
1975年にブロードウェイで初演されて15年にも及ぶロングランを達成、その後も各地でたびたびリバイバルされ、この7月には50周年を記念した大々的なコンサートがブロードウェイで開催されるなど、世界のミュージカル界でいまだ強い存在感を放つ『コーラスライン』。日本でも劇団四季が数年おきに上演しているが、本日9月8日(月)に東京・東京建物 Brillia HALLで開幕するのは、2021年に英国で誕生した新演出版の来日公演だ。
物語の舞台は1975年のニューヨーク。観客のいない劇場で、17人のダンサーが新作ミュージカルの最終オーディションに挑んでいる。合格するのはたった8人。演出家ザックは、彼らに最後の課題を言い渡す――「自分自身について語ってほしい」と。異例の課題に戸惑いながらも、どうしても合格したい思いから、自分の歩んできた人生について語り出す挑戦者たち。その中には、かつてザックと恋人関係にあったキャシーもいた――。オリジナル版原案・振付・演出のマイケル・ベネットが、ブロードウェイでの成功を夢見るダンサーたちから実際に得た証言を基に創作した、リアルな人間ドラマが繰り広げられていく。

Photography by Marc Brenner

Photography by Marc Brenner
これまではリバイバル版でもベネットの演出・振付が踏襲されることの多かった本作だが、今回はニコライ・フォスター(演出)、エレン・ケーン(振付)らが衣裳や照明も含めて演出を一新。オリジナル演出では姿は見えず声だけが聞こえるシーンの多かったザックが、舞台上でダンサーたちと関わっていくことも大きな特徴だ。それにより、「ザックの人間性をより観客の皆様にお見せすることができますし、ただの厳しい演出家・振付家という印象ではなく、この物語に登場する名もなきダンサーたちと『同じ』舞台を愛するひとりの男として観客の皆様に感じとってもらえるのではと思います」とクーパー。

Photography by Marc Brenner
50年の時を経て生まれ変わった『コーラスライン』は、東京建物 Brillia HALL公演のあと仙台と大阪を回り、10月には客席数わずか700余のシアターHにて東京凱旋公演を行う。
ミュージカル『コーラスライン』日本特別公演 スポット第2弾 6月21日(土) 前売開始!
ミュージカル『コーラスライン』日本特別公演_What I did for Love(愛した日々に悔いはない)
文:熊田音子
<公演情報>
ミュージカル『コーラスライン』
原案・振付・演出:マイケル・ベネット
台本:ジェームズ・カークウッド ニコラス・ダンテ
音楽:マーヴィン・ハムリッシュ
演出:ニコライ・フォスター
振付:エレン・ケーン
出演:
アダム・クーパー ホリー・ジェームズ ジョカスタ・アルムギル ベラ・ボールドック
リディア・バニスター ビリー・ケイ チャーリー・ビショップ リディア・ブラッド
オリビア・フォスター・ブラウン ブリアナ・クレイグ マリア・クロフォード ブラッドリー・デラロスベル
アーチー・デュラント レミ・フェルディナンド 小林美亜 ジョシュア・レイ
ジョシュア・リア グレゴール・マッキャン 中野加奈子 マニュエル・パシフィック
アシュリー・ジョーダン・パッカー レイチェル・ジェイン・ピカー ネイサン・リッグ トビー・セドン
エイミー・ソーントン ルーカス・アンジェロ・ワード ホリー・ウィロック ルイ・ウッド
【日本プレミア公演】
日程:2025年9月8日(月)~9月22日(月)
会場:東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)
【宮城(仙台)公演】
日程:2025年9月27日(土)~9月28日(日)
会場:仙台サンプラザホール
【大阪公演】
日程:2025年10月2日(木)~10月6日(月)
会場:梅田芸術劇場 メインホール
【東京凱旋公演】
日程:2025年10月10日(金)~10月19日(日)
会場:シアターH
チケット情報:
https://w.pia.jp/t/acl/(https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2559517&afid=P66)
公式サイト:
https://tspnet.co.jp/acl/