
3月14日(金) に公開される映画『ロングレッグス』より、いち早く鑑賞した著名人からのコメントが到着した。
本作は、2024年公開の独立系ホラー映画における全米最高のオープニング成績をおさめ、独立系ホラー映画として過去10年間の全米最高興収を記録した作品。
主演は、『イット・フォローズ』で注目を浴び、本作でスクリームクイーンの座を不動のものにしたマイカ・モンロー。そして、オスカー俳優ニコラス・ケイジが、40年以上のキャリアで初めてのシリアルキラー役に挑戦している。監督は、スティーヴン・キング原作の『The Monkey』が2月21日に全米公開されたばかりの鬼才、オズグッド・パーキンスがメガホンを取った。

パーキンス監督は、猟奇的殺人事件の犯人を追う刑事の姿を描いた黒沢清監督によるサイコスリラー映画『CURE』を好きな映画のひとつに挙げており、実際にサイコキラーが不可解な事件を巻き起こしていくストーリーは、『CURE』を連想させる。今回、黒沢清監督よりコメントが到着し、「どう言えばいいのだろうこの物凄い緊張感を。何か恐ろしいものが出てくるというのではなく、こちらの常識が終始ひっくり返りそうになるのだ」と、研ぎすまされたカメラワークと編集の技巧、画面のアスペクト比を変えるアイデアを駆使し、新たな恐怖表現を生み出したパーキンスの手腕を絶賛。
そのほか、Jホラーの名手である清水崇監督や、『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』が公開中の近藤亮太監督ら、ホラーのプロフェッショナルたちや、各界からも続々とコメントが到着した。
また、「ロングレッグスがあなたの耳元で“何か”を囁く恐怖の電話キャンペーン」の実施も決定。4月末日まで開催される本キャンペーンは、指定された謎の電話番号に電話をかけると、ロングレッグスにつながるという。詳細は、後日公式Xにて発表される予定だ。

<著名人 コメント>※順不同・敬称略
■黒沢清(映画監督)
どう言えばいいのだろうこの物凄い緊張感を。何か恐ろしいものが出てくるというのではなく、こちらの常識が終始ひっくり返りそうになるのだ。
■清水崇(映画監督)
研ぎ澄まされたビジュアルとサウンド、荒唐無稽な厨二病じみた狂気!
本作が孕んだ狂気は、日本の観客の多くを迷宮の闇へと誘うだろう。
『羊たちの沈黙』×『シャイニング』×『セブン』×『ゾディアック』……
明らかに影響を感じる映画はたくさんあるが、この妙に映画偏差値の高そうなホラーを印象のままに受け止めてはいけない。
陰鬱とした空気に宿る闇の正体は厨二病のそれに似ている……
その意味では『ゲットアウト』なども入ってくるかもしれない。
T.Rexの“Gei it on”が本作で初めての方は一生この印象に囚われるかもしれない。
難解に捉える必要は無い……厨二病から始まる逃れようのない自我の嵐、人の心と身体に宿る正体不明の闇そのものが化け物であり、恐怖なのだ。
■品川ヒロシ(映画監督)
好きな映画は開始5秒で胸を掴まれる。
ホラー映画は開始5秒でもう怖い。
まさにそれ。
開始5秒で怖くて好きな映画だと思った。
BGMは昔ながらのホラーな音をあえて使っている感じ。
カット割や色も懐かしい感じなんだけど新しくもある。
芝居している後ろで流れているテレビも不気味。
最後まで引っ張られるストーリーも最高でした。
■近藤亮太(映画監督)
子どもの頃通っていたレンタルビデオ屋に「こわい棚」があった。サイコスリラー、オカルト、心霊。
全部まとめて異様な障気を放つそのコーナーを恐れつつ惹かれていた。あの一角まるごとが1本の映画になったような映画が『ロングレッグス』だった。
濃縮された悪意であり恐怖を描くジャンル横断型映画。好きです。
■背筋(作家)
おぞまし過ぎるロングレッグス(あしながおじさん)の不快な魅力に憑りつかれました。
■尾崎世界観(クリープハイプ)
これほど謎に満ちていて、不気味で陰惨で救いがないのに、なぜかお洒落で軽快で美しくて、それが最高に気持ち悪い。
■大森時生(テレビ東京 プロデューサー)
異様な静寂。引き攣った記憶。不吉な兆候。
『ロングレッグス』は、観る者を深淵へと引きずり込む。
そしてその呪詛は、不思議と詩的な美しさがある。それが怖い。
■シネマンガ おざき映画館(お笑い芸人)
え!?あれニコラス・ケイジだったの……!?って気付かないくらい殺人鬼にドハマりした"怪演"ニコラス・ケイジが凄まじい!
"怪演"て言葉じゃ足りないほどキモ恐ろしい……! FBIが謎を追う本格スリラー!
■ミルクボーイ 駒場(お笑い芸人)
僕は、特に映画に詳しいとか造詣が深い訳ではありません。
ただそんな僕でも、この映画のヤバさだけはわかりました。
不気味すぎて、観た後「なんでこの仕事を引き受けたんだろう」と若干後悔しました。
■おミュータンツ 宮戸フィルム(お笑い芸人)
良質ホラー三原則とは!! 90年代アメリカ!! FBI捜査官!! 殺人鬼!!
これはUSホラー黄金期のDNAを引き継いだ新時代のホラー作家による正拳突きのようなA級ホラー映画だ。
そして生き生きとした不穏さを垂れ流しながらスクリーン内を支配するニコラス・ケイジを見れるのは『LONGLEGSロングレッグス』だけ!! もういい!?
■こがけん(お笑い芸人)
こんな足長おじさん(ロングレッグス)は恐ろし過ぎる!!
広角レンズの映像はとにかく不穏でスタイリッシュ、耳に貼り付く音響が恐怖を掻き立てる!
ヒトコワか否か断定させぬまま終盤にもつれ込むストーリーの上手さ、答え合わせの鮮やかさには舌を巻いてしまった!!
飛び交う前情報を頭から排除し、真っさらな状態で臨むべき快作!
2025年コガデミー助演男優賞はニコラス・ケイジに決定!!
<作品情報>
『ロングレッグス』
3月14日(金) 公開
公式サイト:
https://movies.shochiku.co.jp/longlegs/
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