原画約130点が集結! 『生誕100周年記念 安野光雅展』PLAY!MUSEUMで 『旅の絵本』の巨大空間も出現
『ふしぎなえ』1968年 (福音館書店) 所蔵:津和野町立安野光雅美術館 (C)空想工房

画家、絵本作家、著述家として活躍した安野光雅(あんの みつまさ)の生誕100年を記念する展覧会が、3月4日(水)から5月10日(日)まで、東京・立川のPLAY! MUSEUMで開催される。美しい絵本原画約130点を堪能できるとともに、安野が描いたテーマをこの館独自の視点で再構成したダイナミックな展示を通じて、安野ワールドを体感できる展観となっている。



原画約130点が集結! 『生誕100周年記念 安野光雅展』PLAY!MUSEUMで 『旅の絵本』の巨大空間も出現

『ふしぎな さーかす』1971年 (福音館書店) 所蔵:津和野町立安野光雅美術館 (C)空想工房

1926年に島根県の津和野町に生まれた安野は、戦後は美術教員を務めながら創作を続け、エッシャーのだまし絵に触発されて描いた絵本『ふしぎなえ』でデビュー。以後、2020年に亡くなるまでの半世紀にわたって、膨大な数の絵本と文章を発表し続けた。同展では、『ふしぎなえ』『さかさま』『ふしぎなさーかす』からなる初期三部作や、安野が旅した各国の人々の暮らしと歴史や物語を描いた『旅の絵本』、さらに『おおきなもののすきなおうさま』『天動説の絵本』など、代表作の貴重な原画が勢揃いする。なかでも『旅の絵本』では、「イギリス編」が全点展示されるのも大きな見どころだ。



原画約130点が集結! 『生誕100周年記念 安野光雅展』PLAY!MUSEUMで 『旅の絵本』の巨大空間も出現

『旅の絵本 III』〈イギリス編〉1981年 (福音館書店) 所蔵:津和野町立安野光雅美術館 (C)空想工房

もうひとつの見どころは、この館ならではの工夫のある展示。今回は、安野が描き続けた「風景」や「歴史」「自然描写」といったテーマごとに、絵本や物語の挿絵から一場面を取り出した「絵画館」をつくることで、個々の作品を超えて安野の画力や表現力に光をあてる試みが行われる。さらに、巨大な一室の空間をいっぱいに使い、『旅の絵本』の原画を大きく引き延ばした安野ワールドも出現。設計事務所「ima」の小林恭+マナが会場構成を手がけたその特別な空間では、安野の絵本がもつ遊び心とユーモア、そして人類や歴史に対する敬意といったものが、とりわけ生き生きと感じ取れることだろう。



同展ではまた、安野の表現に影響を受けたクリエイターたちのインタビュー映像《先生へ》も上映される。精緻な原画の数々、不思議と発見にあふれる安野ワールドの体験、そして現代のクリエイターたちが安野から受け取ったバトンを未来へ託そうとする映像を通じ、安野光雅の創作世界を未来へとつなげる展覧会が実現する。



<開催情報>
『生誕100周年記念 安野光雅展』



会期:2026年3月4日(水)~5月10日(日)
会場:PLAY! MUSEUM
時間:10:00~17:00(※土日祝は~18:00)、入場は閉館の30分前まで
休館日:なし
料金:一般1,800円、大学生1,200円、高校生1,000円、中学生600円、小学生600円
公式サイト:
https://play2020.jp/

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