『父と僕の終わらない歌』寺尾聰が「LOVE ME TENDER」歌うシーンも収録した公開記念映像公開
『父と僕の終わらない歌』 (C)2025「父と僕の終わらない歌」製作委員会

映画『父と僕の終わらない歌』の公開を記念して、特別映像が公開された。



本作は、アルツハイマー型認知症と戦うイギリスのテッド・マクダーモットが80歳でCDデビューを果たした実話を基に、舞台を日本の横須賀に移し、小泉徳宏監督が映画化。

アルツハイマーを患う父・間宮哲太を寺尾聰、父を支える息子の間宮雄太を松坂桃李が演じる。



特別映像は、息子である雄太(松坂桃李)に対して、父の哲太(寺尾聰)が、「知らないか? うちの息子のこと」と問いかけるシーンからはじまる。アルツハイマー型認知症を発症した父と、そんな父の変化に苦悩しながらも信じ続ける家族の様子が切り取られた映像となっている。



横須賀で楽器店を営む父の哲太は、かつてはプロの歌手を目指していたが諦め、今では時折地元のステージやフェスで歌声を披露しては喝采を浴びる人気者。映像では初公開となる名曲「LOVE ME TENDER」を、情感たっぷりに歌うシーンも収められ、寺尾自身がアレンジを務めた楽曲も流れる。



そんな、家族と横須賀の仲間に愛されていた哲太だが、ある日、近所の住人の名前や自宅への帰り道も思い出せないほどのひどい物忘れの症状を覚え始め、アルツハイマー型認知症と診断されてしまう。次第に症状もひどくなり、ついには最愛の妻・律子(松坂慶子)に怪我を負わせてしまうほど暴れ出してしまうこともあり、仲の良かったはずの家族は崩壊寸前まで追い込まれてしまう。しかし、そんな哲太を繋ぎとめたのは、支え続ける家族の愛と大好きな“歌”だった。



「BEYOND THE SEA」や「VOLARE」といった、洋楽スタンダードヒットナンバーを見事な歌声で歌い上げる哲太。歌を歌っている時だけはいつもの父の姿が戻ってくるのだった。度重なる困難に直面しても、「JUST SMILE!(笑おう)」と語りかける哲太の言葉が明るく照らし、仲間たちの支えの中でかつて諦めたレコードデビューの夢が再び動き出す。果たして雄太は、父の夢を叶えることができるのか。



併せて、映画を鑑賞した著名人や映画ライターからのコメントも公開された。



<コメント全文>
■笠井信輔(フリーアナウンサー)
寺尾聰さんの優しい歌声をスクリーンで堪能できた至福の時間。歌で深まる妻、息子との絆。
私自身も父が認知症だったので改めて言える。これはどの家族にも起こること。
そして……認知症は悪いことばかりじゃない。



■望月理恵(フリーアナウンサー)
観終わったあと、思わず母に電話しちゃいました! 誰かが誰かを慮る優しい物語。
これが実話だなんて世の中捨てたものじゃないですね。
寺尾聰さんの優しい歌声がスープのように身体に沁み渡りました。



■SYO(物書き)
奇跡のような実話をファンタジックに描く多幸感の中で繊細な痛みを体現し続けた松坂桃李の佇まいに救われた。
息子の愛と献身の介助があってこそ、父は銀幕に光輝く。



■コトブキツカサ(映画パーソナリティ)
幸せを家族と共有すれば喜びは倍となり、困難を家族と耐え忍べば辛さは半減する。


認知症と向き合う家族の過酷な物語にもかかわらず、前向きに生きる希望を見出せる稀有な本作を是非劇場で体験してみてください。



『父と僕の終わらない歌』公開記念特別映像



<作品情報>
『父と僕の終わらない歌』



公開中



公式サイト:
https://chichiboku.jp



(C)2025「父と僕の終わらない歌」製作委員会

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