「今のフラカン」の圧倒的な底力 2度目の日本武道館、最高のお祭り騒ぎ【ライブレポート】
『フラカンの日本武道館 Part2 〜超・今が旬〜』9月20日(土) 東京・日本武道館 (Photo:CHIYORI)

Text:兵庫慎司 Photo:CHIYORI



2025年9月20日、フラワーカンパニーズ10年ぶり二度目の日本武道館ワンマン『フラカンの日本武道館Part2 ~超・今が旬~』。予定時刻より10分押して16時40分に始まり、本編22曲、アンコール3曲、ダブルアンコール1曲の計26曲を演奏し、19時5分に終演した、2時間25分。



10年前=2015年12月19日の、フラカンの日本武道館の時は、「これで最初で最後かもなあ」と、観ながらしみじみした気持ちになったが、今回は、「これならそのうちまたやれそうだな」と思った。10年前、前売りチケットが完売、急遽追加した当日券も完売したことを知った時、「明日からどうしよう?」と思った。その知らせが楽屋に届いた時、そこにいたのがグレートマエカワと僕だけだったもんで、ついそれをそのまま彼に言ってしまった。が、今回は、全然そんなこと思わなかった。



今回はチケットが完売しなかったから、ではない。2階の上の方1/3ぐらいが空席だった、つまり8~9割くらいの入りだったが、それをさほど残念にも感じなかったし、かといって、「でもここまで入ってよかった!」とも思わなかった。ライブの後半のMCで、グレートマエカワは、「売り切れてはいないけど、これくらいチケットが売れたら最高だな、と思っていた人数が集まってくれた、みなさんありがとうございます!」と言った。彼は事務所の社長なので、採算分岐点とかの意味合いで「これくらい入ってくれれば最高」というのもあっただろうし、気持ちの面で「せめてこれくらい入ってくれれば満足」みたいな意味合いも、あったのかもしれない。しかし、僕には、そういうふうには聞こえなかった。今の俺たちなら、これくらいは集まってくれるだろう、という自信があったし冷静な確信もあった、その数が、ちゃんとそのとおり集まってくれた、だからうれしい、というふうに、その彼の言葉が届いた。



「今のフラカン」の圧倒的な底力 2度目の日本武道館、最高のお祭り騒ぎ【ライブレポート】

グレートマエカワ

ライブハウスを卒業し、大きくなっていくバンドの目標、あるいは通過点としての日本武道館ではなく、昔も今もこれから先もライブハウスで生き続けるバンドの、その底力の発露としての、イチかバチかの日本武道館。 10年前のフラカンの日本武道館のレポ(https://realsound.jp/2015/12/post-5786.html) で、僕はそう書いた。

が、今回は、そのようなライブハウス・バンドとしての意地とか矜持とかのようなものよりも、「今すごくいいライブがやれているから、大きな会場で、多くのみんなに観てもらえる機会を作りたい」という、ごくシンプルな動機に従って行ったライブだ、と受け取った。事前に、グレートマエカワはじめ、本人たちがそう言っていたように。10年前の日本武道館が、ライブハウス・バンドとしての生きざま込みのトライアルであり、26年間の活動の集大成を見せるライブだったとしたら、今回は「今のフラカン」を見せるライブである。なぜなら、自信があるから。



それは、セットリストにも表れていた。①第一期メジャー(1996年~) ②第一期インディーズ(2002年~) ③第二期メジャー(2008年~) ④第二期インディーズ(2017年~現在)、の4つの時代がフラカンにはあるが、今回のセットリストの全26曲のうち、①は4曲、②は6曲、③は3曲、④は13曲、という割合。圧倒的に④の曲が多い。①や②や③の曲も、久々だったのは③の「日々のあぶく」ぐらいで、ほかはほとんどが、現在よくライブでやっている曲から、選ばれていた。逆に、フラカンの歴史において重要な曲である、「夢の列車」や「恋をしましょう」や「東京タワー」、アンコールの最後が定位置の「サヨナラBABY」などは、演奏されなかった。で、それが自然に思えた。そういう曲を押さえなきゃ、というふうには思わなかったのだろう。そうすると、このライブの趣旨から、ずれてしまうので。



「今のフラカン」の圧倒的な底力 2度目の日本武道館、最高のお祭り騒ぎ【ライブレポート】

というわけで、今のフラカンの、脂の乗り切ったライブ・パフォーマンスを、オーディエンスは正面から受け止めて、自然に楽しみ、自然に興奮し、自然に歓喜する、という空気で、ライブは進んで行った。ステージの上はもちろん、ステージの下も、感極まったりむせび泣いたり、という人、ほぼいなかったのではないか。新代田FEVERや、リキッドルームや、堺ファンダンゴや、京都磔磔で、フラカンを観る時と同じように。ただ、ちょっとした演出やトピックなども、普段のライブハウスと同じくらい、ゼロだった、ということは、さすがになかった。なので、以下、メンバーの入りから終演まで、時間軸に沿って、箇条書きにしていきます。



・11:00
4人の楽屋入り時刻として指定された時刻。いちばん早く来たのはミスター小西で10:40、グレートマエカワと竹安堅一が10:53で、最後が鈴木圭介、10:56だった。



・12:30
各方面から贈られたお祝いの花が、この時刻で60基を超える。「私が入った武道館の現場で最多数です」と言うスタッフも。
同時刻、ローディーチームが音出しをスタート、竹安とグレートと小西もステージへ。で、グレートと小西とローディーチームはすぐ戻ったが、竹安は残って、ちょっと弾いてはエフェクター等をいじる、という作業を延々と続けている。



「今のフラカン」の圧倒的な底力 2度目の日本武道館、最高のお祭り騒ぎ【ライブレポート】

・12:58
圭介の「やりますか」というひとことから、サウンドチェックがスタート。

それぞれの音を作ってから、全部で20曲近くを試す。フルで演奏する曲も、途中でやめる曲も、途中からやる曲もあり。鈴木圭介喉をかばってリハでは要所要所でしか歌わないこともあったが、今は全曲フルパワーで歌っている。なお、ステージには、今回もビジョン(画面)はなし。セットらしいセットもなく、後方に巨大なバックドロップがかかっているのと、右後方に本物のハイエースが置かれているのみ。バックドロップはフラカンのグッズを長年担当するCAPITAL RADIO ONEの描き下ろしで、Tシャツにもなっている。CAPITALの梶健治代表曰く、「フラワー・ジェネレーションのイメージにしました」。
ハイエースは、黒布をかけて隠してあって、11曲目に「ハイエース」が始まると、サッと布をはがして姿を現す、という趣向。その「始まる→はがす」ところのリハーサルも行われた。あと、こういうサウンドチェックって、1曲終えるごとに各メンバーがモニターPAさんに「すみません、ギターの音をもうちょっと大きく」などと注文を出すのが常で、それぞれいろいろリクエストしているが、そんな中で圭介は「すみません、エアコンの温度、上げてもらえます?」。



・14:43
最後にオープニング(客電が消えてSEが流れるところから、1曲目の「少年卓球」をフルでやって2曲目の「ピースフル」の途中まで)を通してから、サウンドチェックが終了。
楽屋に戻ると、10年前も今回も影アナ担当のうつみようこが到着していて、その原稿の下読み中だった。

喉の心配をしなくていいの、安心ね。と、圭介に言ったら、「いや、さっき、ちょっとヤバかったのよ」。ボーカルの立ち位置がちょうど空調の風が直撃する場所だったので、リハで「温度を上げてください」と言ったそうだ。「冬だったら喉やられてるかも。やっぱり魔物が棲んでるよ」。



「今のフラカン」の圧倒的な底力 2度目の日本武道館、最高のお祭り騒ぎ【ライブレポート】

鈴木圭介

・15:00
名古屋のライブハウスE.L.Lのオーナーご夫妻や、フラカンの名古屋時代にE.L.Lでバイトしていて、当時からの付き合いのボルサリーノ関など、旧知の方々が楽屋見舞いに訪れる。ちょっと外に様子を見に行くと、物販には長い列、花はとんでもない数が並んでいる。そのエリアの端にも、行列ができている。フラカンのハイエースが展示してあって、みんな並んで一緒に写真を撮っているのだ。ステージのやつと合わせてハイエースが2台。え、どういうこと?



・16:10
バックステージのメンバー&スタッフ一同、「10分押しです、16時40分に開演します」と通達される。その10分後、TOSHI-LOW(BRAHMAN/OAU)が、「まだやめられるって! まだ間に合う!」と言いながら楽屋に入って来る。

メンバーもスタッフも爆笑。ご存じない方は、YouTubeの『月刊フラカン武道館Part2』の、 TOSHI-LOWゲスト回(https://youtu.be/Z9wrtIqELqE?list=PL9hnWPP61GqEOtuCPkXN1KfxQmRlKI8rM) をご覧ください。



・16:32
場内にうつみようこの影アナが流れる。「公演の……『本日の公演の』だ、ごめん」などと、若干たどたどしくなるところもあり、何度かクスクス笑いが起きる。そんな中、最後まで読み切ったようこさん、名乗らないままでした。



・16:40
開演。客席で自然発生した手拍子がBGMをかき消す時間がしばし続き、客電が落ちてSEがかかり(最近ずっと使っている「Eeyo」。2019年のアルバム『50×4』の1曲目)、バックドロップに真っ赤な照明が当たり、4人が出て来る。「少年卓球」で始まった、最初のブロックは6曲。



セットリスト

1.少年卓球
2.ピースフル
3.ただいま実演中
4.ライトを消して走れ
5.アメジスト
6.夜空の太陽



「ピースフル」の最後で圭介、この日最初の「ありがとー!」の絶叫。「ただいま実演中」では圭介がハープで、グレートがベースでソロをとる。「ライトを消して走れ」では、圭介の「竹安!」という号令で竹安がソロを弾きまくる。



「今のフラカン」の圧倒的な底力 2度目の日本武道館、最高のお祭り騒ぎ【ライブレポート】

竹安堅一

・17:05
圭介とグレート、この日最初のMC。

1年前に発表してからあっという間だった、まずは開催できてうれしい、メンバーが病気になったりせずにここに集まれてうれしい。10年前に観た人も、観なかった人も、アップデートしたところを観てもらいたい。人間的にはかなり落ちてると思うんだけども、バンドとしてはまだまだこれから先がある、というところを──と、簡潔に締めてから、2ブロック目へ。



セットリスト

7.馬鹿の最高
8.最高の夏
9.友達100万人
10.ミント
11.ハイエース
12.深夜高速



「馬鹿の最高」では、イントロで大きなハンドクラップが武道館に広がり、後半の「♪最高」で拳が上がる。続く「最高の夏」(そう、ここの2曲、「最高」つながりにしたんですね)のイントロでは、竹安、アベフトシばりのすさまじいギター・カッティングを聴かせる。そして、「友達100万人」と「ミント」、2025年リリースの2曲を経て、遂にこの時が。圭介がギターを抱え、竹安があのイントロを弾き始めると、ステージ右後方にハイエースが現れる。客席からはどよめきと拍手。



2017年、第二期インディーズの幕開けのアルバム『ROLL ON 48』に収められ、ハイエースで全国を回り続ける日々と心境を綴った歌詞が、フルで掲載されたポスターが、全国のライブハウスに貼られて共感を巻き起こした。その曲を、「深夜高速」と並べて演奏するフラカン。このライブにおける最初のピークは、「深夜高速」ではなく、この曲だった。
なお、「深夜高速」は、フェスやイベントで演奏されると、イントロの竹安の独奏で「おおっ!」と歓声が起きるが、ワンマンの時は、起きない。この日もそうだった。というあたりも、いつもの、ライブハウスに集まっているお客さんたちっぽい。



「今のフラカン」の圧倒的な底力 2度目の日本武道館、最高のお祭り騒ぎ【ライブレポート】

「今のフラカン」の圧倒的な底力 2度目の日本武道館、最高のお祭り騒ぎ【ライブレポート】

・17:40
3ブロック目に入る。



セットリスト

13.履歴書
14.感情七号線
15.星のブルペン
16.日々のあぶく
17.虹の雨あがり



「感情七号線」の後半では、圭介&グレートの呼びかけに応じて、客席いっぱいに「ラララ」のシンガロングが広がる。久々にライブで披露された「日々のあぶく」を終えたところで、圭介、「今日ね、わりと最近の曲を中心にやってますが、今からやる曲は27年前の曲」と、「虹の雨あがり」へ。メジャー一期における「なんとかなりそう」「夜明け」と並んで、フラカンの中では数少ない、希望がやや前面に出たタイプのこの曲が、本日のライブにおける二度目のピーク、だったかもしれない。



・18:06
メンバー紹介&それぞれちょっとMCのコーナー。
竹安は、10年前は非常に緊張したので、今回は緊張しないよう、事前に何度も武道館付近に来て、場所に慣れようとした、と、圭介にばらされる。武道館のある北の丸公園に、何度も足を運んだそうです。「(散歩コースとして)いいとこだよ」。小西は、前回から今回までの10年間、いっぱい応援されて、僕らはやれています、こんな幸せなことはありません、と、お礼を言う。グレートは、最初に書いた「これくらいチケットが売れたら最高だな、と思っていた人数が集まってくれた」という話のあと、前回は武道館終わって2カ月休んでから47都道府県を回ったが、今回は「止まっちゃよくねえな」と思ったので、来週の日曜日には盛岡の街フェスに出るし、その翌週は富山でイベントに出るし、1カ月後にはツアーが始まることを、改めてお知らせした。



グレート「みなさん、休ませないんで」
圭介「明日はラジオの生放送だしね」
グレート「それは計算外だったんだけどね」



京都のα-STATIONで日曜15時から放送のフラカンのレギュラー番組『CHARMING BONGO』のことだ。明日は収録でいいやと思っていたが、スタッフに「いや、生でやりましょう!」と言われて、そうなったという。
「この武道館は、この人が絶好調になったからやってます、ボーカル鈴木圭介!」とグレートがコール。ここで圭介が叫ぶおなじみのセリフ「メンバーチェンジなし! 活動休止なし! ヒット曲なし、でもやめるつもりなし!」は、ちょっと前から「ヒット曲は次回作!」に変わった。



・18:12
二回目のMCで、グレートがハイエースの説明。外に展示してあるのは、今自分たちが使っているハイエースで、ステージの上のこれは、2年前まで乗っていた、62万キロ走った先代のハイエース。左後方のへこんでいるところは、高松のホテルの駐車場でぶつけたそうだ。絶対日本武道館をやろうと(グレートは)2年前から決めていて、ステージにこのハイエースを出したかったから、北関東のライブの道具屋さんに預かってもらっていた。で、半年前に引き取って、エンジンとかを下ろして、今日このステージに置けるようにした。ただしこのハイエース、「武道館に入らない」可能性もあって、横に倒したり、タイヤを外したりして、なんとかギリギリ入れられた。荒井注のカラオケボックスの二の舞いになるところだった──とのこと。前夜の午前3時頃に、スタッフから「入りました!」とメールが届いて、安心したとのこと。今日が終わったら、廃車だそうです。なお、外のハイエースも、ステージのハイエースも、本日用の特別仕様のナンバープレート「0920」が、付けられていた。
今日はさほど緊張して浮ついてはいない、実は昨日がピークだった、と鈴木圭介。「明日、日本武道館ワンマンなんだけど、緊張していて」とAIに相談してみたところ、「日本武道館なんてすごいですね!」と褒めてくれて、「緊張しているってことは、身体が全力で準備しているってことだから大丈夫です」「武道館のワンマンは、あなたの味方しかいません」と励ましてくれたという。名回答ですね。客席、笑って拍手。



「今のフラカン」の圧倒的な底力 2度目の日本武道館、最高のお祭り騒ぎ【ライブレポート】

・18:14
本編最後のブロックへ。



セットリスト

18.行ってきまーす
19.ラッコ!ラッコ!ラッコ!
20.人は人
21.最後にゃなんとかなるだろう
22.白眼充血絶叫楽団



特効の銀テープが発射された「行ってきまーす」で始まったこのブロックが、もっとも「今のいつものフラカンのライブの後半」だった。18曲目から21曲目まで、第二インディーズ(現在)の曲を連打して、否応なく盛り上げる構成で。ただ、「最後にゃなんとかなるだろう」を歌い終えた圭介が、「どうもありがとう! って終わってもいいんだけど、最後にもう1曲だけいきます。今日イチ大きい声を聴かせてくれますか!」と言ってから突入した22曲目「白眼充血絶叫楽団」は、「いつもの」ではなかった。第一期インディーズの最初のアルバムの1曲目、つまり本当の意味で現在のフラカン(=DIYのフラカン)が始まった時の曲なので、ここに置いたのではないか、と思う。
イントロで圭介が「ギャー!!」と叫び始めた瞬間の、オーディエンスの歓声、すごいボリュームだった。「寂しさを受け入れにいこうぜ 絶望を受け入れにいこうぜ 運命を受け入れにいこうぜ 無力を受け入れにいこうぜ」「泥沼の先に何がある しわくちゃの朝を何度でも何度でも」というリリックが、この曲が生まれてから23年の間でもっとも力強く響いているのは、今、この瞬間なのでは、と思った。



「今のフラカン」の圧倒的な底力 2度目の日本武道館、最高のお祭り騒ぎ【ライブレポート】

ミスター小西
「今のフラカン」の圧倒的な底力 2度目の日本武道館、最高のお祭り騒ぎ【ライブレポート】

・18:29
本編終了。1階スタンドで、何度もウェーブが起きる。三回目は、スタンドの両端から同時に起きた。かなり壮観だった。5分後、それに応えるように、メンバーが再登場。



セットリスト

23.涙よりはやく走れ
24.はぐれ者讃歌
25.真冬の盆踊り



「涙よりはやく走れ」は、しばし竹安のギター独奏が続いてから曲に入った。「はぐれ者讃歌」では、圭介、「歌ってくれる? 歌えー!」とオーディエンスを先導する。
またAI関係のMCをちょっとはさんでから、「先ほど声を出していただいて、喉が開いたと思う。ただ、筋肉量が足りてない。運動したいと思います」という圭介のアオリから入った「真冬の盆踊り」は、20年くらいこの位置をキープし続けてきた曲だが、実は直近のツアーではセットリストに入っていなかったりする。が、さすがにこの日は、ここに置いたのだろう。オーディエンスみんな、力の限りのヨサホイ踊りとヨサホイコールで、フラカンに応えた。



・18:55
「真冬の盆踊り」を終えて去るが、すぐ戻って来てダブル・アンコール。グレートは10年前、怒髪天→フラワーカンパニーズ→THE COLLECTORS→ピーズ→ニューロティカ→またTHE COLLECTORS→またフラカン、と受け継がれてきた「武道館のバトン」を掲げる。「次やるミュージシャン、誰かわからないけど、取りに来てくださいね」。
そして、今日のこのライブ、U-NEXTでの配信が決まったことを伝えてから(詳細は後日発表)、「日本武道館というお祭りは終わりましたけど、フラワーカンパニーズというお祭りは終わらないんで」と追加したのは、フラカンの曲の中でもっともかっこいギター・リフを持つ曲である「NUDE CORE ROCK’N’ROLL」だった。この曲を最後の最後にやる、というのは、めずらしい。初かもしれない。「お祭り騒ぎが死ぬまで続けば最高なんだよな/お祭り騒ぎは終わるがくるから最高なんだよな」というリリックの曲だから、ここに持ってきたんですね。その曲で、武道館を何度目かのピークに導いたフラカンは、いつもは最後に客席をバックに写真を撮る、ということはしないし、10年前の日本武道館の時もやらなかったが、今回はさすがにそれをやった。
そして、「こういうやつ(両腕を挙げる)やっといたほうがいいんじゃない?」(グレート)、「解散するみたいなんだよな、これをやると」(圭介)などと言いながら、4人で手をつないで挙げ、お辞儀。グレート「みんな写真撮っていいよ、アップしていいよ」ということで、客席のあちこちでスマホが掲げられた。



「今のフラカン」の圧倒的な底力 2度目の日本武道館、最高のお祭り騒ぎ【ライブレポート】

「今のフラカン」の圧倒的な底力 2度目の日本武道館、最高のお祭り騒ぎ【ライブレポート】

・19:04
終演。うつみようこ、再び影アナを担当する。
その後の関係者挨拶は、10年前に勝るとも劣らないほどの人数が集まった。10年前はスタッフ側にいた、第二期メジャーのレーベルの人たちが何人もいるさまに、時の流れを感じた。で。打ち上げは、なし。10年前の武道館の時は、広いお店を借り切って行われたが、今回は楽屋挨拶が終わったら、三々五々帰路につくメンバーとスタッフたち。
ということにも、何か、「ああ、今のフラカンの武道館の感じだなあ」と、思った。そもそも今のフラカン、普段、東京でのワンマンの時は、打ち上げ、やらないし。



<公演情報>
『フラカンの日本武道館 Part2 ~超・今が旬~』



9月20日(土) 東京・日本武道館



<ツアー情報>
フラワーカンパニーズ ワンマンツアー『フラカンのチョイナチョイナ'25/'26』

2025年
10月25日(土) 熊本Django 
10月26日(日) 長崎ホンダ楽器 
11月3日(月・祝) 渋谷duo MUSIC EXCHANGE
11月8日(土) 徳島club GRINDHOUSE 
11月9日(日) 米子AZTiC laughs 
11月15日(土) 福井CHOP 
11月16日(日) 神戸VARIT. 
11月29日(土) 名古屋E.L.L 
11月30日(日) 静岡サナッシュ
12月6日(土) 宇都宮HEAVEN'S ROCK VJ-2 
12月7日(日) 水戸LIGHT HOUSE 
12月13日(土) 盛岡CLUB CHANGE WAVE 
12月14日(日) 弘前KEEP THE BEAT 
12月21日(日) 京都磔磔 
12月22日(月) 京都磔磔 
2026年
1月17日(土) 長野CLUB JUNK BOX 
1月18日(日) 千葉LOOK 
1月24日(土) 高知X-pt. 
1月25日(日) 広島SECOND CRUTCH 
1月27日(火) 四日市CLUB CHAOS 
1月31日(土) 札幌近松 
2月4日(水) 下北沢シェルター 
2月14日(土) 大阪バナナホール 
2月15日(日) 岡山ペパーランド 
2月21日(土) 別府Copper Raven 
2月22日(日) 福岡CB 
2月24日(火) 豊橋Club KNOT 
2月28日(土) 新潟GOLDEN PIGGS BLACK 
3月1日(日) 金沢AZ 
3月7日(土) HEAVEN'S ROCKさいたま新都心 
3月14日(土) 仙台darwin 

【チケット情報】
5,200円(税込/ドリンク代別)

※全公演、高校生以下は当日2,000円キャッシュバック(当日年齢を証明できるもの(学生証、保険証など)のご提示が必要となります)

◼︎一般チケット発売日
10月25日(土)~12月22日(月)公演分:発売中
1月17日(土)~3月14日(土)公演分:10月18日(土)
https://t.pia.jp/pia/artist/artists.do?artistsCd=11011925

フラワーカンパニーズ オフィシャルサイト
https://flowercompanyz.com/



編集部おすすめ