渡辺玲子プロデュースによるレクチャーコンサートが最終回

2015年から続いてきた、日本を代表するヴァイオリニスト、渡辺玲子プロデュースによるレクチャーコンサートシリーズが、いよいよ最終回を迎える。



一見難しいと感じるようなクラシックの名曲の数々を、ピアニスト江口玲とともに演奏家の視点から紐解いてゆくこのシリーズは、その親しみやすさと演奏レベルの高さによってコアなファンからクラシック初心者までを納得させてきたHakuju Hallきっての人気企画だ。

そのテーマは、「楽譜に記された音符、音型、調性―その背景には、作曲家が意図した隠されたメッセージがあるはず ?!」というシンプルかつ奥深いものだ。



最終回となる今回は、渡辺が最も伝えたい「楽曲とは音を用いて創られる心理的なドラマであり、個々のフレーズは音による対話である」という視点にフォーカス。“民族的アイデンティティ=自らの心の声”が、作品にどのように反映されているのかを紐解きつつ、スリリングで興味深い音楽の旅が展開されるというのだから楽しみだ。



Hakuju Hallの豊かな音響とサロン的な雰囲気の中で、 名手ふたりによるレクチャーと演奏を楽しみたい。



渡辺玲子 プロデュース レクチャーコンサート vol.10 <最終回>
~知る、聴く、喜び ~時代を彩る名曲とともに~

渡辺玲子プロデュースによるレクチャーコンサートが最終回

9月25日(木)
Hakuju Hall



渡辺玲子(ヴァイオリン)Reiko Watanabe, violin



超絶的なテクニック、玲瓏で知的な音楽性、切れ味鋭い官能性とその広いレパートリーで世界のヴァイオリン界をリードする逸材。1984年ヴィオッティ、1986年にパガニーニ両国際コンクールで最高位を受賞。国内の主要オーケストラはもとより、ワシントン・ナショナル響、ロサンゼルス・フィル、フィルハーモニア管、BBC響、ウィーン・トーンキュンストラー管、ロシア・ナショナル管、バンベルク響等と共演。中でもシノーポリ指揮ドレスデン・シュターツカペレ、サンクトペテルブルク響との共演はCDもリリースされ、大好評を博した。近年は、バレエとの共演や現代作品の初演、青少年のためのレクチャーコンサート、ラジオのパーソナリティーを務めるなど、教育活動や音楽の魅力を広く伝える活動にも取り組んでいる。第35回エクソン・モービル音楽賞奨励賞受賞。2018年には世界で活躍する女性に与えられる「リコグニション・アウォード2018」を受賞。国際教養大学特任教授。

25年4月より、東京藝術大学招聘教授。

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