渋谷に若さあふれるエンタメを! 松尾スズキ×ブルードラゴン『シブヤデマチマショウ』上演
COCOON PRODUCTION 2025 Bunkamuraオフィシャルサプライヤースペシャル『シブヤデマチマショウ』ビジュアル

8月1日(金)~3日(日)の3日間、東京・渋谷のBunkamuraシアターコクーンにて『シブヤデマチマショウ』が上演される。



シアターコクーン芸術監督・松尾スズキをはじめ、シアターコクーンゆかりの演劇人が講師を務める若者たちのための演劇の学び場「コクーンアクターズスタジオ」がスタートしたのが2024年4月のこと。

今年3月には、1年間のカリキュラムを終えた1期生によってミュージカル『アンサンブルデイズ―彼らにも名前はある―』が上演された。脚本は松尾書き下ろし、演出は杉原邦生が務め、ミュージカルに挑む若者たちの成功と挫折、リアルなやり取りが描かれ、キャストの熱演もあってわずか4日間6公演にもかかわらず大きな話題を呼んだ。



渋谷に若さあふれるエンタメを! 松尾スズキ×ブルードラゴン『シブヤデマチマショウ』上演

「ブルードラゴン」イメージイラスト

今回の『シブヤデマチマショウ』は、この1期生のうち有志11名と松尾とが組んだユニット「ブルードラゴン」によるもの。若者でかつ「スクールの卒業生」と聞くと、経験が浅かったり、そもそもなかったりするのではないかと思ってしまうが、ブルードラゴンの面々にはすでに映像や舞台での活動を重ねている面々が多く所属している。また、彼らは演技はもちろんのこと、日本舞踊・所作、ダンス、発声・歌唱の追加レッスンを半年間にわたって行ってもいる。



渋谷に若さあふれるエンタメを! 松尾スズキ×ブルードラゴン『シブヤデマチマショウ』上演

松尾スズキ

『シブヤデマチマショウ』では、コロナ禍の中で立ち上げられた『シブヤデアイマショウ』(2021)、『シブヤデマタアイマショウ』(2023)のように、歌あり踊りあり笑いありのエンターテインメントショーが繰り広げられる。過去に松尾が書き下ろした短編作品も上演されるほか、松尾とメンバーによる「ブルードラゴン」のテーマ曲も披露されるという。なお、2023年から長期休館中のシアターコクーンがこの日のために特別に復活するのも嬉しいポイントだ。



「渋谷には理屈じゃなくてエンタメがほしい」と願い、「彼らにしかできないエンターテインメントをお届けするため、松尾も限界まで尽力いたします」と語る松尾率いる11人の若者がどんなエンターテイメントを見せてくれるのか。作り手も観客も高齢化が進む演劇界に、若さが新たな爆発を起こしてくれることを期待したい。



文:釣木文恵



「ブルードラゴン」メンバー11人を紹介

渋谷に若さあふれるエンタメを! 松尾スズキ×ブルードラゴン『シブヤデマチマショウ』上演

上段左から)石田とねり、伊島青、羽衣、大嵜逸生、川﨑志馬 下段左から)小林宏樹、嶋村連太郎、高橋卓臣、等々力静香、新関峻、森本彩日(五十音順/撮影:伊藤大介)

石田とねり(いしだ・とねり)



2002年生まれ。2025年3月に上智大学外国語学部英語学科を卒業。

高校生のときよりギターの弾き語り動画をインターネットで配信。ジョン・ニッセル杯ほか英語スピーチ大会の受賞歴多数。



伊島青(いじま・せい)



1997年生まれ。上智大学卒業。舞台・映画・CMなどに出演。主な出演作に映画「STRANGERS」、CM「大戸屋に帰ろう」、Uber Eats「今日も、誰かが、丁寧に」など。



羽衣(うい)



2001年生まれ。多摩美術大学演劇ゼミ卒業。8歳よりダンス、中学から音楽と幅広く芸術にふれる。特技は即興ダンス。ヒップホップやコンテンポラリーなどジャンル不問。CMやMVなど出演多数。

2026年1月から2月にかけてCOCOON PRODUCTION 2026『クワイエットルームにようこそ The Musical』に出演。



大嵜逸生(おおさき・いっせい)



1996年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。元くによし組劇団員。役者として劇団公演を中心に活動するほか、舞台音響として劇団「地蔵中毒」やコンプソンズ、いいへんじ、ウンゲツィーファ、猿博打など有望な若手団体にも多数参加。舞台映像配信チーム・ニュービデオシステムの一員でもある。



川﨑志馬(かわさき・しま)



2000年生まれ、東京都出身。2021年より活動を開始。演劇公演だけでなく、ダンス公演・映像作品・声の出演などにも取り組んでいる。自主公演では脚本や『銀河鉄道の夜』『楽屋』などの演出にも挑戦。特技は歌、アクション、篠笛。趣味は銭湯めぐり。



渋谷に若さあふれるエンタメを! 松尾スズキ×ブルードラゴン『シブヤデマチマショウ』上演

『シブヤデマチマショウ』稽古より
渋谷に若さあふれるエンタメを! 松尾スズキ×ブルードラゴン『シブヤデマチマショウ』上演

『シブヤデマチマショウ』稽古より

小林宏樹(こばやし・ひろき)



1996年生まれ。2017年、倉本聰作「走る」で俳優デビュー。以降は、舞台やナレーション、TVドラマを中心に活動。特技はサッカーとクラヴ・マガ。JAPAN MENSA会員。主な出演作にキ上の空論『幾度の群青に溺れ』、朗読劇『エモっ!』など。



嶋村連太郎(しまむら・れんたろう)



2003年生まれ。日本大学芸術学部映画学科演技コース在学中。大学では日本舞踊やアフレコなどを学び、自身が監督を務める作品を含め映像作品36本、舞台5本に出演。現在、フリーで活動。



高橋卓臣(たかはし・たくと)



2000年生まれ、東京都出身。日韓ハーフ。

小中高と筑波大学附属で過ごしたのち、桜美林大学芸術文化学群演劇・ダンス専修卒業。東京学生映画祭入賞の映画や大学 WEBCMなどにも出演。特技はピアノ(3歳から現在まで)、剣道(三段取得)、乗馬(ライセンス取得)。



等々力静香(とどろき・しずか)



2001年、愛知県生まれ。京都芸術大学舞台芸術学科卒業。卒業制作で企画・演出・出演を行い、学長賞受賞。特技は歌、ダンス、寿司握り。趣味は美術館巡りとお絵描き。来年1月から2月にかけてCOCOON PRODUCTION 2026『クワイエットルームにようこそ The Musical』に出演予定。



新関峻(にいぜき・しゅん)



2000年生まれ。高校卒業後、Los Angeles City College Theater Artsに入学するもコロナ禍で中退。実家の醤油蔵に就職するが、CASへの入学を機に演劇活動を再開。

特技はラップ、カホン。2025年9月 劇団柿食う客『超音波』神奈川公演に出演。



森本彩日(もりもと・あやか)



2000年生まれ。東京俳優・映画&放送専門学校卒業。円・演劇研究所にて芝居を学ぶ。『花瓶の中の海』で小劇場にて舞台初主演。主な出演にNetflix「全裸監督 シーズン2」など。8月20日から24日まで劇団イン・ノート「月の爆撃機」に出演。



渋谷に若さあふれるエンタメを! 松尾スズキ×ブルードラゴン『シブヤデマチマショウ』上演

『シブヤデマチマショウ』稽古より

<公演情報>
COCOON PRODUCTION 2025
Bunkamuraオフィシャルサプライヤースペシャル
『シブヤデマチマショウ』



演出・構成:松尾スズキ
出演:ブルードラゴン



日程:2025年8月1日(金)~8月3日(日)
会場:東京・Bunkamuraシアターコクーン



チケット情報
https://w.pia.jp/t/bluedragon2025/(https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2560170&afid=P66)



公式サイト:
https://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/25_shibuyade2025/



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