文学座3月アトリエの会『Fefu and Her Friends(フェフ アンド ハー フレンズ)』が開幕。舞台写真と演出を務めるエリーズ・トロンのコメントが到着した。
劇作家マリア・アイリーン・フォルネスの代表作『Fefu and Her Friends』は、性差別や貧富による格差、同調圧力、不寛容など、現代社会において私たちが抱える根深い問題に対して、単純な善悪ではなく多様な視点から考えることの重要性を問いかける。
観客は、“フェフの家”に見立てた文学座アトリエの内を、外を、回遊しながら、8人の女性の心の奥底を間近で目撃する。そして、見る者を“一度には捉えきれない多層的な認識”へと導く。世界には一元的な“自分の視点”だけでは認識できない諸相が存在していること、その匂い、音、表情、手触りを豊かに感じとることができる作品となっている。
演出は、劇作家と同じくニューヨーク出身のエリーズ・トロン。文学座アトリエの会としては、約半世紀ぶりに海外演出家を招聘する。本作品を創作するため、事前に幾度となく来日を果たしてきたエリーズは、カンパニーとの豊かな交流時間を設け、戯曲が持つ普遍的かつ現代的なテーマを日米の異なる視点を包み込みながらじっくりと掘り下げている。文学座創立90周年という節目の年を前に、冒険心に溢れた作品を届ける。
■エリーズ・トロン コメント
文学座のアトリエにて、観客の皆さんへ「フェフの家」をお披露目できることを心から嬉しく思っています。8人の素晴らしい女優をはじめ、作品に関わるすべての創作メンバーと共に、マリア・アイリーン・フォルネスによるアメリカを代表するこの名作を日本初演としてつくりあげることができたのは、私にとってこの上ない喜びです。ぜひフェフの家へ来てください。いろいろな部屋を探索し、8人の魅力的な登場人物と出会ってください……彼女たちには皆さんへ伝えたい「物語」があるのです。
【あらすじ】
8人の女、ある3月の1日
旧友たちがフェフの家へとやってくる。彼女たちは教育に芸術を取り入れようと資金集めを企画し、そのプレゼンテーションの練習をしている。フェフは型破りな言動で場を揺さぶるが、友人たちは彼女を深く信頼している。事故の影響で幻覚に苦しむジュリアの痛みは、女たちが抱える葛藤と謎めいたつながりを持っていた……。
<公演情報>
文学座3月アトリエの会『Fefu and Her Friends』
作:María Irene Fornés(マリア・アイリーン・フォルネス)
演出:Elise Thoron(エリーズ・トロン)
翻訳/ドラマトゥルク:添田園子
出演:
⾼橋紀恵、鬼頭典子、永川ゆり、上田桃子、千田美智子、小石川桃子、柴田美波、音道あいり
2026年3月17日(火)~29日(日)
場所:東京・文学座アトリエ
公式サイト:
https://www.bungakuza.com/fefu/index.html

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