演劇ユニット「新派の子」×劇団「玄狐」合同公演の詳細発表
演劇ユニット「新派の子」と劇団「玄狐」合同公演 チラシ(表)

2025年10月から11月に東京・サンモールスタジオで上演される、演劇ユニット「新派の子」と劇団「玄狐」の合同公演の詳細が発表された。



「新派の子」は、劇団「新派」の劇作家・演出家である齋藤雅文が立ち上げた演劇ユニット。

大劇場を中心に数々の作品を生み出し、「読売演劇大賞」も受賞した齋藤は、『新編 糸桜』や『さろん・ど・まろん』などの作品を上演してきた。一方「玄狐」は、脚本家・演出家として活躍し、俳優としても数々の作品に携わる石橋直也が立ち上げた劇団で、『舞姫』『下船の夢』『偽語り眉間尺』などを上演している。今回の合同公演は、古き良き日本の美をこよなく愛するふたりの主宰が互いの脚本を交換し、互いの手によって新たな命を吹き込む、意欲的かつ浪漫的な公演になるという。



2025年10月23日(木) から27日(月) に上演される『千里眼の女』は、齋藤が脚本、石橋が演出を手がける。舞台は明治44年、千里眼という能力の発見に沸く日本。帝大教授・福来友吉が御船千鶴子の千里眼能力の実験に没入していく様子を通して、国家と個人の未知なる能力の物語が展開される。



そして10月30日(木) から11月3日(月・祝) に上演される『わが家~或る作家とその妻そして女中の記~』は、石橋の脚本、齋藤の演出による作品。昭和25年の金沢を舞台に、行方不明となった小説家・阿玖村幸篤の屋敷を保存するために集められた4人の愛読者が、長く仕えていた女中・愛子から阿玖村と妻・妙子の壮絶な日々を聞くという物語で、石橋自身が病魔と闘った体験から生まれたという。



齋藤は石橋の『わが家』について「直也さんが病で生死の境をさ迷った体験から生まれたという。彼のどの作品とも違う異質の迷宮。ミステリーと見ても面白い。ダークで乱闘満載で強い情念が吹き荒れる作品が多い中、本作では光る霧に包まれたような不思議な世界に導かれます」とコメント。

また石橋は齋藤の『千里眼の女』について「先生の作品の中でも、一際異彩を放つ作品であると思っております。人間の感情と云う大海原を漂う流木のように、主人公“御船千鶴子”の人生のうつろいを見事に書き綴っています」とコメントしている。



<公演情報>
新派の子×玄狐 合同公演
『千里眼の女』



作:齋藤雅文
演出:石橋直也



【あらすじ】
まさに二十世紀の黎明、明治四十四年。
日本中が千里眼という能力の発見に沸いていた。
これは科学かそれとも迷信なのか。
御船千鶴子の千里眼能力の実験に帝大教授福来友吉は没入してゆく。
事態は新聞というメディアの力で国中を熱狂させるショーとなった。
千里眼の発見という名誉に狂する人々。
激しく対立する利害。二十世紀の曙に燃え上がる炎は日本国の行く末を左右する大問題へと発展してゆく。
千里眼は存在するのか。
齋藤雅文が問う国家と個人の未知なる能力の物語。


真実は、どこだ!



2025年10月23日(木)~27日(月)
会場:東京・サンモールスタジオ



『わが家~或る作家とその妻そして女中の記~』



作:石橋直也
演出:齋藤雅文



【あらすじ】
いまだ戦後の混乱の残る昭和二十五年、金沢。
一世を風靡した小説家、阿玖村幸篤が行方不明となってから六年。
その屋敷を保存するために四人の愛読者が集められた……
まるで彼の遺作『わが家』に予言されていた通りに。
一同は長く仕えていた女中愛子から驚きの真実を聞く。
阿玖村と妻妙子の壮絶な日々を。
これは石橋直也自身が生死の狭間で病魔と闘った体験から生まれた作品だ。
自分が自分でなくなるという病の恐怖。
その地獄から紡ぎだされたあまりに純粋な結晶、石橋ワールド!



2025年10月30日(木)~11月3日(月・祝)
会場:東京・サンモールスタジオ



演劇ユニット「新派の子」×劇団「玄狐」合同公演の詳細発表

演劇ユニット「新派の子」と劇団「玄狐」合同公演の出演者
演劇ユニット「新派の子」×劇団「玄狐」合同公演の詳細発表

齋藤雅文 コメント全文
演劇ユニット「新派の子」×劇団「玄狐」合同公演の詳細発表

石橋直也 コメント全文

新派の子 公式X:
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玄狐 公式X:
https://x.com/kurokitsune2020

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