
ミュージカル『どろんぱ』の全キャストが発表された。
日本発のオリジナルミュージカルを世界へ発信するMOJOプロジェクトの第2弾となる本作は、日本固有の文化である“妖怪”を題材にした“親子の愛と絆の物語”。
小池が演じるのは、屋比久演じる人間の遠野爽子に憑りつき「爽子の夫・遠野薫」だと思い込ませる煙の妖怪・烟々羅(えんえんら)。妖怪と人間という歪な夫婦を演じる。そして今回発表された出演者が演じるのは、年に一度の祈願祭《どろんぱ》に集まる個性豊かな妖怪たち。ミュージカル初出演となる生駒は憑いた家に繁栄をもたらす座敷童子、木内は人間を襲って食らう猫又、東島は日本全国に勢力を広げる河童、加治は欲望のままに行動する犬神を演じる。さらに、土井は混沌から生まれた妖怪・九尾狐(きゅうびこ)、相葉は人の欲望をかき立てる天邪鬼、吉野は妖怪の総大将・滑瓢(ぬらりひょん)、真琴はどんな願いも叶えるが代償に死後地獄に落とす妖怪人形神(ひんながみ)を演じる。
また、本作の根底を表現する重要なミュージカルナンバーの作曲を和田唱が手がけることも決定した。ミュージカル『どろんぱ』は2026年3月に東京公演、4月に大阪公演が実施される。
■末満健一 コメント
歌や踊りなどの表現は人類が言葉を獲得する以前の古代からあったとされています。近代的なミュージカルの原点は1927年にブロードウェイで上演された『Show Boat』とする説があります。日本においてブロードウェイ産ミュージカルが初めて上演されたのは1963年の『マイ・フェア・レディ』。
■森雪之丞 コメント
「世界にも通用する日本発のオリジナル・ミュージカルを!」という渡辺ミキさんの心意気に打たれ、参加させていただくことになりました。
僕自身オリジナル作品を5本立ち上げてきましたが、楽曲の打ち合わせに毎回プロデューサー自らが立ち会うという熱い創作現場は、なかなかあるもんじゃありません。
末満さんが操る日本古来の妖怪たちが、自分のキャラソンを歌いながら、森に迷い込んだ人間との不思議な物語を進めていく。
■深澤恵梨香 コメント
古くから伝わり、人々の想いが多種多様な姿を持った「妖怪」。私たちにとって身近な存在でありながらも実際に存在はしない「妖怪」に音楽を書くだなんて!
台本を初めて拝読したときの興奮、衝撃は忘れられません。
末満さんが長年したためてきたこの作品を音楽で彩ることができることをとても光栄に感じましたし、そして森雪之丞さんとのコラボレーション! ひとつひとつの言葉から想いが紡ぎ出され、メロディーと重なり、楽曲に命が吹き込まれていく瞬間はいつも、この作品を早く皆さまに観ていただきたい気持ちでいっぱいになります。
「妖怪」という日本独自の文化を、オリジナルミュージカルとしてお届けできることは、誇らしくもあり、もちろん、責任も感じます。身の回りで起きる不可思議な出来事、不安、恐怖、などの気持ちから生まれ、今も生き続ける「妖怪」の想い、『どろんぱ』の世界を存分に味わっていただけます。ぜひ劇場でお楽しみください!
■和田唱 コメント
今回、この作品の重要な位置を担うという2曲の作曲依頼をいただきました。はじめは他の曲との馴染み方を心配しましたが、今作の全体の作曲を手がけるのが、僕が作曲を担当したミュージカル『のだめカンタービレ』でオーケストレーションを務めてくださった深澤恵梨香さんということで、安心感もあり、引き受けさせていただく運びとなりました。
そして作・演出の末満健一さんとお会いし、物語に込められた真意を伺うと、とても共感するものがありました。日本人の誰もがかつては持っていた、見えない存在を信じ、敬う心。それが現代では……。
そんなところをベースにファンタジーを織り交ぜて展開されるストーリーは、日本発のミュージカルとして非常に相応しい内容だと感じました。
2曲とはいえ、自分にとって2度目となるミュージカルの大切な仕事となります。心を込めて作りました。キャストの皆さんの声が乗ることで、どんな魔法がかかるのか、今からとても楽しみにしています。
■小池徹平 コメント
このたび新作ミュージカル『どろんぱ』に参加させていただくことになり、大変光栄に思っております。
物語の細部はこれから広がっていく段階ですが、素敵なキャスト、スタッフの皆さんと共に新しい世界観を創り上げ、お客様にワクワクと感動を届けられるよう全力で臨みたいと思います。
ぜひ劇場で体感していただけたらうれしいです。
■屋比久知奈 コメント
『どろんぱ』というタイトルを聴いたとき、どんな話になるんだろうと純粋に心がくすぐられて、惹きつけられました。小さい頃、妖怪が出てくる物語を好きで読んでいたのを思い出して、その不思議な世界に自分も仲間入りできることにわくわくしています。オリジナルミュージカル初演ということで、きっとクリエイティブな現場になるんだろうなと。個性と実力あふれるキャストとクリエイターの皆さんとの時間がとても楽しみですし、そこに私自身も沢山アイデアを持っていけるように、引き出しをいっぱい作って臨みたいと思います!!
<公演情報>
MOJOプロジェクト-Musicals of Japan Origin project- 第2弾
ミュージカル『どろんぱ』
supported by にしたんクリニック
作・演出:末満健一
作詞:森雪之丞
作曲・編曲・音楽監督:深澤恵梨香
ゲストコンポーザー:和田唱
出演:小池徹平 屋比久知奈
生駒里奈 木内健人 東島京 加治将樹 土井ケイト 相葉裕樹
吉野圭吾 真琴つばさ
アンサンブル(五十音順):
暁矢薫 天野翔太 岩淵心咲 北園真弓
工藤翔馬 熊野ふみ 高田紋吉 星賢太 森さとる 横山慶次郎
スウィング(五十音順):
井上望 堂元晴近 丸山真矢
【東京公演】
2026年3月
【大阪公演】
2026年4月
公式サイト:
https://mojo-doronpa.com/