ビートルズを育てた敏腕マネージャーの軌跡を描く『ブライアン・エプスタイン 世界最高のバンドを育てた男』
イラストレーション:高松啓二

映画・音楽・舞台など各ジャンルのエンタメ通=水先案内人が、いまみるべき公演を紹介します。



【水先案内人 高松啓二のおススメ】



ビートルズを見出し、育てた敏腕マネージャーのブライアン・エプスタイン(ジェイコブ・フォーチュン=ロイド)の人生を辿る。



彼はリバプールの家具店で働いていたが、ライブハウスでビートルズに出会い奇跡が起こる。ビートルズが特別なバンドであると直感すると彼らにお辞儀の仕方からファッションまでプロデュースし、プレスリーより有名になるとレコード会社に売り込むが、あしらわれても揺るがない情熱が感動的だ。



また、彼はゲイであったので当時の英国では生きにくい悩みの描写もある。それでも本作の見所はビートルズメンバーのなりきりぶリである。見た目はソックリでもないが、声や態度など内面を真似ている。特にジョン・レノン役ジョナ・リースはしゃべり方や間など実際の映像と比べると再現度の高さに驚かされる。エプスタインは薬の過剰摂取で亡くなるが、本作はそこまで描かれていない。ビートルズが世界的バントになるまでの足跡が清々しく描かれ、ラストの衛星生放送コンサートは心に響く。



<作品情報>
『ブライアン・エプスタイン 世界最高のバンドを育てた男』



9月26日(金)公開



公式サイト:
https://longride.jp/lineup/brian/



(C)STUDIO POW(EPSTEIN).LTD

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