映画『最高殊勲夫人』4K版の場面写真が到着 本日より開催『若尾文子映画祭』の目玉作品として上映
『最高殊勲夫人』4K版より。若尾文子の美しい肌はより健康的に艶めき、口紅のオレンジ色も蘇った (C)KADOKAWA1959

本日6月6日(金) から7月3日(木) まで角川シネマ有楽町で開催される『若尾文子映画祭 Side.A & Side.B』より、初披露となる『最高殊勲夫人』4K版の場面写真が到着。新旧を同じ場面で見比べられる初出しカットが揃った。



1959年に公開された本作は、野々宮家の三姉妹と三原家の三兄弟の“全員結婚計画”をめぐって繰り広げられる、ハイテンポな駆け引きを描いたロマンティックコメディ。主演の若尾文子演じる主人公・杏子と、川口浩演じる三郎が、姉たちの結婚の思惑に反発しながらも次第に惹かれ合っていく様子が、増村保造監督ならではのスピーディーな演出で描かれる。そのほか宮口精二、滝花久子、亀山靖博、丹阿弥谷津子、船越英二が出演する。



今回の4K版では、アグファカラーの質感と色調を丁寧に再現。紫のファーコートやウェディングドレス、グレーのスーツ、ニットの赤いラインなど、ファッションのコントラストや素材感も豊かに蘇った。経年劣化で褪せていた映像は補正され、肌のきめ、背景の調度、光と影のニュアンスまで立体的に再現されている。



映画『最高殊勲夫人』4K版の場面写真が到着 本日より開催『若尾文子映画祭』の目玉作品として上映

タイトルロゴの山吹色はさらにクッキリと、オフィス街の空撮は当時の街並みをより鮮明に映し出している (C)KADOKAWA1959
映画『最高殊勲夫人』4K版の場面写真が到着 本日より開催『若尾文子映画祭』の目玉作品として上映

撮影時最先端だった公衆電話の赤はより鮮やかに (C)KADOKAWA1959
映画『最高殊勲夫人』4K版の場面写真が到着 本日より開催『若尾文子映画祭』の目玉作品として上映

愛人の毛皮の紫色と毛並みもフサフサ感アップ (C)KADOKAWA1959
映画『最高殊勲夫人』4K版の場面写真が到着 本日より開催『若尾文子映画祭』の目玉作品として上映

主人公の兄と愛人の相引き場所「桃閣」。文字看板が読みやすく、後ろめたさもより増した (C)KADOKAWA1959
映画『最高殊勲夫人』4K版の場面写真が到着 本日より開催『若尾文子映画祭』の目玉作品として上映

純白のウェディングドレスの色は、よりクリアで抜けるような白になり、カップルを引き立てている (C)KADOKAWA1959

『若尾文子映画祭』は、初の試みとして〈Side.A〉〈Side.B〉とふたつに分けて実施される。6月6日(金) から19日(木) までの〈Side. A〉では『青空娘』『最高殊勲夫人』の4K版を目玉に、明るく純粋な若尾を堪能できる全18本を上映。6月20日(金) から7月3日(木) の〈Side. B〉では、『妻は告白する』『清作の妻』の4K版を目玉に、濃厚な若尾を堪能できる作品が、同じく全18本上映される。なお6月21日(土) からは大阪のシネ・ヌーヴォほかで順次開催される。



『若尾文子映画祭』予告編



<イベント情報>
『若尾文子映画祭 Side.A & Side.B』



6月6日(金)~7月3日(木) 角川シネマ有楽町で実施
〈Side.A〉:6月6日(金)~19日(木)
〈Side.B〉:6月20日(金)~7月3日(木)
※6月21日(土)~大阪・シネ・ヌーヴォ、以降全国順次上映



映画『最高殊勲夫人』4K版の場面写真が到着 本日より開催『若尾文子映画祭』の目玉作品として上映

『若尾文子映画祭 Side.A & Side.B』ポスター (C)KADOKAWA

公式サイト:
https://cinemakadokawa.sakura.ne.jp/wakao2025/

編集部おすすめ