ケイト・ウィンスレットの実娘ミア・スレアプレトンから目が離せない『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』
イラストレーション:高松啓二

映画・音楽・舞台など各ジャンルのエンタメ通=水先案内人が、いまみるべき公演を紹介します。



【水先案内人 高松啓二のおススメ】



1950年、架空の国フェニキアの大富豪ザ・ザ・コルダは、6度の暗殺事件にもかかわらず生きのびた。

陸海空のインフラ大事業「フェニキア計画」を構想するが、ライバル企業から妨害にあってしまう。彼は後継者に一人娘リーズルを従え、計画推進の旅にでるのであった。



監督、脚本は奇才ウェス・アンダーソン。徹底的にこだわったシンメトリー構図と妙な間でアンダーソンワールド全開である。ちなみに劇中のルノワールなどの美術品は本物。ザ・ザ・コルダ役のベニチオ・デル・トロをはじめトム・ハンクス、スカーレット・ヨハンソンなど主役級の役者たちが次々と登場し、キャラクターもクセが強すぎでにぎやかしい。



そんな中、圧倒的な存在感をみせるのが、リーズル役のミア・スレアプレトンである。印象的な大きな目に感情を出さず、修道服にコーンパイプをくわえた独特なスタイルで画面に映ると目が離せなくなる。混沌とした本作の強烈な牽引力になっている。スター誕生の瞬間だ。



<作品情報>
『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』



9月19日(金)公開



■スタッフ
監督・脚本:ウェス・アンダーソン
原案:ウェス・アンダーソン、ロマン・コッポラ
製作:ウェス・アンダーソン、スティーブン・レイルズ、ジェレミー・ドーソン、ジョン・ピート
製作総指揮:ヘニング・モルフェンター



■キャスト
ベニチオ・デル・トロ、ミア・スレアプレトン、マイケル・セラ、リズ・アーメッド、トム・ハンクス、ブライアン・クランストン、マチュー・アマルリック、リチャード・アイオアディ、ジェフリー・ライト、スカーレット・ヨハンソン、ベネディクト・カンバーバッチ、ルパート・フレンド、ホープ・デイヴィス



公式サイト:
https://zsazsakorda-film.jp/



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