
幻灯劇場 第12回公演『Waltz for Daddy』が、2025年9月5日(金) から7日(日) に京都・ロームシアター京都 ノースホール、10月23日(木) から26日(日) に東京・恵比寿・エコー劇場で上演される。
幻灯劇場は劇作家や映像作家、俳優、ダンサー、写真家など異なるジャンルの作家が集まり、よってたかって演劇を作る集団。
劇作家・演出家・俳優の藤井颯太郎が脚本・演出を手がける本作は、消えた娘の行方をめぐる全力失踪劇。クラシックの名曲から生まれた小説『美しい足跡』を、現代音楽家たちと舞台に立ち上げる。
失踪した人間の残置物を撤去するバイトをしている名波は、未来を予知する老人・高月から「私は五日後に死ぬ。死ぬ前に遺品整理をしてほしい」という奇妙な依頼を受ける。高月の家を訪ねた名波は、意思を持って動く足跡“ミカ”に出会う。ミカは海外旅行中に行方をくらました高月の娘だという。足跡と老人が暮らした家を片付けるうち、ミカの失踪の真相が明らかになっていく──。
“クラシカルDJ”として既成概念にとらわれない快進撃を続ける音楽家・水野蒼生が作曲と演奏を務め、京都公演には曽我大穂(仕立て屋のサーカス)、東京公演にはRASEENが演奏として加わる。
本作について藤井は、「『美しい足跡』という物語を軸に、新しい演劇作品を立ち上げます。音楽から生まれた小説を、舞台上のパフォーマンス作品に立ち上げることは、僕にとっての“舞台芸術にしかできないこと”を明らかにしていく道のりでもあります」と意気込みを寄せた。
【企画概要】
海外で行方不明になった娘が足跡だけになって帰ってきた。
失踪した人間の残置物を撤去するバイトを始めた名波は、ある日、未来を予知する老人・高月から奇妙な依頼を受ける。
「私は五日後に死ぬ。死ぬ前に遺品整理をしてほしい」
高月の家を訪ねた名波は、意思を持って動く足跡“ミカ”に出会う。彼女は、海外旅行中に行方をくらました高月の娘なのだという。足跡と老人が暮らした家を片付けるうち、ミカの失踪の真相が明らかになっていく──。
■藤井颯太郎 コメント全文
アントニン・ドヴォルジャークの名曲に宛てて書き下ろした小説『美しい足跡』は、名波(ナナミ)という男が自らの死を予言する老人の生前整理を手伝い、数年前に亡くなった彼の娘の足跡に出会うという物語になりました。
音楽を聴くことで私たちは何百年何千年もの時間を遡り、繋がることができます。それは、足跡を見つめて、そこに立っていた人間の重みや身体の厚みに思いを馳せることに似ているのかもしれないと考えたのです。
この『美しい足跡』という物語を軸に、新しい演劇作品を立ち上げます。音楽から生まれた小説を、舞台上のパフォーマンス作品に立ち上げることは、僕にとっての“舞台芸術にしかできないこと”を明らかにしていく道のりでもあります。霧がかり謎めいたその道を歩いていけるのが、今から楽しみです。
<公演情報>
幻灯劇場 第12回公演『Waltz for Daddy』
脚本・演出:藤井颯太郎
ドラマトゥルク:谷風作
作曲・編曲:水野蒼生
振付:本城祐哉
演奏:曽我大穂(仕立て屋のサーカス/京都公演)、本城祐哉(京都公演)、RASEEN(東京公演)
【出演】
京都公演:今井秋菜/城野佑弥/小野桃子/本城祐哉/中尾多福/布目慶太/藤井颯太郎/鳩川七海
東京公演:橘カレン/宇留野花/村上亮太朗/松本真依/中尾多福/布目慶太/藤井颯太郎/鳩川七海
【京都公演】
2025年9月5日(金)~7日(日)
会場:ロームシアター京都 ノースホール
【東京公演】
2025年10月23日(木)~26日(日)
会場:恵比寿・エコー劇場
チケット情報:
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2521536(https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2521536&afid=P66)
詳細はこちら:
https://gentou-gekijou.themedia.jp/pages/1707669/page_201803020939