3月11日(水)に、東京文化会館で開催される『ららら♪プレミアムコンサート Duo Fest.2 ~Beyond Classics~ Piano×Piano』に出演するアノデュオ・アンセットシス。WEBマガジン「ららら♪クラブ」でのアンセットシスのインタビュー記事<聴けばわかる、この相性―― ピアノデュオ・アンセットシス>から、「Duo Fest.2」出演に関する部分を抜粋紹介する。
── ここからは、3月11日(水)に東京文化会館でおこなわれる、『ららら♪プレミアムコンサート Duo Fest.2 ~Beyond Classics~ Piano×Piano 』についておうかがいします。まず、今回の選曲のポイントはどこでしょうか?
山中 今回は多くの方が知っているような親しみやすい小品を出したいなと考えていて、そこでまずマッチしたのがエルガーの《愛のあいさつ》と映画『スター・ウォーズ』より〈メイン・タイトル〉でした。高橋くんアレンジの《愛のあいさつ》は、我々のレパートリーのなかでもとても人気なんですよ。
高橋 曲の長さがちょうどいいんですよね。あと出だしのメロディーの美しさも。決められた時間、枠のなかで、アンセットシスの魅力を最大限に伝えられるプログラムだと思っています。
山中 映画『スター・ウォーズ』の〈メイン・タイトル〉は、ぼくのアレンジが世界で一番いいと思います(笑)。
── いま出ている2曲の聴きどころを教えてください。
山中 《愛のあいさつ》はとてもピアニスティックなアレンジで、和声も原曲とまったく違う部分も出てきます。あのメロディーを知っていれば「こんなふうに来るんだ!」というおもしろさが楽しめるアレンジです。
高橋 『スター・ウォーズ』は「本当にたったふたりで弾いているのか!?」と思うような部分がいっぱい出てきますよ。指が 20 本って、足りているようで足りないんです。
山中 あと、単純に曲として難しい(笑)。弾いていて本当に大変なアレンジです。
高橋 手の内には入ってきているけど、ちょっとドキッとするよね。
── ほかのペアについてはどういった印象を抱かれていますか?
山中 やっぱり一番意識するのはレ・フレールさんですね。
高橋 以前一緒にコンサートもさせていただきました。
山中 でも、レ・フレールさんは我々とはまったくキャラや色が違うので、聴き比べるのもおもしろいですよ。
高橋 ぼくは金子三勇士さんと小井土文哉さんのペアも気になりますね。このおふたりはいまのところ「ザ・クラシック」なプログラムを出されているので、我々とどういった違いがあるのかも楽しみです。
2024年にBunkamuraオーチャードホールでおこなわれたレ・フレールとの共演『Pianosʼ Conversation 2023 “ハウ・メニー・ハンズ?!”』
── 今回は「ピアノデュオ」のみの公演ですが、オファーを受けておふたりとも最初にどう思われましたか?
山中 もう、俄然燃えましたよね(笑)。いつもに増して自分たちにしか出せない色を出していきたいな、という思いと、それを確信できる機会になりました。
高橋 できるだけたくさんの個性を出したいなと思って構えています。自分たちのデュオとしての魅力を最大限伝えるには、どういった方法を使ったらいいかな、と模索中です。
── ピアノデュオの「演奏する側」としてのおもしろさはどんなところにあると感じますか?
高橋 ピアニストって、ピアニスト同士で集まる機会があまり多くないじゃないですか。自分がふだんなにを弾いているのか意見を言い合ったり、知り合いになって仲良くなったり、そういった時間が生まれることが 2 台ピアノの魅力だと思います。演奏そのものより、そこに価値があると思っています。ほかのピアニストの意見を聞くのは勉強になりますし、ふだんひとりな分、一緒に演奏すること自体が楽しいですよね。でも「ただ楽しい」ばかりが前に出ないようにしたいなとも思っています。
山中 同じような話になってしまいますが、やっぱり一緒に「ピアノの音楽」を作れる仲間がいるのはうれしいですよね。ピアノってどうしてもひとりの作業が圧倒的に多いし、だれかと一緒だとしても「ほかの楽器との共演」という形になってきます。一緒にピアノのこと“だけ”について考えられるのは、ピアノデュオにしかない魅力ですね。「いまどんな曲練習してるの?」「これ弾いたことある?」「この指使いどう思う?」とか、そういった話はピアニストがふたり以上集まらないとできない。
── おふたりで心から音楽を楽しまれているんだなというのが、お話の端々から伝わってきます。アンセットシスはデュオを組んでから、2026年で6年目になりますが、今後目指す姿や目標があれば教えてください。
山中 まずはふたりが楽しんで音楽をできることが第一目標です。あと考えていることとしては、「アンセットシスの音楽教室」というタイトルで、音楽の「お」の字も知らないような方も含めて老若男女問わず笑顔にできるような、入門編のコンサートを作ってみたいと考えています。
高橋 今年か来年の夏くらいに公演ができたらいいなと思って、まさにいま準備中です。
山中 高橋くん、子どもの相手がめちゃくちゃ上手いんですよ(笑)。なので、ちょっと劇を交えたり台本を入れるようなコンサートにしたいと思っています。
高橋 アンセットシスだから聴いてみよう、と思ってもらえたらうれしいなぁ。
── たくさんのお話をありがとうございました。『Duo Fest.2』公演を楽しみにしている方へメッセージをお願いします。
高橋 ピアニストが8人も揃う公演って、なかなかないですよね。
山中 それぞれのピアノデュオ、その違いを楽しんでほしいですね。ピアニスト一人ひとりも違いますし、その組み合わせ方で、またまったく違う音楽が生まれる。ぜひそれらを楽しんでくださいね。
Interview&Text:浅井彩
◼︎インタビュー全文は こちら(https://lalalaclub.com/link/b514)
<公演情報>
ららら♪プレミアムコンサート
『Duo Fest.2 ~Beyond Classics~ Paino×Piano』
3月11日(水) 東京文化会館 大ホール
開場18:15 / 開演19:00
出演
◎レ・フレール(斎藤守也 × 斎藤圭土)
◎金子三勇士 × 小井土文哉
◎アンセットシス(山中惇史 × 高橋優介)
◎ござ × Budo
プログラム
【レ・フレール】
ディズニーランド®メドレー
Boogie Back to YOKOSUKA ほか
【金子三勇士 × 小井土文哉】
モーツァルト:2 台ピアノのためのソナタ K448より第1楽章
ホルスト:組曲《惑星》より第4曲〈木星〉 ほか
【アンセットシス】
エルガー(高橋優介編):愛のあいさつ
J.ウィリアムズ(山中惇史編):映画『スター・ウォーズ』より「 メイン・タイト
ル」 ほか
【ござ × Budo】
21世紀のスキッツォイド・マン(キング・クリムゾン)
月影の夜想曲(ショパン×ドビュッシー) ほか
【フィナーレ 出演4組全員による】
ラヴェル:ボレロ(Duo Fest.2 オリジナルバージョン)
※演奏予定曲は変更になる場合があります。
◼︎チケット情報
全席指定:S 席 8,000円
A 席 7,000 円
B 席 6,000 円
C 席 5,000 円
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2563846(https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2563846&afid=P66)
詳細はこちら: https://lalalaclub.com/df2/
⚫︎un sept six(アンセットシス)
作曲家・ピアニストの山中惇史と高橋優介によるピアノ・デュオ。
演奏・創作(作編曲)の双方で活動を展開するふたりにより2020年に結成、独自の作編曲作品を軸にプログラミングするユニークな活動により注目を集める気鋭のユニットである。アンセットシスとは‟176”のフランス語読み、88鍵×2=176から由来する。2台のピアノの176鍵盤を縦横無尽に駆使し、新たな世界を探る。
2020年3月に東京・紀尾井ホールにて「レスピーギ/ローマ三部作」ピアノ 2 台版を世界初編曲し演奏、そして同時にカワイ出版より楽譜を出版、新たなる2台ピアノのレパートリーの誕生に話題を集め、絶賛された。2021年秋にはエイベックス・クラシックスよりジョン・ウィリアムズのアルバムをリリース。
⚫︎山中惇史(Atsushi Yamanaka)ピアノ、作曲・編曲
東京藝術大学音楽学部作曲科を経て同大学音楽研究科修士課程作曲専攻修了。
第26回奏楽堂日本歌曲コンクール作曲部門第1位受賞。器楽、室内楽、合唱など多数がヤマハミュージックメディア、カワイ出版などから出版されている。またピアニストとしては2018年にリサイタル・デビュー。共演者としても絶大なる信頼を置かれ、国内外の著名なアーティストに指名を受け共演を重ねる。ピアニスト、作曲家、アレンジャーとして参加した各CDはレコード芸術誌にて特選盤、準特選盤に選出されている。
東京交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、群馬交響楽団など多数のオーケストラとの共演、作品が演奏されている。2020年にピアニスト・作曲家の高橋優介とのピアノデュオ『176』(アンセットシス)を結成。自らの編曲によりオーケストラ作品の演奏に挑み、第 1 弾として『レスピーギ/ローマ三部作』をメインに演奏会を開催、同時にカワイ出版より楽譜出版、ライブレコーディングもされた。2021年10月アルバム『ジョン・ウィリアムズ・ピアノコレクション』をエイベックス・クラシックスより発売。2023年2月最新アルバム『ショパン -旅路-』を日本コロムビアより発売。2021年には、ピティナ・ピアノコンペティション特級新曲課題曲、朗読音楽劇「シャーロックホームズ」(主演・山寺宏一、脚本/演出/構成・野坂実)の作曲を担当、セントラル愛知交響楽団定期公演に招かれリスト/ピアノ協奏曲第1番を演奏など、活動は多岐にわたる。
⚫︎高橋優介(Yusuke Takahashi)ピアノ、作曲・編曲
上野学園大学音楽学部ピアノ科を卒業。第10回東京音楽コンクールピアノ部門第 1 位および聴衆賞受賞。NPO法人芸術・文化 若い芽を育てる会第5回奨学生。ピアノを齋藤由里子、横山真子、宮本玲奈、横山幸雄、久保春代、川田健太郎、草冬香各氏に師事。在学中から作曲を高畠亜生、田中範康各氏に師事。これまでに、飯森範親、前橋汀子、上野耕平、三浦一馬ら各氏と共演。ヴィオリストの今井信子氏が毎年冬に開催していた小樽ヴィオラマスタークラスで 3 年間アシスタントピアニストを担当。ソロだけでなく室内楽やピアノデュオとしても意欲的に活動。2020年にピアニスト・作曲家の山中惇史とのピアノデュオ『176』(アンセットシス)を結成。自らの編曲によりオーケストラ作品の演奏に挑み、第1弾として『レスピーギ/ローマ三部作』をメインに演奏会を開催、同時にカワイ出版より楽譜出版、ライブレコーディングもされた。
2021年10月にはアルバム『ジョン・ウィリアムズ・ピアノコレクション』をエイベックス・クラシックスより発売。
アンセットシス オフィシャルサイト
https://www.columbiaclassics.jp/artist/un-sept-six

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