映画「鬼の花嫁」は運命に引き寄せられ、愛に戸惑う普遍的な恋愛物語。人々を魅了するあやかしの頂点に立つ鬼一族の次期当主・鬼龍院玲夜を演じるのは永瀬廉。
ファンタジックなラブストーリーの面白さ
©2026「鬼の花嫁」製作委員会
――運命に導かれる出会いをして恋に落ちるという物語は、世の女性たちの憧れですけれど、原作や台本を読んで、どんな感想を持ちましたか。
永瀬廉(以下・永瀬) あやかしと人間が共存する世界というファンタジーな物語で、鬼が能力を使う描写もあるんですよ。そこは実写でどう表現していくのかなと思いました。
吉川愛(以下・吉川) あやかしがいるのが当たり前という不思議な世界がどのように描かれるのか気になりました。
永瀬 鬼と人間のラブストーリーという特異な設定ですけど、原作と台本を読んで、玲夜の不器用ながらもまっすぐ一生懸命に愛を伝えていく姿がとても良くて。ふたりの恋模様を演じられるのが楽しみだなって思いましたね。
吉川 愛を知らない玲夜と家族の愛を知らない柚子は、お互い足りない部分を補い合う関係性で、不器用ながらも寄り添うところがとても素敵だと思います。ファンタジックで普通のラブストーリーとは違う点も面白いなと思いました。
――台本を読んでいて、想像が膨らんだ場面はありますか。
永瀬 出会いのシーンは、重要な場面だったので、そこは頭の中でイメージしました。ドラマティックで重要な場面はこんな風にしようかなって。
吉川 私が最も想像を膨らませたのは柚子と家族の関係性です。家族から虐げられていて、家族の愛が欲しいのに愛情を注いでもらえない女の子なので、私は柚子を演じる上で、まず家族の関係性を突き詰めないといけないなと思いました。家族との絆を取り戻そうとしたり、家族から愛されるように努力したり……。柚子の軸となるものが家族だったので、監督と柚子の家族について話し合いました。その結果、セリフの変更もありましたし、細かく話し合って決めていきました。
©2026「鬼の花嫁」製作委員会
©2026「鬼の花嫁」製作委員会
――永瀬さんは玲夜、吉川さんは柚子という役を自分が演じることについてはどう思いましたか。
永瀬 こんなにもまっすぐなラブストーリーで主演を務めるのは、今回が初めてだなと思いました。玲夜は鬼の一族の次期当主で小さい頃から当主としての教育をいっぱい受けてきたんですよね。なので、所作というか、佇まいやしぐさについてひとつひとつ監督に確認しました。
吉川 私は、感情豊かな柚子を演じるのは、泣くシーンもたくさんあったので難しそうだなと思いました。ラブストーリーなので、繊細な気持ちの変化を演じなくてはいけないのですが、撮影の順番は、順撮りではないので、“このシーンでは少し信頼している”とか、どのような時に好きっていう気持ちが大きくなっているのかを考えて演じていました。気持ちの抑揚もやりすぎてしまっていたら監督に指摘していただきました。
永瀬さんは明るくて話しやすい方でした
――お二人は今作で初共演ですが、お互いの印象はどんなものでしたか。
永瀬 割とクールな方なのかなと思っていたら、撮影を重ねていくにつれ、思ったことが表情や行動に出るタイプの方で。とても喋ってくれましたし、第一印象とは真逆の印象でした。
吉川 私もです。永瀬さんはあまり喋らない方なのかなと思っていたら、とても話しやすい方でした。座長として現場を明るく引っ張ってくださいましたし、取材の時もリードしてくれて。柚子を演じるにあたり助けていただいたのはもちろん、撮影の合間もとても楽しく過ごすことができました。
永瀬 いえいえ。こちらこそ!
――永瀬さんは鬼の当主を美しさたっぷりに、吉川さんは儚さを持つ柚子を可憐に演じて、お二人ともとても役にハマっていましたが、お互いに見て、役にハマっていると思った点は?
永瀬 柚子は、すごく過酷な環境に置かれている女の子で。
吉川 ありがとうございます! 玲夜は誰もがカッコイイと思うような美しいキャラクターで、ビジュアルがぴったり(笑)。鬼の次期当主としてブレない軸を持っているところや上に立つ者としての堂々たる姿がとても合っていると思いました。柚子のお披露目会の時、玲夜がトップに立っているというのが伝わってきたので、ハマっているなと思います。
――大勢の前で鬼のトップとしてカリスマ性を発揮するシーンもありましたが、そういったオーラの出し方が気になります(笑)。
永瀬 もう「出ろ!!」って思っていただけですよ!!(笑)。
吉川 すごい(笑)。
――玲夜が柚子の誕生日を祝う場面は、ナチュラルな笑顔が溢れていましたね。
永瀬 セッティングチェンジで休憩中にピアノ弾いていたら、監督がその感じを撮りたいって言ってくれて撮影することになるなど、自然体な感じを切り取ってもらいましたね。柚子への愛を強めに表現するシーンでは、誕生日をサプライズするのが楽しくて。柚子が喜んでる顔を見つつ、素で自然な玲夜として楽しんでいた姿がスクリーンに映っていたかなと思います。
吉川 子供用のテントをプレゼントしてもらう場面では、「それに入ってみよう」と監督に言われた時は「これに入るの?」って思いました(笑)。そこに吊るされているおもちゃと戯れる演出があったのがとても恥ずかしかったです。お芝居ではなく、私自身が本当に恥ずかしがっている表情が切り取られていたので、自然体だったと思います。
永瀬 確かにあのシーンは、恥ずかしそうにしているけど、楽しそうやったな~。そのいい塩梅の表情がシーンに合っていましたね。柚子なのか、吉川さんなのか、どっちなんだろうと思うくらい素だったから、2人とも楽しめていたなと思う。
優しい目になっている玲夜と対峙して、グッと役に入ることができました
――お互いに役を引き出してもらったなと思うシーンはありましたか。
永瀬 玲夜が柚子にプレゼントを渡すところでは、玲夜にとってはやり慣れないことでちょっと緊張感もあったんですよ。でも、柚子が本当に無邪気にプレゼントに対してリアクションを取って笑顔を見せてくれたり、プレゼントで遊んでくれたりする姿を見たら、役としてサプライズしてるのに、僕の心もちょっと温かくなるような感覚でした。喜んでいる顔を観たら、自然と嬉しい気持ちになったので、引き出してもらったなと思いました。
吉川 クランクインのシーンは、感情的になって泣くシーンだったので気持ちも入れて事前に用意はしていたのですが、その場に立ってみると感じることもありました。優しい目になっている玲夜と対峙して、玲夜の言葉で役にグッと入ることができました。
――玲夜が本能的に惹かれて、柚子を好きになって花嫁にするわけですが、どんなところに惹かれたと思いますか。
永瀬 こういう風にしてほしいという想いや断る強さをちゃんと持っているところですかね。上手くいっていない家族ともちゃんと向き合おうとする姿からも、自分とはまた違う強さを持っているんだなって惹かれていったんだと思います。
――どのシーンも池田監督と細やかにディスカッションして世界観を作り上げていったそうですね。
永瀬 そうですね。ワンシーンワンシーン話し合いました。段取りをやって、「ここどうしようかな」って悩んでいたら、監督がここはこうしようってアドバイスをくれて。本当に僕らのことをよく見てくれていましたよ。ここは違和感だなと思った瞬間があった時は、監督も同じことを感じていたってこともありましたし。やりやすいように柔軟にやりつつ、こういう風にしたいという意見も言いつつ。
吉川 台詞について違和感を感じた時は、監督とお互いに意見を出しあって、当日現場で決まるということもありました。クランクインの前からたくさん話し合いをして下さったので、柚子を演じられたのは、池田監督のおかげです。
緊張感がすごかった舞踏会のシーンは必見です
――あやかしたちが集まって舞踏会でダンスするシーンもあります。ワルツに日本舞踊の所作を融合させたオリジナルのダンスを踊っていましたが、そちらはいかがでしたか。
永瀬 いや~、ちょっとの間違いでも、歯車がかみ合わなくなって、全部が途端にズレてくるんですよ。間違ってからの修正は、ある程度の経験を積まないとできないダンスだったので、緊張感もすごかったよね?
吉川 ステップを少し間違えると、足を踏んでしまったことも……。私は、ダンス経験も浅いので、社交ダンスの先生と日舞の先生についていただき特訓しました。どちらのダンスも修得しなくてはならなかったので 、頭がパンク状態になりました(笑)。
永瀬 ダンススタジオで練習を何度も重ねたおかげで、2人でやって、本番はノーミスでいけたので、とても嬉しかったですし、いい脳トレになったなって(笑)。
吉川 普段の振り付けとは全然違いますし。
永瀬 そう。同じステップを何回かやったら、また違うステップになるんですけど、その逆のステップに行くためのステップもあって、大変さはあったかも。
――あやかしダンサーズが約100人見守る中でのダンス、永瀬さんはドームの大舞台に立っていても緊張するものですか?
永瀬 いやー、それは緊張しましたよ。我々が上手くいかないと、エキストラさんもずっと残ることになるので、プレッシャーを感じましたし。でも、むしろそこがちょっと燃えたポイントかも(笑)。普段の自分とは違う玲夜としてのダンスになりましたし。社交ダンスは相手と向き合って踊るダンスなので、柚子を信頼して踊っている姿は観て欲しいところです。
――舞踏会のシーンもそうですが、衣装も和装が多いですね。
永瀬 ダンスの時は、腰に色々巻いて踊っていると徐々に腰が痛くなってきて……。ずっと着ていると慣れてくるものの、動きに制限がかかるので、大変だったな。しゃがむのも一苦労やし(笑)。でも、吉川さんのほうが大変だったんじゃない?
吉川 踊るシーンでの帯がとても重くて。1人で持つのも結構大変でした。だから休憩の時は、毎回帯を外していました。でも、1番最後の日は帯をつけた状態でご飯を食べることができたので、成長したかもしれません(笑)。
永瀬 慣れって怖いよね(笑)。でも、和の世界観は、映像とかで実際見てみると、やっぱすごい華やかやし、衣装のおかげで世界観に引き込めた部分もめちゃめちゃあったと思う。着付けの大変さは無駄じゃなかったなっていう風に思います。
――最後にここに注目して欲しいというところを教えてください。
吉川 私は家族のことで悩んでいる柚子を見守ってほしいです。メンタルを削られながらも柚子の気持ちになって追い込んで撮影をしたので、家族と向き合う柚子に注目していただけたら嬉しいです。
永瀬 ここに注目して欲しい……。やっぱり玲夜が柚子と出会って成長していくところですかね。玲夜は不器用なりに柚子に想いを伝えられるようになっていく愛らしさがあると思います。そういう部分がすごく綺麗な画で描かれているので、ワンシーンワンシーンどこを切りとっても画になるような綺麗な映像に仕上がっていると思います。2人の恋模様や関係性はもちろん、衣装、メイク、美術、ロケーションのすべてが素敵な作品なので、楽しんでほしいです。
撮影/稲澤朝博、取材・文/福田恵子
・永瀬廉
ヘアメイク:橋場由利佳
スタイリスト:丹ちひろ(YKP)
・吉川愛
ヘアメイク:室橋 佑紀(ROI)
スタイリスト:髙橋美咲(Sadalsuud)
<作品情報>
『鬼の花嫁』
3月27日(金) より全国公開
©2026「鬼の花嫁」製作委員会
原作:クレハ『鬼の花嫁』(スターツ出版文庫)
※コミカライズ:作画・富樫じゅん/原作・クレハ(スターツ出版「noicomi」)
出演:
永瀬 廉 吉川 愛
伊藤健太郎 片岡 凜 兵頭功海 白本彩奈 田辺桃子 谷原七音
尾美としのり 眞島秀和 陽月 華 橋本 淳 嶋田久作 尾野真千子
監督:池田千尋
脚本:濱田真和
音楽:小山絵里奈
主題歌:「Waltz for Lily」King & Prince(ユニバーサル ミュージック)
イメージソング:「Ray」由薫(ユニバーサル ミュージック)
製作:「鬼の花嫁」製作委員会
公式HP: https://movies.shochiku.co.jp/onihana/
公式X/公式Instagram/公式TikTok:@onihanamovie

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