
ゆうめい10周年全国ツアー公演『養生』が、2025年11月から12月に京都・三重・福島・北海道・高知・神奈川の6都市で上演される。
2024年に東京・ザ・スズナリで初演された『養生』は、4日間での公演にも関わらず大きな反響を呼び、池田亮が第32回読売演劇大賞優秀演出家賞を受賞した話題作。
出演は、2024年10月発表の新作『8hのメビウス』が大きな話題を呼んだウンゲツィーファ主宰の演劇作家・本橋龍、ウンゲツィーファ&ゆうめい常連組であり青年団所属俳優・黒澤多生、そしてゆうめい主宰の俳優・丙次。互いを熟知し息の合う3名が、過去や既存に囚われない演技と表現方法を独自に追求し続け、未知へとシームレスに観客をいざなう。
■作・演出・美術:池田亮 コメント
労働と生活と芸術を描く『養生』という舞台作品を再び発表します。この作品は「ゆうめい」の原体験と現実の変換が軸になっています。例えば、ショッピングモール内装の夜勤にて。無理をすることが成長だと妄信し、別現場の夜勤も掛け持った挙句、いろんな限界が来て動けなくなり地下2階にある備品倉庫の床で寝てしまいました。それは冬にアイス食べるみたいな背徳感と、謎に心地よい背中の痒さと、カビと埃が重力で羽毛になってくれてるような安眠でした。労働環境も倉庫の空気も心身も全然良くなかったのに、今でも快眠グッズの購入を検討する際、ふと蘇るのは地下睡眠の記憶です。最高に気持ちが良く、眠りに落ちる前、排水パイプの鍾乳洞みたいなチョロチョロ音が「寝てけよ」と心地よく語りかけました。初めて汚水に感謝してたら寝てました。
【あらすじ】
「もどらない。」
美大生・橋本(本橋龍)と、大学生・阿部(丙次)はショッピングモールの内装作業を行う夜勤バイトで出会い、意気投合した。当たりがきつく家庭内不和の渦中にいる正社員に陰で不満を漏らしながら「卒業したら、こうはならない」と笑い合う。数年後、ふたりはその夜勤の正社員になっていた。阿部は家庭を持ち、新入社員・清水(黒澤多生)を教育する。作家を目指していた橋本は、著名作家となった同期の個展がショッピングモール内の人気ギャラリーで開催することを知り、その広告設営を担う。喪失した過去と現在とが対峙をしつづける、夕方から明け方への話。
<公演情報>
ゆうめい10周年全国ツアー公演『養生』
作・演出・美術:池田亮(ゆうめい)
出演:本橋龍(ウンゲツィーファ) 黒澤多生(青年団) 丙次(ゆうめい)
【京都公演】
2025年11月1日(土)~3日(月・祝)
会場:ロームシアター京都 ノースホール
【三重公演】
2025年11月8日(土)・9日(日)
会場:三重県文化会館 小ホール
【福島公演】
2025年11月29日(土)・30日(日)
会場:いわき芸術文化交流館アリオス GSユアサいわき小劇場
【北海道公演】
2025年12月6日(土)・7日(日)
会場:クリエイティブスタジオ(札幌市民交流プラザ3階)
【高知公演】
2025年12月12日(金)・13日(土)
会場:高知県立県民文化ホール オレンジホール
【神奈川公演】
2025年12月19日(金)~28日(日)
会場:KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ
公式サイト:
https://www.yu-mei.com/yo-jo2025