
映画・音楽・舞台など各ジャンルのエンタメ通=水先案内人が、いまみるべき公演を紹介します。
【水先案内人 山本益博のおススメ】
三遊亭わん丈が二つ目時代から続けている勉強会を兼ねた独演会で、今回46回目を数える。
昨年春に抜擢で真打昇進した三遊亭わん丈は、いまだに引っ張りだこの人気者で、先月4月も上野鈴本の主任(トリ)を務めた。現在のわん丈は三遊亭天どん門下だが、入門したのは新作で鳴らした三遊亭円丈だった。
したがって、古典落語に磨きをかけながら、自作の落語にも力を入れてきた。「三遊亭わん丈ストリート」は、その重要な勉強会をかねた独演会である。
この会でJRの山手線が出てくる『近江八景』や啖呵でタイガーバームが飛び出す『がまの油』など、わん丈の工夫がいっぱい詰まった噺を聴いてきたが、今回のネタおろしは『小言幸兵衛』。噺の後半、家主の田中幸兵衛のひとり芝居になる場面をどう見せてくれるか、とても楽しみである。
<公演情報>
「わん丈ストリートVol.46」
2025年5月22日(木) 東京・東京証券会館ホール
開場 18:30 / 開演 19:00
前売:3,500円
■演目
初演『小言幸兵衛』他