新宿歌舞伎町で体感する音楽劇『三文オペラ 歌舞伎町の絞首台』聖児セミョーノフ、秋吉久美子ら出演

劇作家ベルトルト・ブレヒトと作曲家クルト・ヴァイルによる音楽劇『三文オペラ』が、2025年12月17日(水)～21日(日)に東京・歌舞伎町のShinjuku FACEにて、新たに『三文オペラ 歌舞伎町の絞首台』となって上演される。シャンソン歌手・俳優・脚本家の聖児セミョーノフ、女優・詩人・歌手の秋吉久美子をはじめ、お笑い、アイドル、演劇界から多彩な才能が集結、より刺激的で独創的な音楽劇が繰り広げられる。

当時新進気鋭の才能、劇作家ベルトルト・ブレヒトと作曲家クルト・ヴァイルが『三文オペラ』を世に放ったのは、1928年ヴァイマル共和国時代のドイツ・ベルリン。ブレヒトとヴァイルがもとにしたのは、ジョン・ゲイによる1728年初演の『乞食オペラ』、つまり約300年も上演されて続けてきた物語というわけだ。舞台となるのは、殺人、強盗、詐欺が横行する悪徳の町。悪党のメッキース（マック・ザ・ナイフ）は乞食の元締めであるピーチャムの一人娘、ポリーと結婚するが、娘を頼りにしていたピーチャム夫妻の怒りを買い、彼らの策略で警察に捕らえられ──。ギャングらが暗躍し、奸計、裏切り、また愛が渦巻く刺激的な物語だが、クルト・ヴァイルの美しくもキャッチーな音楽が時代を超えて多くの人々を魅了してきた。ドイツの歌姫、ヴァイル歌いとして知られるウテ・レンパーの録音ももちろんだが、テーマソングともいえる「メッキー・メッサのモリタート」はスタンダードナンバーとして広く愛されてきた。

「音楽監督としては、音楽劇たる本作の魅力をお伝えしなければなりません」とコメントを寄せたのは、プロデュース・音楽監督を手掛ける湯山玲子。本作のためのスコアの演奏録音の出来を、湯山は「クルト・ヴァイル独特のメロディラインは、ラテン、ジャズ、プログレなど多彩なリズムと和声感によって際立っており、耳慣れしているウテ・レンバー系の定番から解き放たれて、2025年の今時にガツンと響き渡りました。ちなみにその“予定調和を突き抜けるサウンド”に、往年のフランク・ザッパかトッド・ラングレンを思い起こしてしまいましたよ」という。

メッキー・メッサ役のセミョーノフ、娼婦ジェニー役の秋吉、メッキーの妻ポリー役のもも（チャラン・ポ・ランタン）、大谷亮介、渡部豪太、星田英利、梅垣義明、エミ・エレオノーラ、真洋らさまざまな才能が集う今回のステージ。会場となる場所にも、さまざまな意味が見出される。

物語の舞台となる当時のロンドンは好景気と退廃気分のまっただ中だが、世の中ではナチスがその勢力を拡大しつつあった。

★キャストから動画コメントが到着！

音楽劇『三文オペラ 歌舞伎町の絞首台』キャスト紹介～劇中セリフ編

【物語】
札つきの悪党メッキース（マック・ザ・ナイフ）は、乞食の元締めピーチャムの一人娘ポリーと結婚するが、娘を老後の頼みの綱にしていた夫妻は怒り心頭。彼らの奸計にかかり、かつての愛人である売春婦ジェニーにも裏切られて警察につかまるマック。警視総監ブラウンはかつての戦友であり、おまけに彼の妹ルーシーともねんごろになっていたマックは、軽々と脱獄に成功するが……。

＜公演情報＞
音楽劇『三文オペラ　歌舞伎町の絞首台』

原作：ベルトルト・ブレヒト『 三文オペラ』
翻案：聖児セミョーノフ
演奏/編曲：大野由美子(Buffalo Daughter)
演出：三浦基
プロデューサー・音楽監督：湯山玲子

出演：
聖児セミョーノフ
秋吉久美子
もも（チャラン・ポ・ランタン）
大谷亮介
エミ・エレオノーラ
安部聡子
真洋

梅垣義明
奥津裕也
トースティー
藤井レオナ
松本実

星田英利

渡部豪太

演奏・編曲：大野由美子(Buffalo Daughter)
演奏：小田朋美　宮下広輔　海老原颯
サウンド・ディレクター：ZAK

2025年12月17日(水)～21日(日)
会場：東京・Shinjuku FACE

チケット情報：
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2535102（https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2535102&afid=P66）

公式サイト：
https://www.sanmon-opera.com/