
スタジオジブリが1989年にアニメ映画化したことで世界的に有名な物語となった、角野栄子による全6巻の児童小説「魔女の宅急便」。蜷川幸雄演出によるミュージカル化、小芝風花主演による実写映画化、イギリスでの舞台化などを経て、2017年に新たに製作されて再演を重ねてきたミュージカル版が、本日6月19日(木)に東京・新国立劇場 中劇場にて5度目の上演の幕を開ける。
上白石萌歌、福本莉子、井上音生が演じ継いできたキキ役を、2024年公演に続いて務めるのは山戸穂乃葉。2022年の「東宝シンデレラ」オーディションでミュージカル賞を受賞し、本作で初舞台にして初主演を果たした新星だ。そしてトンボ役は、阿部顕嵐、大西流星、那須雄登、深田竜生に続き、少年忍者の黒田光輝が務める。
13歳になったら旅立ち、新しい町で自立するという古くからの習わしにのっとり、相棒の猫・ジジ(石橋佑果)と共にコリコの町に降り立った魔女のキキ。空を飛べることを生かしてお届けもの屋さんを始めた彼女は、さまざまな壁にぶつかりながらも、居候先のパン屋のおソノさん(白羽ゆり)や、飛ぶことに憧れる少年トンボらと交流しながら少しずつ成長していく。そんなある日、町長から重要な届けものの依頼が舞い込んで……? 出演はほかに、キキの両親・コキリとオキノ役の生田智子と神田恭兵、おソノさんの夫・フクオ役の藤原一裕ら。
原作の第1巻刊行から40周年となる今年、5月にはマカオで初の海外公演も実現。山戸は「思っていた以上にお客さんの反応がとても良くて嬉しかったですし、楽しむことができました」と大きな手応えを得た様子だ。東京公演でも「新鮮な気持ちを忘れず、キキとトンボの成長を皆さんに一から伝えられるよう演じたいと思います」と意気込む、2年目の“ほのはキキ”の奮闘に期待したい。
ミュージカル「魔女の宅急便」2025年 公演告知CM
文:熊田音子
<公演情報>
ミュージカル『魔女の宅急便』
原作・監修:角野栄子
脚本・演出・振付:岸本功喜
作曲・音楽監督:小島良太
出演:
山戸穂乃葉 黒田光輝 生田智子 神田恭兵 藤原一裕 白羽ゆり
⽣⽥志守葉/三上さくら(Wキャスト) 石橋佑果 他
日程:2025年6月19日(木)~6月29日(日)
会場:東京・新国立劇場 中劇場
チケット情報:
https://w.pia.jp/t/majotaku2025/(https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2558626&afid=P66)
公式サイト:
https://www.musical-majotaku.jp/