キムラ緑子、元日も稽古がしたい？『わが歌ブギウギ－笠置シヅ子物語－』1月2日から開幕

2025年12月19日(金)18:00

キムラ緑子、元日も稽古がしたい？『わが歌ブギウギ－笠置シヅ子物語－』1月2日から開幕

歌手・笠置シヅ子の波瀾万丈の生涯を描いた舞台『わが歌ブギウギ－笠置シヅ子物語－』が2026年1月2日(金)から20日(火)に東京・三越劇場、1月24日(土)から2月1日(日)に京都・南座にて上演される。

過去には順みつき、真琴つばさが舞台『わが歌ブギウギ』で主演を務めており、令和での初上演となる今回は、劇団新派の演出家・齋藤雅文の補綴・演出により、作品をさらに練り上げ、『わが歌ブギウギ－笠置シヅ子物語－』と題して上演する。

本番を控えるなか、笠置シヅ子役のキムラ緑子、服部良一役の松村雄基が取材に応じ、意気込みを語った。

ミュージカルやライブにも出演経験があるキムラだが、「歌唱シーンは難しい。踊りながら歌うのが難しいですね。家でもずっと歌っています」と悪戦苦闘を明かし、「息継ぎの配分もありますし、最後までちゃんと歌わないと。体調よりも、頭が痛い、心が痛いです（笑）。今の仕上がりは7割くらいですね」と残る稽古期間で、巻き返しを図る構えだ。

それでも「齋藤さんの演出が面白いし、毎日、稽古場で汗を流しながら、笑って、初日はスカッといい感じ。そういう希望を持っています」と前向きな姿勢。年明け早々1月2日からの開幕で、「1日も稽古したい（笑）。みんな、しないの？　皆さんが1年の最初に観るお芝居なので、責任重大ですね。楽しい気持ちになってもらえれば」と期待を寄せた。

松村は「緑子さんのエネルギーで、稽古場が盛り上がっています。

緑子さん、それに齋藤さんに全てをお任せして、ついていきます」と感謝の言葉。「頭の先から声をパーンと出されて、僕らを引っ張ってくださる。少しセーブしたほうがいいのに思うんですけど（笑）。まさに緑子さんに、笠置シヅ子さんが憑依している。エネルギーの塊、元気玉です」と敬意を表した。

自身が演じる服部良一については、「日本を代表する大作曲家ですが、齋藤さんからは『裏側の服部良一を作ってくれ、それが役者だ』という言葉をいただいて。皆さんがイメージする服部良一に、より豊かな人間味を加えられたら」と抱負を語り、「お客様もきっとハッピーに、幸せな1年を過ごせるはず」だとアピールしていた。

取材・文・撮影：内田涼

＜公演情報＞
『わが歌ブギウギ－笠置シヅ子物語－』

作：小野田勇
補綴・演出：齋藤雅文

【キャスト】
笠置シヅ子：キムラ緑子
花森英介：林翔太
生駒芙美子：惣田紗莉渚
木暮五郎：賀集利樹
早見秀高：曽我廼家寛太郎
ラク町お葉：一色采子
ユリー五十鈴：桜花昇ぼる
服部良一：松村雄基

【東京公演】
2026年1月2日(金)～20日(火)
会場：三越劇場

【京都公演】
2026年1月24日(土)～2月1日(日)
会場：南座