
東京・TBS赤坂ACTシアターでロングラン公演中の舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』。このたび、2025年7月16日にデビューした4年目の新キャストである、稲垣吾郎、平岡祐太、市村正親、約1年ぶりにハリー・ポッター役として出演する大貫勇輔が登壇し、会見を実施。
本作は、小説『ハリー・ポッター』シリーズの作者J.K.ローリングが、ジョン・ティファニー、ジャック・ソーンと共に舞台のために書き下ろした『ハリー・ポッター』シリーズ8作目の物語。小説の最終巻から19年後、父親になった37歳のハリー・ポッターとその息子・アルバスの関係を軸に描かれる新たな冒険物語で、2016年7月のロンドン初演以降、世界中で多くの演劇賞を獲得。国内でも第30回読売演劇大賞の選考委員特別賞、第48回菊田一夫演劇大賞を受賞するなど高い評価を得ている。2022年より開幕した東京公演は総観客数120万人を突破し、通算1,200回公演を達成した。
会見では4年目のキャストたちが稽古中のエピソードや開幕への意気込みを語った。ハリー役の稲垣は、「2カ月間の稽古の中で、魔法の修行をしてきました。火が出たり宙に浮いたりといった魔法の数々には、何度も観ているはずなのに毎回驚きます」と稽古の様子を語り、「僕の演じるハリー・ポッターはスーパースターではありますが、ひとりの人間であり、不器用な父親でもあります。人間味あふれるハリーを演じていきたいです」と役への思いを明かした。

ハリー・ポッター:稲垣吾郎(撮影:渡部孝弘)
同じくハリー役の平岡は、「1年目から演出家も変わっているので、すでにご覧になっている方も、新しい発見ができると思います」と語り、「演技にこだわって2カ月間稽古を重ね、魔法も一生懸命稽古してきたので、本番を劇場でお客様に観ていただけることがとても楽しみです」と期待を込めた。
約1年ぶりにハリー役として復帰する大貫は「カムバックが決まり、“また戻れる!”ととてもうれしく思いました。僕はハリー・ポッターの大ファンで、最初はハリー・ポッターになれる未来がくるなんて思ってもいなくて……。

ダンブルドア役の市村は、「30年前なら僕もハリーを演じていたかもしれませんが(笑)、今回はダンブルドアに加え、スネイプ先生とエイモス・ディゴリーという非常に重要な役柄を演じさせていただいています」と説明。「それぞれ人気のある役なので、子どもがとても喜びました。父親としては誇らしいです。その他にも実は3役演じているので、“市村を探せ”をするのも面白いと思いますよ(笑)」とユーモアを交えて語った。

アルバス・ダンブルドア:市村正親(撮影:渡部孝弘)

セブルス・スネイプ:市村正親(撮影:渡部孝弘)

左から)エイモス・ディゴリー:市村正親、ハリー・ポッター:稲垣吾郎(撮影:渡部孝弘)
舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』は、2026年1月31日(土) まで同所で上演される。
■稲垣吾郎 コメント全文
舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』がいよいよ初日を迎えます。お客様ひとりひとりと心を通わせ合い、響かせ合えることがとても楽しみです。
2カ月間の稽古の中で、魔法の修行をしてきました。火が出たり宙に浮いたりといった魔法の数々には、何度も観ているはずなのに毎回驚きます。そしてドラマとしても素晴らしく、親子や仲間との愛に深く感動できる作品です。
4年目のハリーは3人いますが、今までハリーを演じてこられた先輩ハリーたちにいろいろな話を聞けるのが楽しいです。僕のゲネプロの時、前列にハリーが5人くらい並んで観劇されていて(笑)。まるで自分の分身のようで、皆で協力できるのが幸せです。皆さんとたくさんコミュニケーションをとって、笑顔で頑張っていきます。
僕の好きなダンブルドア先生の台詞に「完璧なものなどこの世にはない」というものがあって、その言葉にいつも心救われています。この作品のテーマのひとつでもあると思いますので、観に来てくださるお客様にも感じていただけるとうれしいです。暑い日が続いていますが、劇場は過ごしやすい空間になっていますので、このひと時を楽しんでいただきたいですね。
魔法の世界でお待ちしています。ぜひ劇場にお越しください。
■平岡祐太 コメント全文
この作品が日本で上演されるのは今年で4年目になります。
1年目から演出家も変わっているので、既にご覧になっている方も、新しい発見ができると思います。
演技にこだわって2カ月間稽古を重ね、魔法も一生懸命稽古してきたので、本番を劇場でお客様に観ていただけることがとても楽しみです。そして稽古前の時間は週に6回、30分間の筋トレをやってきたので、この猛暑の中でもやりきれる自信があります(笑)。
この作品は世界中で上演されていて、細かい演出まで統一されている部分もありますが、それぞれが自分のハリー・ポッターを作り、演じる人によって世界観が変わってくるところも見どころだと思っています。
劇場に来ていただいた方々に『ハリー・ポッターと呪いの子』の世界観に熱狂し、体感して帰っていただけたら幸せです。
■大貫勇輔 コメント全文
1年ぶりに客席から舞台を拝見して、感動して何度も涙を流してしまいました。稽古場、舞台稽古を経て、改めて本当に素晴らしい舞台で総合芸術であると思いました。魔法はもちろん家族や友情、成長などがテーマで、全ての世代の人たちに何かワンシーンでも胸に突き刺さるものがあるんじゃないかなと思う作品です。
息子のアルバスとのラストシーンが好きです。ハリー自身が作中で成長し、親子として手を取る感動的な場面ですが、ここでお客様に感動を届けられるよう、3時間40分繊細な時間を積み重ねることを意識していました。今年も大切に演じていきたいです。
カムバックが決まり、「また戻れる!」ととてもうれしく思いました。
1年目、2年目、3年目と舞台を観てきましたが、新たな気づきがあってなんて深い戯曲なんだろうと思います。演出もブラッシュアップして、4年目は3年目とは違う演出がついていており、新たな気づきがあり面白くて仕方ないです。今まで観劇してくださった方も、もちろん初めての方も楽しめるので、たくさんの人に観ていただけたらうれしいです。
■市村正親 コメント全文
30年前なら僕もハリーを演じていたかもしれませんが(笑)、今回はダンブルドアに加え、スネイプ先生とエイモス・ディゴリーという非常に重要な役柄を演じさせていただいています。それぞれ人気のある役なので、子どもがとても喜びました。父親としては誇らしいです。その他にも実は3役演じているので、「市村を探せ」をするのも面白いと思いますよ(笑)。
親子の話が中心ですが、僕としてはダンブルドアはハリーにとっては父親のようなものだったのかもしれない、そうするとハリーの息子のアルバスは孫なのかもしれないと思っています。ダンブルドアがハリーにとって良い父親だったかと言われるとそうではないですが、ハリーとアルバスをはじめさまざまな親子の形が描かれていますので、そういったところにも注目して観ていただきたいです。
過去にも客席から拝見した作品ですが、いざ舞台に立ってみるといろいろな驚きが詰まっているびっくり箱のようで、こんなに楽しいお芝居はないなと感じています。そしてテーマにあるのが「愛」。びっくり箱と愛をお届けしますので、ぜひ劇場にいらしてください。
<公演情報>
舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』
上演中~2026年1月31日(土) まで
会場:東京・TBS赤坂ACTシアター
上演時間:3時間40分 ※休憩あり

舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』メインビジュアル
【7月以降の出演キャスト】
ハリー・ポッター:稲垣吾郎/平岡祐太/大貫勇輔
ハーマイオニー・グレンジャー:酒井美紀/松井玲奈/奥村佳恵
ロン・ウィーズリー:ひょっこりはん/上山竜治/関町知弘
ドラコ・マルフォイ:内田朝陽/姜暢雄/渡辺邦斗
ジニー・ポッター:白羽ゆり/安藤聖/吉井怜
アルバス・ポッター:藤田ハル/福山康平/佐藤知恩/原嶋元久
スコーピウス・マルフォイ:浅見和哉/久保和支/大久保樹
嘆きのマートル:出口稚子
ローズ・グレンジャー・ウィーズリー:倉澤雅美
デルフィー:乃村美絵/高山璃子/野邑光希
組分け帽子:尾尻征大
エイモス・ディゴリー/アルバス・ダンブルドア/セブルス・スネイプ:間宮啓行/市村正親
マクゴナガル校長:岡まゆみ/白木美貴子
秋山和慶/荒澤恵里奈/浅野郁哉/チョウヨンホ/古沢朋恵/半澤友美/隼海惺/肥田野好美/久道成光/星郁也/石原健太郎/加茂享士/柏村龍星/肥塚綾子/小結湊仁/黒田陸/馬屋原涼子/森田万貴/小川希/岡直樹/織詠/大竹尚/坂入美早/篠原正志/田口遼/髙橋英希/手打隆盛/上野聖太/薬丸夏子/横山千穂
ルード・バグマンの声:吉田鋼太郎
※各キャストの出演時期の詳細については公式サイトをご確認ください。
チケット情報:
https://t.pia.jp/pia/events/harrypotter-stage/(https://ticket.pia.jp/pia/ref.do?url=https%3A%2F%2Ft.pia.jp%2Fpia%2Fevents%2Fharrypotter-stage%2F&afid=P66)
公式サイト:
https://www.harrypotter-stage.jp