大竹しのぶ×吉原光夫の初デュエットが実現！「MUSIC FAIR」で『ピアフ』メドレー披露

2025年12月27日(土)04:00

大竹しのぶ×吉原光夫の初デュエットが実現！「MUSIC FAIR」で『ピアフ』メドレー披露

フジテレビ系で長年放送されている歴史的音楽番組「SHIONOGI MUSIC FAIR」。最近では、舞台・ミュージカルをきっかけとしたパフォーマンスが多く披露されているが、このたび2026年初回となる1月10日(土) の放送回で大竹しのぶと吉原光夫の初共演が実現。

大竹が主演を務める『ピアフ』のスペシャルメドレーが披露される。

パム・ジェムス作、栗山民也演出による『ピアフ』は、2011年以来上演を重ね、毎公演即日完売を続け、数々の演劇賞に輝いている、東京・シアタークリエの重要な演目のひとつ。2026年1月10日(土) から上演15周年記念公演として6演目の舞台が開幕し、1月11日(日) 昼公演をもって上演200回を達成する見込みとなっている。

『ピアフ』舞台写真

大竹と吉原は、大竹が『ピアフ』で共演した伊礼彼方からの誘いで、伊礼がジャベール役で出演する『レ・ミゼラブル』を観劇した際、バルジャン役の吉原の演技に感銘を受け、それ以降互いに出演する作品に注目しあう仲だったという。このたび、「MUSIC FAIR」での大竹からのリクエストを吉原が快諾し、エディット・ピアフスペシャルメドレーのデュエットでの初共演が実現する。

初共演を終えた吉原は、「収録の前に『ピアフ』のお稽古を見させていただいて、栗山民也さんとしのぶさんがつくりだす本物の世界を目の当たりにしたので、その作品観を背負える分だけ背負って、何とか精いっぱい、下手なりに歌わせていただきました。めちゃくちゃ緊張はしましたが(笑)」とコメント。大竹は「吉原さんは“お稽古場でまずふたりで歌おう”と言ってくださって、そしてもう一度稽古場に足を運んで『ピアフ』のお稽古を見てくださいました。吉原さんは丁寧なことをしてくださる方だと感心しました。実際に『MUSIC FAIR』の本番を迎えて、一緒に声を合わせるということが、こんな幸せなことなんだと実感しました」と喜びを明かした。

吉原が歌う「愛の讃歌」の魅力について、大竹は「私がひとりで作ったものとは全然違って、もっと具体的なイメージが湧くという感じですかね。私が歌うのは、愛は絶対にそうであってほしいという、神様への呼びかけというか、祈りのような歌になっちゃうのですが、吉原さんと歌うと、それがもっと具体的に信じられる気がしました」と説明。

一方、吉原は大竹の歌の魅力について「本当に類稀なるというか、しのぶさんのピアフの芝居そのものだと思います。声や芝居の表現がそのまま歌になるということは、本当に役者歌だからです。人生を投影するような歌だと思うのですが、しのぶさんの人生が、そのままピアフに反映されている感じがしました」と称えた。

視聴者へのメッセージとして、大竹は「吉原さんの声で、また違う愛の讃歌を聴いていただけたらうれしいなと思います」と期待を寄せ、吉原は「僕は、『ピアフ』の稽古場の空気に感動しました。俳優たちが、お芝居に真っ直ぐに向き合って取り組んでる姿を見ていて、作品の厚みを感じました。栗山さんはピアフが生きていた街を必死に再現しようとしていました。人の匂いとか、あの時代の、したたかなものを再現しようとしているので、ぜひ舞台を観てほしくなりました。その足がかりとして、この『MUSIC FAIR』があったら、より深く楽しめるんじゃないのかなと思います」とコメントしている。

バンドメンバーには、大竹のCD『SHINOBU avec PIAF』の音楽監督を務めるピアニスト坂本昌之といった、大竹が信頼する面々が集結。番組の歴史や音楽への愛にふさわしいパフォーマンスが届けられる。

収録を終えた大竹しのぶ＆吉原光夫によるコメント全文

──初共演を終えての感想を教えてください。

吉原　「収録の前に『ピアフ』のお稽古を見させていただいて、（演出の）栗山民也さんとしのぶさんがつくりだす本物の世界を目の当たりにしたので、その作品観を背負える分だけ背負って、何とか精いっぱい、下手なりに歌わせていただきました。めちゃくちゃ緊張はしましたが(笑)。

大竹　本当に一緒にお仕事をしたことがなくて、ただ私が一方的に素敵だと思っていて、今回の話が実現しました。吉原さんは「お稽古場でまずふたりで歌おう」と言ってくださって、そしてもう一度稽古場に足を運んで『ピアフ』のお稽古を見てくださいました。吉原さんは丁寧なことをしてくださる方だと感心しました。実際に「MUSIC FAIR」の本番を迎えて、一緒に声を合わせるということが、こんな幸せなことなんだと実感しました。

──稽古場で本当に波長が合うって思われた、その大竹さんから見る吉原さんの素晴らしさ。『レ・ミゼラブル』以来虜になってる吉原さんの魅力ってどういうところですか？

大竹　舞台って、その人の生き方とかが見えると思うんです。映画とかは監督さんのものですし、テレビはまたちょっと違うと思うけれど、舞台って、その人がどう生きてきたかというのが見えるところだから。それにやられたっていう感じです。

──吉原さんが歌う「愛の讃歌」の魅力を教えてください。

大竹　私がひとりで作ったものとは全然違って、もっと具体的なイメージが湧くという感じですかね。私が歌うのは、愛は絶対にそうであってほしいという、神様への呼びかけというか、祈りのような歌になっちゃうのですが、吉原さんと歌うと、それがもっと具体的に信じられる気がしました。

──大竹さんの歌の魅力とは。

吉原　本当に類稀なるというか、しのぶさんのピアフの芝居そのものだと思います。
声や芝居の表現がそのまま歌になるということは、本当に役者歌だからです。人生を投影するような歌だと思うのですが、しのぶさんの人生が、そのままピアフに反映されている感じがしました。何かすごく熱くなります。あ、生きていて大丈夫なんだなって。みんな、そのまま生きていて大丈夫なんだということを思うんですよね。
しのぶさんの声と合わせるの、実は結構迷ったんですよ。本当はしのぶさんのキーと合わせて低い音で歌った方がいいのかなとも思ったんですけども、この楽曲自体は多分ふたりで歌うような曲じゃないんですけど、多分マルセルとピアフだったら、きっと天国で歌っているんだろうから、きっと合うんじゃないかなと思って、高いキーを選択しました。

──おふたりの初共演を楽しみにしている視聴者へのメッセージをお願いします。

大竹　吉原さんの声で、また違う愛の讃歌を聴いていただけたらうれしいなと思います。

吉原　僕は、『ピアフ』の稽古場の空気に感動しました。俳優たちが、お芝居に真っ直ぐに向き合って取り組んでる姿を見ていて、作品の厚みを感じました。

栗山さんはピアフが生きていた街を必死に再現しようとしていました。人の匂いとか、あの時代の、したたかなものを再現しようとしているので、ぜひ舞台を観てほしくなりました。その足がかりとして、この「MUSIC FAIR」があったら、より深く楽しめるんじゃないのかなと思います。