湖月わたると柚希礼音が芝居作品で初共演! ダンスと語りで綴る『マイ フレンド ジキル』ビジュアル撮影レポート【後篇】
柚希礼音

ジキル博士とハイド氏をダンスで表現する“パフォーマー”と、ジキルの友人で弁護士のアタスン視点で話す“語り手”。たったふたりの演者でスリリングに物語を展開してゆく『マイ フレンド ジキル』が、湖月わたると柚希礼音という新キャストを得てよみがえる! ふたりは湖月が星組トップスターを務めていた頃、柚希が新人公演で湖月の役を演じたという間柄。

共に元星組トップスターで宝塚出身者の中でも屈指のダンサーという共通項を持ちながらも、退団後の芝居作品では今回が初共演だ。ビジュアル撮影レポート【後篇】では、柚希のコメントも含めて熱気あふれる現場の様子をお届けしよう。



湖月の撮影を終えた後は、いよいよ柚希も加わってツーショット撮影がスタート。スタイリッシュな黒いタートルに黒いパンツを身に着けた柚希は同じ衣裳の湖月に近づくと、「お揃い!」と嬉しげな笑顔に。そのテンションの高さに思わず笑ってしまう湖月など、撮影中も随所で仲の良さが見受けられた。



湖月わたると柚希礼音が芝居作品で初共演! ダンスと語りで綴る『マイ フレンド ジキル』ビジュアル撮影レポート【後篇】

今回ふたりは男性の役を演じることになるが、ビジュアル撮影に関してはプロデューサーから「男役とは違うジェンダーレスな存在として、パフォーマーとしての姿を撮りたい」という説明が。早速ふたりがホリゾントに入り、並んで正面を向いて立つと、長身(湖月が174㎝、柚希が172㎝)というだけではない圧倒的な迫力が立ち上る。足の開き方など立ち姿は同じ出自を持つ者同士の似た部分があり、同時に、鋭さを感じる湖月とパワフルさが伝わる柚希というそれぞれの持ち味によって「1+1」以上のシナジーが生まれるためだ。カメラマンもシャッターを押す手が止まらず、「いくらでも撮れてしまう」と嬉しい悲鳴だ。



湖月わたると柚希礼音が芝居作品で初共演! ダンスと語りで綴る『マイ フレンド ジキル』ビジュアル撮影レポート【後篇】

続いてのベンチを使ったツーショットでは、同じ衣裳のひとりが座り、もうひとりが後ろに立つ構図。カメラマンの「楽しく会話しているパターンもほしい」という言葉にはすぐに目を見かわして笑顔になる湖月と柚希。撮影は快調に進んで、ツーショット撮影も無事に終了した。



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休憩に入ると、緊張が解けて話が止まらない様子のふたり。そこへ本日のサプライズである大きなバースデーケーキが登場! 撮影日は6月中旬だったが、実は同じ6月が誕生日の湖月と柚希のためにスタッフ陣がひそかに準備していたのだ。レモンがたっぷりと乗ったケーキを一緒に持ち、「うれしーい!」(湖月)、「黒い衣裳に映える!」(柚希)と大喜びのふたりに、スタッフからも大きな拍手が。演者とスタッフのチームワークの良さがこんなところからも伝わってきた。



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柚希礼音ミニインタビュー~あの頃の自分とは違う部分も出せるように

撮影をすべて終えた湖月をメイクルームに見送り、まだまだ話し足りない様子の柚希に撮影直後の感想を聞くと、「これは本当に起こっていることなのか……という気持ち」と予想以上の答えが返ってきた。



湖月わたると柚希礼音が芝居作品で初共演! ダンスと語りで綴る『マイ フレンド ジキル』ビジュアル撮影レポート【後篇】

「わたるさん(湖月)とふたりでこの素晴らしい作品をとのオファーをいただいてから、『本当に?』とずっとドキドキしていたので、今日の撮影でようやく実感できました(笑)。わたるさんを追いかけていた下級生時代の自分に、将来はこんなご褒美が待ってるよと教えてあげたい」と笑顔の柚希。一方で、「あの頃の自分とは違う部分も出せるように、いちアーティストとしての表現もしっかり作っていければ」と表情を引き締める。



それもそのはず、稽古では数々の演劇賞を受賞している瀬戸山美咲の演出、そしてイギリスを拠点に活動する益井悠紀子の振付が待ち受ける。ワークショップも予定されているのだとか。



「ふたりだけのお芝居で役替りもあるので、ダンスに語りにとやることはたくさん。私の語りが良ければわたるさんはやりやすいでしょうし、もちろん逆もそうですよね。

その相乗効果を目指して、稽古場ではわたるさんとの貴重な時間を大切に過ごしたいです」。



本作のテーマである人間の二面性については、「人は誰でも、他人に見せている顔と見せていない顔とがあるんじゃないかなと思っていて」と柚希は語る。



「私自身も宝塚の下級生だった頃は元気いっぱいのキャラクターだったので、舞台で“そうではない部分”を見せるのが恥ずかしかった時期があったんです。それが『スカーレット・ピンパーネル』のショーヴラン(主人公に対峙する色敵役)に出合って、人間には一面だけではない色々な顔があるのだと学びました。今回も難しいお役ですが、自分のすべてを使って挑みたいと思います」と話してくれた。



いよいよ最後の撮影は、柚希のワンショット。湖月と同じ内容で、手紙を持って物思いに耽る様子から撮影してゆく。続いて黒いシャツとマントに身を包み、薄闇色をバックに立つ撮影では、物憂げな横顔もあいまって今にも物語が始まりそうな佇まい。撮影された画像を見た柚希自身、「初めて見た(表情)かも」と呟いて熱心にパソコンの画面に見入っていた。



湖月わたると柚希礼音が芝居作品で初共演! ダンスと語りで綴る『マイ フレンド ジキル』ビジュアル撮影レポート【後篇】

スタジオの空気が最高潮になったのは、マントを翻す撮影に入った時。空気を美しく切り裂いてゆくような湖月のマント遣いとは異なり、柚希のマントは力強く、相手に挑むような動きを見せる。長く重いマントは男性の役者でも扱いに手こずるというが、湖月と同じく柚希も男役トップとしての経験を持つ者にしか成しえない自在さでマントを操ってゆく。

次々に演出をつけるカメラマンに対応しながら、段々と役に入り込んだように暗い笑みを浮かべてゆく柚希。演者とカメラマンだけでなく見守るスタッフ陣にもその興奮が伝わり、撮影が終わると同時に大きな拍手が沸き起こった。



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公演は12月に東京のよみうり大手町ホールと、大阪は梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて。他では観られないその舞台を、ぜひ目撃してほしい。



取材・文:藤野さくら 撮影:源賀津己



★前篇はこちら(https://lp.p.pia.jp/article/news/434614/index.html)



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<公演情報>
『マイ フレンド ジキル』



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『マイ フレンド ジキル』メインビジュアル
デザイナー:中野淳仁 カメラマン:角田修一 衣装:十川ヒロコ ヘアメイク:国府田圭

上演台本・演出:瀬戸山美咲
音楽:jin tanaka(back drop bomb) 飛田雅弘 GOTH-TRAD
音楽プロデュース:坂井田裕紀
振付:益井悠紀子

出演:湖月わたる、柚希礼音

【東京公演】
2025年12月16日(火)~12月22日(月)
会場:よみうり大手町ホール

【大阪公演】
2025年12月27日(土)~12月29日(月)
会場:梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ



チケット情報:2025年9月27日(土)10:00より一般発売
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2561266(https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2561266&afid=P66)



公式サイト:
https://myfriendjekyll2025.com



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