
映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』の主題歌が、キタニタツヤの新曲「なくしもの」に決定。併せて最新予告映像が公開された。
第6回新潮ドキュメント賞を受賞した、福田ますみのルポルタージュ『でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相』(新潮文庫刊)を映画化した本作。綾野剛が主演を務めるほか、共演には柴咲コウ、亀梨和也、木村文乃、光石研、北村一輝、小林薫らが名を連ねた。監督は三池崇史が務める。
最新予告映像では、教え子・氷室拓翔(三浦綺羅)に“体罰”をしたとして告発された教師・薮下誠一(綾野)が追い詰められていく姿が、より切実に、より濃密に描き出されている。拓翔のランドセルを乱暴に投げつける薮下、涙を溜めながら、怪我をした拓翔に寄り添う母の律子(柴咲)、薮下に謝罪を強制する校長・段田重春(光石)と教頭・都築敏明(大倉孝二)、薮下のもとへ取材に訪れる週刊誌記者の鳴海三千彦(亀梨)……。実名報道をきっかけにメディアの過激さが増す中、薮下は自身の無実の主張を続け、律子は薮下の体罰を認めてもらうべく裁判に乗り出す。さらに、両者の弁護士・大和紀夫(北村)と湯上谷年雄(小林)も加わり、息つく間もなくストーリーが展開されていく。
そこに重なるのが、キタニが書き下ろした主題歌「なくしもの」。“何を失くしたのかさえもわからなくて けれど大事にしてたことは憶えていて”という歌詞が表現するように、追い詰められた状況の中にいてもなお、かすかな希望を手繰り寄せようとする想いを丁寧に描き、作品の世界に静かに寄り添っている。そして最後は、“いつか生きててよかったと思えるでしょうか”の歌詞と共に画面が暗転。同時に、「なぜ、それを信じますか?」のメッセージが表示される。
主題歌についてキタニは、「他者に奪われ壊され摩耗した人間が、すべてを取り戻せないことを知っていてなお、再び他者を信じ手をとって立ち上がる。
さらに、新たな場面写真4点が公開された。
映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』最新予告映像
<作品情報>
映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』
6月27日(金) 公開
公式サイト:
https://www.detchiagemovie.jp/
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