上野樹里、三浦宏規らが劇中衣装で登場し、意気込み語る「ミュージカル『のだめカンタービレ』シンフォニックコンサート！」製作発表会見

2025年08月29日(金)07:00

上野樹里、三浦宏規らが劇中衣装で登場し、意気込み語る「ミュージカル『のだめカンタービレ』シンフォニックコンサート！」製作発表会見

「ミュージカル『のだめカンタービレ』シンフォニックコンサート！」の製作発表会見が8月28日、都内で行われた。二ノ宮知子氏による大ヒット漫画『のだめカンタービレ』を原作に、大反響を巻き起こした2023年版ミュージカルに続き、今回はオーケストラコンサートの形式で、2025年9月6日(土)・7日(日) に台湾・Taipei Music Center、9月13日(土) から15日(月･祝) に東京・東京ガーデンシアターで開催される。

製作発表会見には、2023年版から続投し、主人公・のだめを演じる上野樹里をはじめ、千秋真一役の三浦宏規、シュトレーゼマン役の竹中直人に加えて、峰役龍太郎役の松島勇之介／有澤樟太郎／高橋健介（日替出演・出演日順）、三木清良役の華優希／清水美依紗（日替出演・出演日順）、奥山真澄役の大久保祥太郎、黒木泰則役の竹内將人、江藤耕造役のなだぎ武、そして東京公演のゲストピアニストを務める石井琢磨が出席。劇中衣装に身を包み、意気込みを語った。

過去には映像作品でも、のだめを演じている上野は、「面白いことを考える人がいるんだなと思いました」と、アリーナ会場でのコンサート開催に思わず笑顔。会見前日には、オーケストラとの稽古に励む三浦の様子を見学したといい「いつの間に練習してたのって（笑）。めちゃくちゃ難しいと思うんです。動きがすごくきれいで『こうやって、のだめは千秋先輩の背中を見て、音楽を浴びてきたんだ』ということを皆さんにも体感していただけるはず」と絶賛した。

その上で「フィクションなのか、ノンフィクションなのか。目の前で起こっているライブというのは、その場でしか楽しめない。ミュージカルとは違った別の臨場感もあると思うので、お客様と一緒に暖かさで包まれるような、素敵な音楽の時間を体感できればいいなと思います」と期待を寄せていた。

クリエイティブチームも、2023年のミュージカル版から続投。作詞・上演台本・演出は、『この世界の片隅に』『HERO THE MUSICAL』で2024年度菊田一夫演劇賞を受賞した上田一豪、音楽はTRICERATOPSの和田唱が担当。さらに今回のコンサートのために書き下ろされた新曲も加わる。

またクラシック音楽監修として、茂木大輔が引き続き参加する。

竹中は、和田が担当した音楽について「どれもこれも名曲揃いで、本当にすごい。和田唱さんあっての『のだめカンタービレ』だなと思って、一生懸命頑張って歌いたい」と絶賛すると、上野は「唱さんが喜びます。以前も竹中さんにそう言っていただき、『すごくうれしいね』って言っていました」と、夫婦の会話を明かした。

さらに上野は、「（和田が）初めてミュージカルに携わることになり、思ったよりタイトなスケジュールだったので、ものすごいスピードで50曲近くの曲を作った。それぞれのキャクラターに当てはめ、いろんなジャンルの表現をしなければいけなくて」と楽曲制作の舞台裏を明かした。

音大生で指揮者を目指す千秋真一役を続投する三浦は、本公演のクラシック音楽監修を務める茂木大輔氏の指揮指導を受け、台湾公演で現地のプロオーケストラを、東京公演では名門・東京フィルハーモニー交響楽団でタクトを振るという、前代未聞の試みに挑戦する。

今回の“指揮者デビュー”について、三浦は「指揮って本当に責任が重いですし、普通はできないこと。真剣に向き合おうと思い、頑張っている最中であります」と背筋を伸ばし、「YouTubeの履歴が音大生みたいで、おすすめ動画もクラシックしか出てこない」「指揮の譜面もずっと持ち歩いて、見て、振り出したら、気づいたら朝になっている」と、日々の猛練習を明かすと、上野は「千秋先輩じゃん！」と驚きの表情。三浦は「本番がどうなるかは、神のみぞ知る。皆様に満足いただけるように、最後まで頑張りたい。やりきれたら、気持ちいいだろうなと思います」と意気込んだ。

『のだめカンタービレ』には不可欠なキャラクターである千秋真一の親友・峰龍太郎役には、ミュージカル『刀剣乱舞』、演劇調異譚『xxxHOLiC』など数々の舞台で活躍を続ける松島勇之介、前回からの続投で、ミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険ファントムブラッド』『キンキーブーツ』に主演するなど大役に挑み続ける有澤樟太郎、ミュージカル『GIRLFRIEND』主演､『1789 -バスティーユの恋人たち-』での演技が話題を呼んだ高橋健介が、順に日替わりで出演する。

初参加の松島は「本当に笑いが絶えない稽古場。作品への愛、共演者への愛が深い皆さんとご一緒できるのが、すごくうれしい」と喜びの声。

高橋は「樹里さんと宏規にお菓子をひとつずつプレゼントしたんですが、樹里さんが『千秋先輩は、体力を使うから』と自分のお菓子も宏規に渡していて。樹里さんの千秋先輩への愛を感じた」と明かしていた。

一方、有澤は「先輩から言わせてもらいます」と切り出し、「ふたりとは別作品でずっと共演していて、よく知っているんですけど、今回、同じ役を演じたことで、今まで見えていなかった性格が出ている」と興味津々。具体的には「勇之介は熱くて真っすぐ。健介君は、一生懸命でかわいい峰が誕生した感じで、見ていて愛おしい」と話していた。