スピッツの名曲「楓」を原案にした映画『楓』が、12月19日(金)に公開される。
「楓」は、1998年にリリースされた8thアルバム『フェイクファー』の収録曲で、同年にアルバムからシングルカットされ、その後数多くのアーティストにカバーされながら、27年経った今も愛され続ける名曲だ。
行定監督といえば、『世界の中心で、愛をさけぶ』をはじめ多様な恋愛映画を手がけてきた。2004年に公開された『世界の中心で…』では、過去と現在が交錯するストーリーの中で描かれた喪失と再生の純愛物語が社会現象を呼び、“セカチュー”ブームを巻き起こし、2005年には三島由紀夫原作の『春の雪』を公開。純愛とは対極にある、貴族の男女が織りなす耽美的で破滅的な恋を、重厚な映像美で描き切った。
行定勲監督
さらに、『今度は愛妻家』(2010)では、倦怠期を迎えた夫婦の姿を通して、「失ってから気づく愛」という普遍的なテーマを、ユーモラスかつ温かく描写。『ナラタージュ』(2017)では、高校教師と生徒の時を経た“許されざる愛”をウェットに描き、『窮鼠はチーズの夢を見る』(2020年)では、男性同士の繊細な愛の機微と痛切な情感を濃密に映し出すなど、行定監督は時代とともに変化する多様な愛の形をスクリーンに刻み続けている。
ラブストーリーを撮り続ける理由について行定監督は、「社会的な“人間のあるべき姿”を描く映画も必要だと思うけれど、ラブストーリーを観たいと思う人たちがいる。ラブストーリーとは、人の生活に欠かせない愛情や想いを感じ、自分と似た登場人物を探して心を動かされる瞬間に胸がときめくもの。それは今の時代も、もっと先の時代も変わらないと思うんです」と語っている。
また、行定監督がこれまで描いてきたラブストーリーには、共通して“愛の光と影”が存在する。純粋ゆえに切なく、時に痛みを伴う──。それでも人は、誰かを想うことで再び前へ進もうとする。
最新作『楓』では、スピッツの名曲「楓」に込められた想いを出発点に、“愛ゆえに真実を隠す”という新たな愛のかたちを描き出す。物語の主人公は、事故で双子の弟を亡くした兄・須永涼(福士蒼汰)。弟・恵の恋人だった亜子(福原遥)を傷つけたくないという思いから、自らの素性を隠し、弟のフリをして生きる選択をする。愛するがゆえに真実を告げられず、罪悪感と優しさのあいだで揺れ続ける涼。そして、喪失の痛みを抱えながら、目の前の“恵”を信じようとする亜子。それぞれが隠していた真実が明らかになるとき、めぐる季節の中で、ふたりは一体どこにたどり着くのか。
行定監督は「登場人物たちは偽りの心を選びながらも、自分をどうにか保とうとする。その中で、そばにいる人に救われていく。誰しも人生に絶望して前に進めなくなる瞬間があるけれど、そのときに“誰と、どう乗り越えるか”。そこにこの物語の本質があると思っています。醜さと美しさが共存していないと嘘になるし、愛するがゆえに、嘘をつく瞬間だってある。
<作品情報>
『楓』
12月19日(金)公開
公式サイト:
https://kaede-movie.asmik-ace.co.jp
(C)2025 映画『楓』製作委員会

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