2025年5月に武道館公演を成功させ、6月にはメジャーデビューを果たしたONE N’ ONLY。
着実に夢の舞台に続く階段を登り続けている彼らが、9月よりスタートさせたツアー「LUMINA」。
ラテン語で光を意味する単語「LUMINA」の名に相応しい、ONE N’ ONLYのメンバー、そしてSWAG(ONE N' ONLYのファンの呼称)への愛に溢れた千秋楽の模様を詳細にレポートしよう。
スキルフルなダンスナンバーからキュートな一面まで
今回の公演が行われる、ぴあアリーナMMはONE N’ ONLY史上最大規模のワンマンライブ会場。
そんな会場に負けじと、開演前から会場に流れる楽曲に合わせペンライトを振り、待ち構えるSWAGたち。その熱気はステージが幕開けする前から会場を包み込んでいた。
そして、迎えた開演の時。スクリーンには、砂浜のようなロケーションに立ち尽くす5人の姿が。幻想的かつ日常離れした、その映像に心を奪われていると勢いよく流れたのはメジャーデビューシングル『BLAST』。そのイントロに合わせ、リーダーのHAYATOが「ファイナルぴあアリーナ! ぶち上がっていこうぜ!」と威勢よく叫ぶが、その姿はこの時点でまだ確認できない。ステージを注視していると、深紅の衣装に身を包んだ5人が絵画に出てくるような食卓を囲んで、ゆっくりと降りてきた。これにはさらに盛り上がるSWAG。
続けて披露したのは、ONE N' ONLYが11月26日にリリースしたメジャー1stアルバム 『AMAZONIA』に収録された『FUEGO』。歌詞に相応しく、メインステージでは勢いよく炎が高く上がる。
TETTAの甘い歌声からスタートし、NAOYAが会場に向かって「今日もかわいいよ!」と呼びかけた『TALKIN’』では、ここまで披露された楽曲とは一気に表情を変え、かわいらしいワンエンが炸裂。曲の締めくくりにはメインステージで5人が愛嬌たっぷりのポーズを披露し、SWAGを虜にしていた。
上着を脱ぎ披露した『イタズラSummer』で、会場は一気に夏気分に。センターステージ、メインステージ、そして花道と会場いっぱいに広がった5人は、びっしりと埋まった観客席をぐるっと見渡し、全身全霊で会場を盛り上げる。
ここまでの6曲、MCなどは挟まずノンストップ。ワンエンらしさ全開のスキルフルなステージから盛り上げ曲まで、すでに多面的な表情を見せていた。
MCを挟んでの後半戦では会場と一体になる瞬間も
この日、初めてのMCではHAYATOが「盛り上がってますか?」と大きな声で呼びかけ。これに負けじと応えるSWAGの声に「気持ちいい」と余韻に浸る。EIKUも「言うことないです」と盛り上がり方について満足気。
そんなやりとりの後で、HAYATOは改めて29日、30日と2日間にわたって行われたぴあアリーナMMでの公演のソウルドアウトを大きな声で感謝。これを受け、REIも「すごい、びっしりですね!」と感慨深そうに会場を見渡し、笑顔を浮かべる。
NAOYAが「恒例のコーナー!」と紹介し、スクリーンに映し出されたのはリハーサル時のぴあアリーナMMの写真それを見て、「(SWAGが入場する前の会場は)こんなに寂しいんだよ?」とメンバーは口々に言う。しかし、よくよく拡大してみると、その画像の4階席にはハートを作るREIとHAYATOの姿が。2人の仲睦まじい姿に黄色い歓声が上がる。
さらにMCの後半にはTETTAが花道3ランウェイさながらのウォーキングを見せ、続く『Gooey』の曲中の掛け声<Ey-yey>対決をやろうと会場を半分に分けて声出しの練習を指導。1曲の中で何度もテイストが変わる『Gooey』のパフォーマンスへと繋げた。
REIが「さぁファイナル。ぶち上げていこー!」と呼びかけ始まった『EVOL』では、誰が支持することもなくサビでの<Hey>などの掛け声で会場が一体に。この光景にボルテージが上がったメンバーたち。NAOYAは「SWAG、俺らに全部預けてこい!」と頼もしい一言を残した。
レーザーライトを駆使したダンスは圧巻
オープニング映像の続きのような幕間映像では、砂を掬い上げる5人の姿が。
その映像が終わると、レーザーとライトが美しく空間を演出する。5つのスポットライトの中にネイビーにホワイトのラインを施した衣装に身を包んだ5人が降臨し、披露したのは『The Light』。寸分の狂いもなく、レーザーを手で操っているかのように見せるパフォーマンスはダンス自慢のメンバーが揃い踏みしているワンエンだからこそできる技。
鏡を模した映像がスクリーンに大きく映し出された『Reflection』、メンバーが顔を見合わせて楽しそうに陽気な季節を歌う『RIDE』、そしてぐっと大人な雰囲気を詰め込んだ『L.O.C.A』へ。そこで魅せる5人の表情は、まるで切ない恋模様を表現しているようだった。
EIKUの歌い出しから始まるバラード曲『We Just Don't Care』では、会場の雰囲気が一変。しっとりと歌うTETTA、そして伸びやかなEIKU、それぞれのハイトーンボイスが一気に曲の世界観へと誘う。大サビではシャボン玉が吹き上がり、SWAGが手に持つペンライトの白く輝く光と一体となり、美しい空間が完成。SWAGもメンバー5人も、その光景をうっとりとした優しい目で見つめる姿が見られた。
再び流れた幕間映像では、先ほどまでの世界観の続きでありながらも、暗闇の中椅子に座っているメンバーの姿と雷が交互に映るという意味深な空気感が漂う。
今にもその雷が落ちそうな雰囲気を感じ取った直後、会場の空気はすべて消灯。HAYATOの低音ボイスでの<「OPEN」>が響く『OPEN』では、その声をきっかけに4人がセンターステージにカラフルなセットアップ姿で登場。
ボルテージは最高潮! フィナーレでは涙を浮かべる5人の姿が
『YOUNG BLOOD』は、NAOYAが「SWAG! もっと感じさせろよ」と力強く叫びスタート。赤く染まる会場全体の中で踊るメンバーたち。その背後に見えるメインステージでは、勢いよく火柱が上がっていた。また、曲中ではREIとHAYATOが向かい合いながらラップをする姿も。
その勢いのまま和のテイストをオリ混ぜた『Turn it up』、光に合わせたアクセントダンスからスタートし、息遣いを感じさせる表情や動きがセクシーな『BOOM BASH』、TETTAが「これがラストスパートです! 俺たちについて来いや!」と呼びかけてスタートした5人の行きの揃ったダンスが魅力の『DOMINO』を披露。SWAGのボルテージが上がりっぱなしの楽曲が続く中、再び炎が上がる中で披露した『Fiesta』までをノンストップで見せる。
曲終わりには、HAYATOがとびっきりの笑顔で「SWAGここまでついてきてくれてありがとうね! お前ら全員愛してるぜ」と愛を伝えた。
会場が暗転するとオープニング映像の続きが再び流れる。今度は5人が天高く手を伸ばし、光(LUMINA)に手をかざしていた。すると、会場のペンライトがポツリポツリと灯っていく。
そして、ツアータイトルともなった『LUMINA』の楽曲を通して、SWAGへ愛と感謝を伝えようと一生懸命歌唱する5人。歌い終わる頃、涙を止められないEIKUの姿がスクリーンに映し出されると、会場からはどよめきが怒り、本編は終了した。
SWAGの大合唱を愛おしそうに見つめるメンバーたちの姿も
本編の終了直後から鳴り止まない「ワンエン!」コール。
それに応えるように戻ってきたメンバーが、まず披露したのは『HOLIDAY』。曲中ではNAOYAが「ここからコール&レスポンスしていくよ! 今日はSWAGへの気持ち叫ぼうぜ」とメンバーに呼びかける。
これにはトップバッターのEIKUが「愛してる! 愛してる! 宇宙1愛してる! 銀河1愛してる!」と絶叫。続くREIは「いっつも大好き! いっつも大好き! 忘れない! 忘れない、ずっと」と、NAOYAは「本当にかわいい! 本当にかわいい! もう愛しいよ」、HAYATOは「食べちゃいたい! 食べちゃいたい! 抱きしめたい、ワオ!」、TETTAは「一生離さねぇ! 一生離さねぇ! まじで愛してる! まじで愛してる!」とそれぞれの言葉でSWAGへの愛をたっぷりと表現して見せた。
さらに曲の後半には「今から俺が、この手で魔法をかける」と言い、赤、黄色、緑、青、虹色と叫んだ色に合わせてSWAGのペンライトが灯る一幕も。アリーナという会場規模だからこそできる、制御型ペンライトの強みを存分に活かしていた。
アンコールでのMCでは、今回のツアータイトル「LUMINA」にちなんで「光って、いろんな光があると思うんですよ。僕らにとって、1番の光はやっぱりSWAGの存在、一人ひとりの存在がまじで光なんですよ。
そして、最新アルバムに収録されている『Zero to One』を披露。曲中でEIKUは「僕たちがここに立っているのは当たり前じゃないです。SWAG一人ひとりの声が僕たちの道を照らしてくれました! 本当にありがとう、マジでありがとう。ずっと幸せにするぞ」と大きな声で叫ぶ。そして、5人はセンターステージで円陣を組んだかのような姿勢で歌う。ステージの先端ギリギリに立って会場の奥、上の方にいるSWAGと意思疎通をしようとする姿も見受けられた。
正真正銘のラストは『My Love』で締めくくり。最後にSWAGが大合唱すると、それを愛おしそうな顔で見つめる5人。その姿を見ていると<My Love 出逢えた時から My Life すべてが君でいっぱいさ>という歌詞はSWAGにとってはワンエンのことを歌っていて、ワンエンにとってはSWAGのことを歌っていると捉えられるなとしみじみ思わせてくれた。
ありったけの愛を一生懸命伝えようとする5人
最後にはメンバー5人、1人ずつからツアーを経てのコメントも。
トップバッターのNAOYAは「僕は、武道館で殻を破ることができたと言ったんですけど、今回の『LUMINA』ツアーを通して、自分のことがすごく好きになれました」とまっすぐと前を見て挨拶。
「それは、やっぱりここにいるSWAGもそうだし、今日来れてないSWAGも。今、中継を見てくれてるSWAG。本当に一人ひとり、あなたたちの力、小さいようでめちゃくちゃ大きいんです。それによって僕はめちゃくちゃ自分にも自信が持てるようになりましたし、このグループにいて良かったなって思うことが、すごく増えて。皆さんもやっぱりこう辛いこととかあると思うんですけど、僕はみんなのこと本当に応援してるんで、本当にSWAGのことが大好きなので、ぜひこれからも僕たちONE N’ ONLYと一緒に、夢を見続けましょう!」と涙を浮かべながら続けた。
EIKUは「ワンエンって大きくなったなと改めて思いましたね」としみじみ。「メンバーのことが大好きです。SWAGのことも大好きですし、でも裏では、たくさんのスタッフさんが動いてくれて、ワンエンのために、こんなに愛を注いでくれて。SWAGも今日初めて来る方もいると思うし、ずっと応援してくれている方もいると思います。中継のみんなも。こうやってたくさんの愛を、僕たちに届けてくれて感謝でしかないんですよ。僕らは音楽を通して、そういうことでしか届けられないんですけど、僕は特に口下手で、何を言ってるんだっていう風に思われることも多いと思うんですけど、小さい頃からやっぱ音楽に囲まれて活動してたので、歌に乗せてみんなに届けることしか、僕はできないんですけど。でも、これから先もやっぱみんなのことも応援したいし、僕らのこともずっと応援してほしいです。必ずドームに向かって僕らは走り続けるし、絶対立つので、皆さん何年経っても、何十年経っても、死ぬまで応援してください。僕らも死ぬまで音楽をやり続けます」と続けた。そして感謝を述べた後で「また元気な姿で会いましょう!」と笑顔を見せた。
TETTAは「センターステージとか行って、みんなの顔を間近でちゃんと見た時に、全力で『HOLIDAY』やってくれたりとか『My Love』を本当に魂で歌ってくれてて、その時のみんなの顔を見てると胸がギュッとなって。本当にみんなかわいいし、みんなが愛おしいって思うんです」と大切そうに話す。「今年一年、僕たちはいろんな経験をさせてもらいました。どんな時もSWAGのみんなは、俺たちのそばにいてくれて、温かい言葉をくれて。SWAGたちの言葉って、本当に俺たちの生きる糧なんです」と言った。
さらに、続けて、メンバーについては「実は俺たち、このライブをやる前に、一人ずついいところをね、 10個ずつ紙に書いて渡しあってるんです」と驚きのエピソードを披露。「僕は、それをもらって家に帰って読んだんですよ。その時に、こういう風に思ってくれているんだって、自分の自信にも繋がったし。あとは自分が他のメンバーに書いた時に、みんな一人一人魅力が詰まってて、書ききれなかった。こいつらと一緒にステージに立ってライブができてることが、本当に嬉しいし、誇らしい」「(武道館でHAYATOがドームに行く宣言をしたのを聞いて)絶対こいつらとドームに立ってやるんだって、覚悟がより決まりました。だからSWAG、これから先も俺たちと一緒についてきてください」と熱い思いを時折泣きじゃくりながら話した。
HAYATO「僕らとSWAGの関係性って、マジですごい奇跡」
冷静な様子で挨拶を言い始めたREIは「日頃はあんまり言えないんですけど、メンバーのみんなには本当に感謝しています。最近ね、個人でお仕事をさせていただいている機会もあって、実はちょっとね、リハーサルとかも参加できない時があったんです。その時に、もちろん共演者の方はいるものの、一人で戦う時間もあるわけですよ。でも、その中でワンエンのところに帰ってくると、本当にみんないいメンバーなんですよね。僕はすごく緊張しいだし、すごい慌てちゃうし、一人だと“やばい”って思う瞬間が多いんですけど、メンバーの顔を見たり、SWAGの皆の顔を見たりすると、ふっと肩の力が抜けて、こういう存在ってなかなかいないなって思うんです」と感謝。ただ、その直後に「皆さんのことを今日見て、思ったんですけど、まだいけるね? 大きいステージ全然いけるね?」とお茶目に笑顔を見せる一幕も。「そのために僕もできることを全力でやって、ちょっとメンバーにも、SWAGのみんなにもご迷惑をかけちゃう時もあるかもしれないですけど、全力で返します!」と宣言した。
最後にリーダーのHAYATOは「みんなの言葉をもうずっと、真剣に全部食らっていたんで、感動してたんですけど……」と前置きをした上で「今回のツアータイトル『LUMINA』ってめちゃくちゃよかったなって思います。自分たちで俺らは何を大事にして活動していくんだろうとか、何を伝えていくんだみたいなところに、もう一度向き合えた期間だったなと思っていて。SWAGと一緒に気持ちが通い合ってる瞬間ってすごく心地が良くて、生きててよかったねって本気で思えるんですよね。僕らとSWAGの関係性って、マジですごい奇跡だと思うんですよね。だからこそずっと大切にしていきたいし、どうやったらみんなに思いを伝えれるんだろうっていうのをずっと考えていて、みんなのその輝いている笑顔をずっと守り抜いていかなきゃいけないなっていうのを改めて感じました」と挨拶。最後には「みんなの大切な時間を僕らに使ってくれて、人生賭けてくれてる分、僕は改めて生涯SWAGを大切にしたいし、 SWAGのために人生の全部を使いたいなっていう風に思います。四六時中SWAGのことを考えているメンバーがそばにいて、結成から長い時間かかって、ゆっくり来たけど、この時間には絶対意味があって、みんなとこうして巡り会えたこと本当に感謝してます。出会ってくれて本当にありがとう」と感謝を伝えた。
こうして約2時間30分にも及ぶライブは終了。まさに『LUMINA』の名に相応しい愛と感謝に溢れた温かいライブを経て、ワンエンが次に向かうのは神戸・東京の二都市でのアリーナツアー。いったい次はどんな姿を見せてくれるのか、楽しみだ。
取材・文/於ありさ

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