小池徹平×屋比久知奈に聞く“妖怪ミュージカル”の楽しみ方 MOJO第2弾『どろんぱ』
左から)屋比久知奈、小池徹平 (撮影:藤田亜弓)

ワタナベエンターテインメントと劇作家・末満健一がタッグを組んで立ち上げたMOJOプロジェクトの第2弾ミュージカル『どろんぱ』が3月に東京、4月に大阪で上演される。日本発のオリジナルミュージカルとなる本作は、妖怪と人間の関わり合いを軸に、親子の愛と絆を描き出す。個性豊かな妖怪たちが登場する本作について、人間の姿に化けた煙の妖怪・烟々羅役の小池徹平と、烟々羅とともに行方不明の娘をさがす人間の女性・遠野爽子役の屋比久知奈に話を聞いた。



妖怪×和物×ミュージカル――“お祭り”のような世界観

──まず、脚本を読まれた印象はいかがでしたか。



屋比久 全体の印象としては、観終えたときにとても温かい気持ちになれる作品だなと感じました。妖怪が出てきて、歌があって、わちゃわちゃして、アクションもあって、ドラマもあって、とエンターテインメントとして楽しい、ミュージカルらしいミュージカルになるのかなと思いながら読ませていただきました。



小池 オリジナルミュージカルはこれまで何本かやらせてもらいましたが、原作のあるものが結構多くて、何もない状態から立ち上げる作品というのはあまりなかったんです。しかも和物という、今まであるようでなかったような感じだな、という印象がまずありました。脚本を読ませていただいたら、普遍的な愛というテーマはあるにしても、登場人物のほとんどが妖怪で、皆さん聞き馴染みのある妖怪もたくさん出てきますし、歌もたっぷりあって、描かれ方もエンタメ性が強い脚本だなと思いました。お祭りみたいな感じに近い印象ですね。



小池徹平×屋比久知奈に聞く“妖怪ミュージカル”の楽しみ方 MOJO第2弾『どろんぱ』

──ご自身が演じる役柄について教えてください。



屋比久 私は唯一の人間役で、妖怪の皆さんとはしゃげないのは寂しくもありつつ(笑)、人間という存在だからこそ担っている部分というのは、作品の中でも大きいなと感じています。妖怪たちと過ごしている時間というものを、私自身も爽子としてシンプルに楽しめたらいいのかなと思っていて、身を任せる瞬間とかその場に身を置く瞬間というものも含めて、自分の中でちゃんと芯を見つけて、唯一の人間役を楽しみたいなと思ってます。



小池 僕は烟々羅という煙の妖怪で、昔から伝わってきた河童やキツネ、座敷童子みたいなものとはちょっとジャンルが違う、創作された架空の妖怪です。妖怪の中でも少し偏見を持たれているような存在で、存在意義というかアイデンティティ的なテーマにもちょっと関わってくるようなキャラクターです。最初は娘を亡くした爽子に同情して取り憑いて、爽子の夫・遠野薫だと思い込ませるうちに、気づけばその思いが愛に変わっていたという心情の変化とともに、爽子が自分の存在を人間として認めてくれることによって存在意義を見つけていくような、そんなテーマのある役なのかなと思っています。煙のように、ちょっと儚さも交えた素敵なキャラクターを末満さんが描いてくださいました。



お互いの印象は、安心感と信頼

──おふたりは初共演だと思いますが、お互いどのような印象を抱いていらっしゃいますか。



屋比久 安心感ですね。本作はオリジナル作品なので、もちろん楽しみでもあるんですけど、どうなるんだろうっていう不安が大きくて。徹平さんが相手役と聞いた時に「あ、良かった」って思ったのが本当に素直な気持ちです。勝手に「ついていきます」という気持ちでいます。



小池 屋比久さんはパワフルな歌で支えてくれるんだろうな、とすごく期待しています。どういう方なんだろうと思っていましたけど、お会いしたらこうやって頼ってくれるし、話もちゃんと聞いてくれて「良くしようね」という温かさがあるから、僕も安心感がありつつ、ワクワクがより増えたなという印象です。



──作・演出の末満さんと3人で読み合わせをされたそうですが、いかがでしたか。



屋比久 読み合わせの前から、徹平さんが役にぴったりだと勝手に思ってたので、その気持ちがさらに大きくなりました。末満さんからは、前半は割と楽しんでやっていいという話を頂いたので、あまり決めてかからずにいろんな方向性を試しながら、シーンによっては思い切ってやってみたいなと思いました。



小池 夫婦で一緒のシーンが多くて、そのやり取りが後半に向かって物語の本質に迫ってくる一方で、前半は結構コメディ要素が強めな部分が難しいところだなと感じました。まずは末満さんの見えているビジョンに沿って進めて、臨機応変にやってみるというのがこの世界に入り込むポイントなのかなと思っています。本読みのとき、僕と屋比久さん以外の役を末満さんが全部読まれていたんですよ。



屋比久 そうなんです! ト書きも全部。すごかったですよね。



小池 しかもちゃんと役ごとに読み分けていて、なんとなくこういうキャラ像なんだな、というのが見えましたね。だからより楽しみになりました。



小池徹平×屋比久知奈に聞く“妖怪ミュージカル”の楽しみ方 MOJO第2弾『どろんぱ』

──オリジナル楽曲の印象はいかがですか。



屋比久 和のテイストが印象的な楽曲が多いですが、全部が全部そうでもなくて、いろんなテイストがあるので聴いていても飽きないし楽しいと思います。



小池 歌でのやり取りみたいなのも結構しっかりあるから、大事な部分が流れないようにしたいなと思いました。曲に関してはしっかりとしたボリュームのある楽曲なので、かなり聴き応えがあると思います。



──おふたりが考える舞台、そしてミュージカルの面白さをお聞かせください。



小池徹平×屋比久知奈に聞く“妖怪ミュージカル”の楽しみ方 MOJO第2弾『どろんぱ』

屋比久 やっぱり音楽があるからこその伝わりやすさや広がり方というか、言語が違っても伝わる力があるところがミュージカルの魅力なのかなと思います。そこに踊りだったり殺陣だったりというエンタメ要素が入ることで、この妖怪の世界ともすごくマッチしそうだなと感じてます。あと、生身の人間が目の前でやることによって、実は自分たちの世界と繋がってるのかな、と身近に感じてもらえるところもテーマ性として面白いのかもしれないなと思いました。



小池徹平×屋比久知奈に聞く“妖怪ミュージカル”の楽しみ方 MOJO第2弾『どろんぱ』

小池 舞台はやっぱり「生」の良さじゃないですか。映像では絶対に伝わらない、生身の肉体から飛び出してくる感情とか音とかが、その日のお客さんの雰囲気によっても毎回違いますし、劇場でこそ生まれる作品というところがやっぱり芸術的でだし、面白さだなと思います。ミュージカルは心情的なものが音で表現されることによって、ストレートプレイでは味わえないものがありますし、心情を歌に乗せてキャラクターとして歌うという点では音楽のライブとはまた違う歌唱になりますし、そういったところも魅力のひとつだなと思います。



キーワードは“和ディズニー”。妖怪たちが躍動するエンタメ空間

──作品にちなんで、おふたりは何か妖怪にまつわるエピソードはお持ちですか?



屋比久 私は子供の頃から割と妖怪に興味を持っていて、映画「妖怪大戦争」を何回も観たり、妖怪の本を図書館で借りてきて読んだりしていました。座敷童子とか、小鬼とか、もしかしたら近くにいるかもしれない、と思える身近さを魅力に感じていたのだと思います。あと、沖縄にはガジュマルに住んでいるキジムナーという妖怪がいるんですけど、家族でキジムナーがいると言われている村にドライブで行って、森の中へ入って「キジムナー!」と呼んでみたときはワクワクしましたね。だから今回、妖怪の話の舞台に出られると聞いて「嬉しい、妖怪になれる!」と思ったら妖怪役じゃなかったっていう(笑)。それでも、妖怪を題材にした作品なので出演できることが本当にうれしいです。



小池 昔から川遊びをする時に、母親がサラっと「河童に気いつけや」みたいなことを言っていたり、外で遊んで帰ってきた時に傷ができていると「それカマイタチちゃう?」と言われたりしたのが印象に残っています。つい最近息子が「今、座敷童子が通ったよ」みたいなことを言ったのでびっくりしました。「そもそも座敷童子を知ってるんや」というところに驚きましたが、僕も自然に受け入れて「そうなんや、どんなんやった?」と聞き返していたんです。妖怪って人間の生活の一部に気づかぬうちに溶け込んでいる、不思議な生き物だなという印象です。「ゲゲゲの鬼太郎」とか、僕の世代だと「地獄先生ぬ~べ~」とか、妖怪をテーマにした作品も多いですよね。



──この舞台を楽しみにしているお客様へメッセージをお願いします。



小池徹平×屋比久知奈に聞く“妖怪ミュージカル”の楽しみ方 MOJO第2弾『どろんぱ』

屋比久 エンタメです! シンプルに楽しいと思います。妖怪の知識がなくても、それぞれのキャラクターの紹介ソングもあるので(笑)、あんまり気負わずに来ていただきたいです。末満さんが「ワクワク妖怪ランド」っておっしゃっていて(笑)、本当にそういう世界観になるんだろうなぁ、と私も楽しみです!



小池 宣伝ビジュアルでも分かるように、結構いろんな派手な妖怪たちが出てくるので、まさにお祭り騒ぎみたいな感じだと思います。歌の世界観も日本版ディズニーみたいだなと思うので、「和ディズニー」なエンターテインメント性豊かな館に迷い込んだ気分で、ワクワク楽しんでもらえたらいいなと思います。



取材・文:久田絢子 撮影:藤田亜弓
ヘアメイク=(小池)加藤ゆい(Hair&Make-up fringe)/(屋比久)武部千里
スタイリング=(小池)松下洋介 /(屋比久)尾後啓太




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※当選後、お送り先メールアドレスについてご連絡頂ける方のみご応募ください。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。




<公演情報>
MOJOプロジェクト-Musicals of Japan Origin project- 第2弾
ミュージカル『どろんぱ』



supported by にしたんクリニック



作・演出:末満健一
作詞:森雪之丞
作曲・編曲・音楽監督:深澤恵梨香
ゲストコンポーザー:和田唱

出演:
小池徹平 屋比久知奈
生駒里奈 木内健人 東島京 加治将樹 土井ケイト 相葉裕樹
吉野圭吾 真琴つばさ

アンサンブル(五十音順):
暁矢薫 天野翔太 岩淵心咲 北園真弓
工藤翔馬 熊野ふみ 高田紋吉 星賢太 森さとる 横山慶次郎

スウィング(五十音順):
井上望 堂元晴近 丸山真矢

【東京公演】
2026年3月16日(月)~29日(日)
会場:日本青年館ホール

【大阪公演】
2026年4月3日(金)~7日(火)
会場:SkyシアターMBS



関連リンク

チケット情報:
https://w.pia.jp/t/doronpa/(https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2563718&afid=P66)



公式サイト:
https://mojo-doronpa.com/



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