押井守×天野喜孝『天使のたまご 4Kリマスター』予告編公開 岩井俊二監督より推薦コメントも到着
『天使のたまご 4Kリマスター』ビジュアル (C)YOSHITAKA AMANO (C)押井守・天野喜孝・徳間書店・徳間ジャパンコミュニケーションズ

公開40周年を記念して制作された『天使のたまご 4Kリマスター』の予告編が公開。併せて、岩井俊二監督より推薦コメントが寄せられた。



『天使のたまご』は、押井守(『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』)が原案・脚本・監督を、天野喜孝(『ファイナルファンタジー』シリーズ)が原案・アートディレクションを務めた作品で、1985年にOVA(オリジナル・ビデオ・アニメーション)として発表された。今回の上映では、押井監督の監修のもと、35mmフィルム原版から4Kリマスター化。ドルビーシネマ対応版も制作された。音響面では、オリジナルのモノラル音源をソニーPCLとソニーグループの音源分離技術で解析・分離し、5.1chサラウンドおよびドルビーアトモスに再構築されている。



リマスター映像をもとに制作された予告編は、とある都市に浮かぶ太陽を見つめ佇む“少年”を背景に「あなたは誰(だあれ)?」という“少女”の象徴的なセリフで幕を開ける。そして少年が「その卵の中には何が入っているのかな」と語り、“少女”が持つ卵に興味を寄せている様子が映し出され、続いて水に沈んだ都市、静けさに包まれた廃墟などの場面が切り取られた映像となっている。



また、しばらく入手困難となっていた『天使のたまご』の世界観を凝縮したイラストやフィルムメイキングを収録した決定版書籍『THE ART OF 天使のたまご 』が、「増補改訂復刻版」として復刊することが決定。Amazonにて、本日9月4日より予約受付がスタートしている。



■岩井俊二(映画監督)コメント
1985年。敗戦から40年、気がつけば世界第2位の経済大国となっていたニッポン。僕らは音楽やコミックやアニメの無限の可能性に陶酔し、それ越しにこの世界や平凡な日常を眺めていた。
この映画は決して楽観主義的な映画ではないが、あの時代特有の未来を信じる想いが化石のように封印されている。


“天使のたまご”というタイトルは未来に向けて放たれたタイムカプセルの隠喩でもあるのだろう。
あれから更に40年。このタイムカプセルが4Kで蘇るという。今の若い子たちは何を想うのか? そこに興味は尽きない。



『天使のたまご 4Kリマスター』予告編



<作品情報>
『天使のたまご 4Kリマスター』



11月14日(金)ドルビーシネマ先行公開
11月21日(金)全国順次公開



公式サイト:
https://angelsegg-anime.com/



(C)YOSHITAKA AMANO (C)押井守・天野喜孝・徳間書店・徳間ジャパンコミュニケーションズ



<書籍情報>
『THE ART OF 天使のたまご 増補改訂復刻版』



10月10日(金)
価格:4,950円(税込)
判型:A4判/192P(予定)
出版社:徳間書店
全国の書店、ネット書店にて発売



押井守×天野喜孝『天使のたまご 4Kリマスター』予告編公開 岩井俊二監督より推薦コメントも到着

『THE ART OF 天使のたまご 増補改訂復刻版』書影
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