市川染五郎「現代を生きるハムレットを目指したい」 過去に祖父と父も演じた役どころに挑む
舞台『ハムレット』製作発表会見より、左から)柚香光、當真あみ、市川染五郎、石黒賢

舞台『ハムレット』の製作発表会見が2月24日、都内で行われ、主演を務める市川染五郎、共演する當真あみ、石黒賢、柚香光が出席。2026年5月9日(土)に東京・日生劇場で迎える初日に向けて意気込みを語った。

本公演は東京を皮切りに、大阪と愛知でも上演される予定だ。



人間の苦悩を深く描いた傑作として、長きにわたり愛されてきたシェイクスピアの四大悲劇のひとつ。葛藤、狂気、そして裏切りが複雑に絡み合い、観る者の心に深く突き刺さる普遍的なテーマが凝縮されたこの作品に、2026年、新たな息吹が吹き込まれる。演出は、トニー賞に5度ノミネートされ、日本でも数々の話題作を手がけるデヴィッド・ルヴォーが務める。



今回の上演では、染五郎がストレートプレイ初出演・初主演で、父王の死と母の再婚に悩み苦しむ若き王子ハムレットを演じる。過去には、祖父・松本白鸚、父・松本幸四郎も演じた役どころで「私の家にとりましても、とても大切な作品。挑戦させていただき、一歩を踏み出せるのが嬉しい」と喜びを語った。



市川染五郎「現代を生きるハムレットを目指したい」 過去に祖父と父も演じた役どころに挑む

会見では、白鸚がハムレットを演じた際、実際に舞台上で付けていた指輪を、染五郎が右手人差し指に着用。「本番でも着けられたらと思い、譲ってもらった」といい、「今日はお守り代わりのような感じで、身に着けさせてもらった」と神妙な面持ちだ。



白鸚と幸四郎からは「最後の決闘シーンのために、『フェンシングはやらなきゃね』と言われた」そうで、「演出も解釈も違うので、歌舞伎の外の世界に関してアドバイスというものはないが、稽古に入った段階で疑問や発見があれば、“経験者”である祖父と父にいろいろ聞きたい」と背筋を伸ばした。



市川染五郎「現代を生きるハムレットを目指したい」 過去に祖父と父も演じた役どころに挑む

『ハムレット』といえば、「To be, or not to be, that is the question.(生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ)」という名台詞が有名だが、「自分がどうあるべきか、どう生きるべきかという問いかけである。そういう解釈が、今の自分にはしっくりくる」と説明し、「王子として生まれた宿命や、生まれ落ちた環境でどう生きるかという葛藤が描かれている。

時代の空気や自分の経験を注ぎ込みながら、現代を生きるハムレットを目指したい」と抱負を語った。



市川染五郎「現代を生きるハムレットを目指したい」 過去に祖父と父も演じた役どころに挑む

主演映画や主演ドラマが続く當真が、舞台初出演でヒロインのオフィーリアを演じる。会見では「舞台は初めてなので、分からないことだらけ。緊張も含めて、舞台と向き合っていければ。学べることをいっぱい吸収したい」と語り、昨年ドラマ『ちはやふる-めぐり-』で共演した上白石萌音から、アドバイスをもらったと告白。「舞台の空気も含めて、柔軟に受け止めて、楽しんでとおっしゃっていただいた」と振り返っていた。



市川染五郎「現代を生きるハムレットを目指したい」 過去に祖父と父も演じた役どころに挑む

ハムレットの叔父で父の敵となるクローディアス役を勤める石黒は、「人生は分からないもの。まさか自分がシェイクスピアの舞台に出るなんて」と驚きの表情。「シェイクスピアも初めてなら、今日ここにいらっしゃる(出演者の)皆様とも初めて。それに外国人の演出家とお仕事するのも初めてで、どんなことが起こるか分からないので頑張りたい」と闘志を燃やす。



市川染五郎「現代を生きるハムレットを目指したい」 過去に祖父と父も演じた役どころに挑む

デンマーク王妃でハムレットの母・ガートルードを演じる、元宝塚歌劇団花組トップスターの柚香は、本作が初のストレートプレイ出演となり「いつか、ストレートプレイに挑戦したいと夢に描いていたが、こんなに早く実現するなんて」と感激しきり。「最近は、鬼だったり(『紅鬼物語』)、王になる女子高生だったり(『十二国記 ‐月の影 影の海‐』)、常に剣を振るう役が多かったので、今回はガラッと雰囲気も変わり、実年齢からも離れた役なので、身を引き締めて挑みたい」と話していた。



市川染五郎「現代を生きるハムレットを目指したい」 過去に祖父と父も演じた役どころに挑む

取材・文・撮影:内田涼




<公演情報>
舞台『ハムレット』



作:ウィリアム・シェイクスピア
演出:デヴィッド・ルヴォー
翻訳:松岡和子

出演:
市川染五郎
當真あみ

石川凌雅
横山賀三

梶原善
柚香光
石黒賢

竹森千人 吉田ウーロン太

浅野彰一 石原由宇 川原田樹 近藤隼 佐々木優樹 常住富大 伯鞘麗名 前東美菜子 水口早香 森内翔大
(オンステージスウィング)栗原功平 佐々木誠

【東京公演】
2026年5月9日(土)~30日(土)
会場:日生劇場

【大阪公演】
2026年6月5日(金)~14日(日)
会場:SkyシアターMBS

【愛知公演】
2026年6月20日(土)・21日(日)
会場:名古屋文理大学文化フォーラム(稲沢市民会館)大ホール



関連リンク

チケット情報:
https://w.pia.jp/t/hamlet2026/(https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2564095&afid=P66)



公式サイト:
https://hamlet2026.jp/

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