水戸に新たな美の拠点「クヴェレ美術館」誕生! 開館記念展で名品を一挙お披露目
横山大観 ≪白牡丹≫ 大正14年(1925) クヴェレ美術館蔵【後期展示】

2025年11月に、茨城県水戸市の泉町に誕生した文化施設「テツ・アートプラザ(TAP)」。旧川崎銀行の歴史ある建物を改装したクヴェレホールと新設のカフェが先行オープンしていたが、2026年2月14日(土)、煉瓦の外壁が印象的な新設のクヴェレ美術館が開館する。

開館記念展は、同館の収蔵品のうち、近代日本画と東洋陶磁をお披露目するもの。7月5日(日)までの開催となる。



水戸に新たな美の拠点「クヴェレ美術館」誕生! 開館記念展で名品を一挙お披露目

クヴェレ美術館 (C)MOON LIGHT小沼渉写真事務所

同館のコレクションの中心をなすのは、館を運営する哲文化創造公益財団法人の理事長であり、株式会社アンドエスティHDの代表取締役会長・福田三千男が収集した日本近現代の絵画と工芸作品と、水戸市内のコレクターだった故・吉田光男氏より寄贈されたシルクロードにまつわる作品や陶磁器の計約630点。開館記念展は3期に分かれ、館を代表するコレクションから幕開けにふさわしい名品が展観される。



水戸に新たな美の拠点「クヴェレ美術館」誕生! 開館記念展で名品を一挙お披露目

小川芋銭 ≪河伯安住所≫ 昭和4年(1929) クヴェレ美術館蔵【前期展示】

第1期となる同展では、茨城県や水戸にゆかりのある作家たちの作品が並ぶのが見どころのひとつだ。明治期に日本美術院を創立した岡倉天心に従って、五浦(いづら)の地で研鑽を積んだ横山大観、菱田春草、下村観山、木村武山や、茨城県内に伝わる河童や妖怪などの伝承を元に多くの作品を残した牛久出身の小川芋銭(うせん)など、近代日本画の名品とともに、下館(現:筑西市)出身で陶芸家として初の文化勲章を受章した板谷波山(いたや はざん)の陶磁器や、明治期に帝室技芸員として活躍した水戸出身の彫金家・海野勝珉(うんの しょうみん)の金工作品も登場する。



水戸に新たな美の拠点「クヴェレ美術館」誕生! 開館記念展で名品を一挙お披露目

上村松園 ≪雪≫ 昭和17年頃(c.1942) クヴェレ美術館蔵【前期展示】

選りすぐりの作品をそろえた今回の記念展ではまた、日本美術院所属の速水御舟(ぎょしゅう)や、大観と同時代に京都画壇で活躍した竹内栖鳳(せいほう)、また美人画では西の巨匠・上村松園と東の巨匠・鏑木清方など、近代日本画を代表する画家たちの競演を楽しむことができる。一方、今回初公開となる東洋美術コレクションでは、インド、地中海、中国、朝鮮半島、そして日本と、幅広い地域から集められた工芸作品が並ぶ。新たに誕生した空間で、古今東西の美と出会うひとときを楽しみたい。



<開催情報>
『クヴェレ美術館 開館記念展Ⅰ Meet 美の交差点 近代日本画と東洋陶磁』



会期:2026年2月14日(土)~2026年7月5日(日)
※絵画作品は前期(~4/22)と後期(4/28~)ですべて展示替え
会場:クヴェレ美術館
時間:10:30~17:30(※金曜は~19:00)、入館は閉館の30分前まで。
休館日:月曜、毎月第2火曜日、2月24日、4月23日~4月27日、5月7日(※ただし2月23日(月)、5月4日(月)は開館)
料金:一般・大学生700円
公式サイト:
https://tap-mito.jp

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