のヒーロー像とも通じる普遍的な魅力がある。当時最先端の特殊効果技術を駆使したスカイアクションシーンも必見。1990年にTBSテレビ『水曜ロードショー』で放送された貴重な吹替版も放送。
