【ロイヤルギャル ライブレポート】初主催イベント東京編はMaverick Mom、三四少女を迎えて開催!三者三様のパフォーマンスで魅せた新世代バンドの共演を完全レポート
『超ギャルマインド』ロイヤルギャル / Photo:Otoha

Text:ヤコウリュウジ Photo:マイコ(三四少女)、Otoha(ロイヤルギャル)

ロイヤルギャルが1月30日に東京・代官山SPACE ODDにて、初の主催イベント『超ギャルマインド』を開催した。これは昨年12月に三四少女、Viewtrade、つきみを招き、大阪・アメリカ村BEYONDで行った企画の東京編。

昨年1月に活動を開始し、リリースもライブも怒涛の勢いで突き進んできたロイヤルギャル。新人と言えば新人かもしれないが、もともとRöE(vo)はシンガーソングライターとして活躍してきた実績があり、PUNGOROCCI(g)にいたっては絶対にどこかで観たことがあるようなギターヒーロー。そんなロイヤルギャルが今、好きなアーティストに声をかけて実現に至った自主企画だけあって、そのパフォーマンスは誰の様でもない三者三様、ひと筋縄ではいかないパフォーマンスを見せてくれたのだ。



Maverick Mom

「ぶちアゲていきましょう!」という南出大史(vo/g)の血気盛んな言葉からノリの良さだけじゃない、奥深さを持つギターロックナンバー「青く、春」をぶっ放してくれたのがMaverick Mom。この日はベーシストがサポートメンバーということで、改めてリベンジしたいとライブ中に語っていたが、それでも序盤からサウンド構築の高さをしっかり見せつけてくれる。赤い照明と怪しげなギターフレーズがマッチしていた「ZONE」では終盤に観客と共に大きく響かせたコーラスから突入したバンドアンサンブルの爆発の凄まじさが特筆すべきポイント。観る者を圧倒しながら惹きつける力がみなぎっていた。



ここで少し間を設けるのかと思いきや、「まだまだ行こう」とフロアへ呼びかけ、強烈なナンバーを連投。カオティックな要素はあれど、タフなビートでまっすぐに音を飛ばす「ジーニアス」、危うさを感じさせる恋愛模様を綴った歌詞と共鳴するかのように切迫感を醸し出すサウンド感を誇る「徒花」は強烈だった。



「愛ある空間で楽しめております」と語った南出がクラップを誘い、ON(ds)のソロから盛大に突入した「unknown」は彼らのポテンシャルが図りきれないなと痛感させられた瞬間でもあったはず。グルーヴィーなサウンドの上で南出はフロウを刻み、サビでは高らかにメロディアスな歌声を響かせていく。その幅は続く「イエローメッセンジャー」でも見せつけており、ソウルフルな歌声、タイム感やビートも自在に操り、とても2022年結成、平均年齢20歳前後とは思えない内容だったと言っていいに違いない。



終盤に入り、バイラルヒットもさせた「儚夏」を炸裂させ、「まだまだ踊れますか」とフロアへ問いかけ、ラストとして「Monster」をドロップ。

突き動かすダンスナンバーだ。皆々が飛び跳ね、どんどん増していく一体感。各メンバーのソロプレイも飛び出し、最後の最後まで熱気を上昇させていった。



三四少女

【ロイヤルギャル ライブレポート】初主催イベント東京編はMaverick Mom、三四少女を迎えて開催!三者三様のパフォーマンスで魅せた新世代バンドの共演を完全レポート

次に登場したのが大阪発のネオキューティーロックバンド・三四少女だ。本イベントの大阪編と東京編に連続出演した三四少女は、今年4月にはワーナーミュージック・ジャパンよりメジャーデビューが決定。今、まさに熱視線を注がれているバンドだ。大きな拍手に迎えられ、まずは「Stop!Drop!Roll!!」からライブをスタート。飄々とした立ち姿から放たれるのはソリッドで力強いリフからなるロックナンバーで破壊力も十分。川田羽撫子(vo/g)の呟くような歌声、禍々しい間奏、キャッチーではないかもしれないが、その飛び抜け方はとてもポップ。川田が置いたステージドリンクがコーラというのも度肝を抜かれたが、何か引っかかる、気になる要素も満載なのだ。



【ロイヤルギャル ライブレポート】初主催イベント東京編はMaverick Mom、三四少女を迎えて開催!三者三様のパフォーマンスで魅せた新世代バンドの共演を完全レポート

2曲目として放った「占いたいっ!」はMVも公開されたばかりの新曲であり、奇々怪々なポップサウンドに人懐っこいメロディーが絡み合い、フロアをグッと盛り上げるライブチューンだ。そこから続けたのが「夏の思い出」。伏し目がちに歌う川田、浮遊感も漂うフレーズもあり、沁みるような曲にも思えるが、ここぞというポイントでパワフルに鳴らすあんどりゅー(ds)のドラムがスパイスとして効きまくり、沈み込みすぎず、逆に引き上げるパワーすら感じさせてくれるほどだった。



「今日は超ギャルマインドを持ってきてくれたと思うんやけど、きっとどこか似たマインドを持ってるから集まったんじゃないですか?」と呼びかけて「これは決まってたことなんですよ、えへへ」と川田が惚けしながら呼びかけ、この曲を聴けば三四少女が一発でわかっちゃいます、と口にしてプレイしたのが「たのしいさんすう」。心浮き立つダンスチューンであり、何だか口に出したくなるギターリフも印象的。しなやかに舞う川田の歌声もいい。可愛らしくポップなムードの中、みんなが楽しいのだ。



《大丈夫》という言葉のリピートが力になる「大丈夫」、儚さや孤独に寄り添ってくれる「さよならトランジスタ」といった多彩な曲を披露しつつ、みんな気になっているだろうから、とメジャーデビューEPから新曲を、と「激烈!シビカラ殺法」をプレイ。「ジンギスカン」をサンプリングしたかのようなコーラスワーク、そそるキメやソロもあり、何より曲自体がとてもエネルギッシュ。一気に新曲で会場を沸騰させ、終盤は「ユートピア」と「シュガースーサイド」という代表曲の畳み掛け。いいドライブ感で駆け抜けていった。



【ロイヤルギャル ライブレポート】初主催イベント東京編はMaverick Mom、三四少女を迎えて開催!三者三様のパフォーマンスで魅せた新世代バンドの共演を完全レポート

ロイヤルギャル

【ロイヤルギャル ライブレポート】初主催イベント東京編はMaverick Mom、三四少女を迎えて開催!三者三様のパフォーマンスで魅せた新世代バンドの共演を完全レポート

2バンドの熱演を受けて、本日の主役であるロイヤルギャルはMVの制作も手掛けているアートディレクターのNess氏による映像を流しながらの完全無欠バージョン。RöE、PUNGOROCCI、サポートメンバーとして村山努(b)、荒山諒(ds)も登場し、ド派手なライブがいよいよスタートだ。1曲目となった「プリティッシュマインド」からグッと踏み込んでいくのだが、4人が織りなす手練れ感が凄まじいことにまず圧倒される。この1年、とにかくライブや制作をやってきた何よりの証に違いない。当然、曲のダイナミズムもマシマシだ。



PUNGOROCCIのギターがうなりを上げ、《世界でいちばん恋してる》をまっすぐに恋心をぶつける「好ハオ」を届けた後、「改めましてロイヤルギャルです。遂にきました、"超ギャルマインド"東京編」と期する思いをRöEが口にしてから入っていったのが「#OOTD」。韻を踏みながら、R&Bの匂いもするフロウを刻むRöEの逞しさには、ロンドンの3人組R&Bグループ・FLOに近しいモノを感じる瞬間もあったほど。いい感触を手にできているのであろう、PUNGOROCCIも笑顔でギターを弾き倒す。そこから少しだけ間を空けて、荒山のカウントから引き締まったムードで始めたのが「Only4u」。情熱的に弾けるのはもちろん、こういったビターなテイストもまたいい。表年齢は18歳ということだが、積み重ねてきたものが滲み出るところでもあったはず。



【ロイヤルギャル ライブレポート】初主催イベント東京編はMaverick Mom、三四少女を迎えて開催!三者三様のパフォーマンスで魅せた新世代バンドの共演を完全レポート

「みんな、あけおめ!」とRöEが新年らしい挨拶すると、そこへPUNGOROCCIが「超ロイヤルギャルって言ってませんでした?」と突っ込むと、「超ギャルマインドの日だけ、超ロイヤルギャル! 超三四少女! 超Maverick Mom!」とみんなに超がついているという秘話なのか何なのか、RöEしかわかってなかったんじゃないのか、そんな軽妙なトークからリリースしたばかりの新曲を、と始めたのが「ベリラリアット」だ。タイトルにラリアットとあるように、好きなら一歩踏み出してこい、と呼びかけるパワフルなラブソング。このあたりは実にロイヤルギャルらしいというか、RöEらしいところ。物怖じしない、基準は自分にある。ギャルマインドと言えるし、ロックマインドと言ってもいいだろう。

そんな屈強さと様々なアイデアが加わったサウンド感がロイヤルギャルを面白くさせているように思う。



【ロイヤルギャル ライブレポート】初主催イベント東京編はMaverick Mom、三四少女を迎えて開催!三者三様のパフォーマンスで魅せた新世代バンドの共演を完全レポート

「みんなで歌いたい!」とRöEが観客へ声をかけ、大合唱が起こった「ソングライダー」ではPUNGOROCCIと村山がステージ上で飛び跳ねまくり、それを観て荒山は爆笑。サポートメンバーという形ではあるが、バンドらしいいいグルーヴが出ているのだろう。そんな楽器陣の中、強く歌を飛ばすRöEもまた頼もしかった。マイクスタンドを握りしめ、タフでしなやかな歌声を響かせたのが「ジャンクガール」。風潮をぶった切るシニカルな視点だけじゃなく、それをぶっ壊すと宣言するのもまたいい。そんなムードの中、パッと聴きでは無機質っぽいものの、リアルな熱を帯びてくる歌が印象的な「美的療法」へ。この流れもまた良かった。



「ありがとう、みんな。みんなと会えることで、私はいつも思うことがあるんですけれど。誰かに愛されるということ、自分が誰かを愛するということ。私は誰よりも愛の才能があると思っているんです、自分で。

例えばさ、(人造人間)18号とかダイアンとかさ(笑)、ちっちゃいころからずっと好きなんやけど、18号とダイアンが何しても落胆せんし、うれしいの。とにかく愛おしすぎて。私が今、こうやってステージに立って、みんなが応援してくれてるでしょ。いっぱい愛をくれるやん。私もいっぱい愛をあげるやん。これ、一方的じゃなくて、友情とか恋愛とかじゃない、最強の愛ってことに気づいたの。悟りを開いたの。この愛を絶対に大事にしたいし、みんなにたくさん愛をあげる自信しかない」――RöE



【ロイヤルギャル ライブレポート】初主催イベント東京編はMaverick Mom、三四少女を迎えて開催!三者三様のパフォーマンスで魅せた新世代バンドの共演を完全レポート

そうやって胸の内を明かし、ロイヤルギャルとして始まりの曲を贈りたい、とセレクトしたのが「愛だなんだ振りかざして」を観客と交わす未来への約束のように鳴らし、王道を射抜くようなギターリフから始まり、RöEのハイトーンやファルセットも胸を打つ「ラヴサブマージ」と続け、出演したMaverick Momと三四少女へ感謝の言葉を述べてから、ラストナンバーとしてプレイしたのは「バイビーブルー」だった。「みんなのギャルマインドもちょうだい!」とRöEが呼びかけたこともあってか、そのノリの良さと爽快さも相まって、フロアは熱気が充満。本編が終わったとしてもまだまだ終われない、そんな空気が広がっていた。



すぐさま起こったコールに呼び戻されて、アンコールでは本編がアゲアゲだったから、と前置きをして唯一のバラード「ソンする心」を披露した後、改めて狼煙を上げるように快活なロックチューン「飛行少女」を轟かし、「また会いましょう」との言葉を残してステージを去っていった。



次回のライブはまだ決まってないということだったが、ライブ漬けだった2025年を経て、作りたい曲もいっぱいできた、という話もしており、きっと2026年もいいタイミングで新曲が届けられ、ライブや予定も発表されるのだろう。

自分たち自身の感覚を物差しにした作品や活動を心待ちにしたい。



<公演概要>
ロイヤルギャルPresents 『超ギャルマインド』
1月30日 東京・代官山SPACE ODD

【Maverick Mom / Set list】

01.青く、春
02.ZONE
03.ジーニアス
04.徒花
05.unknown
06.イエローメッセンジャー
07.儚夏
08.Monster



【三四少女 / Set list】

01.Stop!Drop!Roll!
02.占いたいっ!
03.夏の思い出
04.たのしいさんすう
05.大丈夫
06.さよならトランジスタ
07. 激烈!シビカラ殺法
08.ユートピア
09.シュガースーサイド



【ロイヤルギャル / Set list】

01.プリティッシュマインド
02.好ハオ
03.#OOTD
04.Only4u
05.ベリラリアット
06.ソングライダー
07.ジャンクガール
08.美的療法
09.愛だなんだ振りかざして
10.ラヴサブマージ
11.バイビーブルー
EN1.ソンする心
EN2.飛行少女



関連サイト

Maverick Mom オフィシャルサイト
https://maverick-mom.com/



三四少女 オフィシャルサイト
https://sunsoogirl.bitfan.id/



ロイヤルギャル オフィシャルサイト
https://royalgal.jp/



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