「8人全員がMVP」ICExが語る、挑戦で加速した2025年と“その先”

2025年はICExにとって、新しいことづくめだった。

グループの結成日でもある3月31日に開催された「ICEx Second Concert Tour 2025 "ROUTE-8"」の東京・TOKYO DOME CITY HALL公演で発表されたグループを2分割して行われた「ICEx Fight」。

『Da-Da-Da』は今のICExの実力を発揮できる楽曲

――まずは楽曲について聞かせてください『Da-Da-Da』は、どんな楽曲でしょうか？

山本龍人（以下、山本）　この曲は、超特急の（草川）拓弥くんが主演を務めているドラマ『地獄は善意でできている』の主題歌で、今までのICExって、カラフルで明るくてポップな印象の楽曲が多かったと思うんですけど、今回はダークだったり、シャドウだったりと、いつもと全然違うICExを伝えられる楽曲になっています。それから、今まで以上に僕たちICExの持っているパフォーマンス力や実力を発揮できる楽曲になっています。今回、ラップ担当の人と歌い上げる人、ダンスをメインに引っ張っていく人と役割がしっかり分けられているような感じになっていて。ダンスの難易度も、今まで以上ですし、ぜひ注目してほしいです。

――今年リリースした楽曲を振り返ると、皆さんのイメージを覆すようなものも多かった気がしますが、今回の『Da-Da-Da』もそんな楽曲ですね。

志賀李玖（以下、志賀）　そうですね。ICEx＝さわやかで、かわいくて、キラキラしているという印象を持っている方も多いと思うのですが、今回の楽曲や『理想郷』、カップリング曲に関しては、かっこいい要素が強かったので、新しい1面を見せられた気がします。

――個人的に注目してほしいポイントも教えてください。

志賀　僕は、曲中でセリフを言うパートを担当させてもらっているので、ライブで披露する際にはぜひ注目してほしいです。自分の印象を、取っ払ってダークで力強く言っているので。

竹野世梛（以下、竹野）　ラップに関しては、ダークな上に大人っぽくて、かっこいいみたいな歌い方になっています。

千田波空斗（以下、千田）　ラップでガツガツいった後、Bメロのサビ前では、キレイに歌い上げるのを意識しています。ガツガツの中にある優しさを、ぜひ注目してしてほしいです。

ICExでドライブするなら、どこへ？

――カップリング曲は『Under Water』『Drive in my Tokyo』 『ロボハ』の3曲ですね。

筒井俊旭（以下、筒井）　『UnderWater』は、逃避行を描いた楽曲です。僕らの世代って、いろんなことに追われていて、考えることもいっぱいあって、逃げ出したくなることもあると思っているのですが、そういう世界観を表現していますね。サビのっていう歌詞はクラクラとも聞こえるし、Cooler（ICExのファンの呼称）を呼びかけているようにも聞こえて、捉え方によって、いろんな解釈が生まれそうなところもポイントです。

竹野　『Drive in my Tokyo』は、まさにドライブ、疾走感のある楽曲です。大人びた感じや、落ち着いた感じの中にある静けさをを感じてほしいですし、ぜひ注目して聞いてほしいなと思っています。

志賀　『ロボハ』は、今回のシングルの中では一番ポップな楽曲です。テーマが真夜中に動き出すおもちゃのロボットということで、8bitが使われていて。それから、兵隊さんが歩くように、行進するような曲調にもなっていて、とにかくかわいいのでぜひ楽しんでほしいです。

――『Drive in my Tokyo』にちなんで、みんなでドライブしてみたいところは？

中村旺太郎（以下、中村）　行きたいところではないんですけど、バイクには乗ってみたいです！

八神遼介（以下、八神）　僕、ドライブスルーしてみたい。

筒井　えーあとは……レインボーブリッジですかね。海キレイだし。

竹野　え、でもレインボーブリッジって降りれないし、リリースイベントに行く時とかに通っているじゃん？

筒井　いや、でもそこをドライブで行きたいんやんか！

千田　海ほたるとかもいいかもね。

盛りだくさんだった2025年の思い出

――2025年も残り1ヶ月弱、今年グループで過ごした中で思い出に残っていることは？

阿久根温世（以下、阿久根）　僕は『理想郷』のMV撮影で、北海道に行ったときのことが思い出に残っています。僕はごはんが大好きなので、海鮮とかステーキとか、おいしいごはんを超いっぱい食べられたっていうのが、めちゃくちゃ幸せでしたね。

山本　僕は「ICEx Fight!!」でULYSSES（ユリシス）の4人で過ごしてきた時間が印象に残っています。YouTubeの企画を考えたりセトリや自分たちの曲を作ったりするにあたって、遅い時間までみんなでグループ通話をして。リハ中も、結構意見が分かれることがあって、初めて、ガチガチで言い合いしたこともあったんですけど、そういうのも含めてULYSSESの4人で練習してきた時間が1番思い出に残っています。

筒井　僕もそうですね。自分たちで曲やグループのコンセプト、衣装やライブ演出を考えていくのは、もちろん大変だったんですけど、自分たちが思い描いているものが、どんどん形になっていく過程がすごく楽しくて。COOLer(ファンの呼称)がどうしたら喜んでくれるかを考えて、試行錯誤しながら作り上げていく過程がすごく楽しかったですし、思い出に残っています。

八神　たしかに「ICEx Fight!!」の練習期間、3ヶ月間はとにかく自分たちで考えたりして、今までにない経験だったなと。この1年の間に成長した良い機会にもなったんじゃないかなと思っています。

今回のペアで「ICEx Fight!!」するなら？

――「ICEx Fight」に関しては、今回リリースする初回限定盤AとBにも番外編がBlu-rayとして、収録されています。今回、せっかくペア撮影があったので、それぞれのペアがタッグを組んで、他のメンバーと戦うなら……何で勝てるかというのを教えてください。

志賀　かわいい、ですね！僕のペアは圧倒的にかわいい龍ちゃんなので、僕もちょっとかわいさを生かして……。

山本　勝てます！

――阿久根さんと千田さんは？

阿久根　大食いなら、勝てます！

千田　阿久根には勝てる気しないけど、他のメンバーとの対決ならいけるかもね！ICExの中で食べる2人なんで。

阿久根　相手が3人いようと負けない！

――八神さんと中村さんはどうでしょう？

八神　え……勢い？

中村　ノリと勢い！　トークで相手に何もしゃべらせない！　勝てます。

――竹野さんと筒井さんはどうですか？

竹野　いや～僕ら、真逆なんですよね。好きなものとかも全然逆で……。

筒井　うーん……得意なこと言ってく？

竹野　ギター、ダンス、スケボー、サーフィン……。

筒井　わ、ダンスしかかぶってない！

竹野　しかも、ダンスって言っても、僕はヒップホップとかガツガツ系で、とっしーはジャズとかバレエとかキレイ系だもんね。あ、じゃあ、油そばの良さを伝える、にしよ！

筒井　油そば好きなの？

竹野　頑張った日には、必ず食べるくらい好きだよ！　とっしーは古参だもんね？

筒井　うん、3歳から好きなので。まあ、油そばに対する熱量も油そばの熱さも、アツアツということで！

竹野　はい（笑）。

――では、話題を少し戻して、志賀さん、中村さん、千田さん、竹野さんは今年グループで過ごした中で思い出に残っていることはなんでしょう？

竹野　『ICEx Third Concert Tour 2025 "BOKUNCHI"』は、いろいろ楽しかったですね。いろんな地方に行く中で、僕個人としては自分の地元で公演ができたのがよかったです。

中村　僕も「BOKUNCHI」が印象に残っています。最終日に経験したことのないような大きなアクシデントがあって、それをなんとか乗り越えたというのが。メンバーのみんなで一緒に立ち向かうことで、少しは成長できたのかなと思いました。

志賀　僕は3月30日にみんなで焼肉に行ったことを覚えています。たぶん8人全員で、ごはんに行ったのは、今年が初めてで。結成日の前日に行って「明日はもうライブだね」とか、仕事の話を中心にしたのが、すごく印象に残っています。

千田　僕はYouTubeにも上がっているのですが、大分の遊園地にみんなで行ったことと、全員でカラオケに行ったのがすごく楽しかったですね。1日目は前乗りで遊園地に行ってYouTubeを回しながら散策してたんですけど、その日の夜にカラオケして。8人でカラオケに行ったら、時間だけがすぐに過ぎていくので、今まで行ったことなかったんですけど、楽しかったですね。

メンバー内MVPに中村・八神は「選べない！」

――それから2025年を振り返って、メンバー内でMVPを上げたい人というのもお伺いしたいです。

中村　えー……選べないな。

八神　めちゃくちゃ難しい。

中村　それこそ「ICEx Fight!!」もそうですし、「BOKUNCHI」もみんなで乗り越えたようなもんですから、本当によく頑張ったなと。

八神　うん。1年かけてライブとかイベントがあって、みんなで乗り越えてきたので、誰がというよりかは8人全員にMVPを上げたいです。

竹野　僕は、自分ですかね……。

筒井　お、大きく出たね。

竹野　さすがに嘘です（笑）。僕は、もちろん、全員にというのは前提として、八神ですかね。八神自身も忙しかった中で、苦手意識を持っていたダンスに対してしっかりとアプローチしていて、頑張ろうとする意思がみんなにもしっかり伝わってきたので。同い年ですけど、頑張りが目に見えていて、すごいなと感じていました。

山本　僕も八神！　今年に入ってからICExを代表して、歌番組でも活躍していて、きっと八神がきっかけで、ICExを知ってくれた方もいると思うので。個人的には、八神の歌唱力が世の中に評価されるのも嬉しいですしね。

筒井　俺はりっくんだな。ドラマにも出て、ICEx以外の仕事が忙しいだろうに、ICExにきた時はしっかりみんなを引っ張ってくれて。しっかり両立しているのがすごいなと思うし、同じメンバーとして嬉しいので！

阿久根　両立といえば、僕はとっしーだなと思ったよ。自分がしたいことなんだろうけど、大学と両立しているのは、大変そうだなと思うし、行き来している感じを見て大変そうだなと思うので、頑張っているなという意味でMVPをあげたいです。

志賀　僕は旺太郎ですかね。「ICEx Fight!!」のときに、旺ちゃんが率先してくれて、すごい頼りになったので。同じ最年長として、すごく頼りになるし、ありがたいなと感じています。

千田　竹野ですかね。最近のダンスの見せ方がえげつなくて、良い意味で浮いてるレベルですごい。見せ方も上手いし、すごいなと感じています。

パシフィコを控えた2026年、目標は「音楽番組に出たい！」

――3月31日の結成日には初のパシフィコ横浜でのライブ「ICEx 3rd Anniversary Concert 2026 "ICEx School“」も控えていますね。どんなライブにしたいと考えていますか？

八神　やっぱり、いろんなグループがいる中で、僕たちにしかできないライブをしたいです。きっとCOOLerのみんなも、ICExのライブからしか得られないものを求めてきてくれると思うので、オリジナル性を探求して行きたいなと思っています。もう3年目になるので、チーム全体で話し合って、何か形にしていきたいです。

――学園コンセプトで、すごくかわいらしいですよね。撮影はいかがでしたか？

志賀　めちゃめちゃ楽しかったです！

筒井　制服着て、学校って久々の人は本当に久々ですし、青春でした。

山本　前まで小学校だったスタジオを使って撮影したんですけど、音楽室で鉄琴とか木琴を触って、祭りをやっているんじゃないかってくらい騒がしかったです。僕は、今年高3なので「制服を着るのも、今年で終わっちゃうのか」と思いながら撮影しました。

志賀　あと千田波空斗が一生騒いでいましたね。1人で「ハンバーグ！」って叫んで。

千田　いや、みんなもやってたじゃん（笑）。まあ、でも学校が好きだから、化学室とか、図書室とかも探索して、たしかにテンションは上がっていた（笑）。

筒井　誘ってよ？

――さらに3月の公演が楽しみになりました！最後に2026年のICExとしての目標を、どなたか代表してお願いします！

阿久根　はい、来年はやったことないことをやってみたいですね。例えば「CDTVライブ！ライブ！」のような音楽番組に出てみたり。そのためにはしっかりとパフォーマンス力を上げて行きたいと思います。

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ICEx 公式HP
https://icex.jp/

撮影／梁瀬玉実、取材・文／於ありさ